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薬物がやめられない本当の理由


かつて私が薬物をやめられなかった頃、ガラスパイプを片手に持ちながら、ノートに「なぜ自分はやめられないのか」を殴り書きしていたことがあります。

■ やめられなかった本当の怖さ

そこには、現実と向き合うのが怖い、素の自分に自信がない、一瞬でも苦しさを忘れたい、そんな気持ちがぐちゃぐちゃの文字で書かれていました。

当時の私は、不安や人間関係、お金、自分自身の問題を考えたくなくて、薬物で感覚を麻痺させていたのだと思います。

でも今振り返ると、怖かったのは現実そのものではなく、現実に対処できる自分が育っていなかったことでした。

薬物を使うことで、自分の価値をさらに下げ、「どうせ自分なんて」という思いを強めていたのです。

■ 薬物がない人生への不安

当時の私は、薬物をやめたら人生が色褪せると本気で思っていました。

薬物なしでは楽しめない。薬物なしでは人と関われない。薬物なしでは生きていけない。

そんなふうに思い込んでいたのです。

けれど実際には、限界だったのは薬物なしの人生ではなく、薬物ありの人生の方でした。

薬物で一瞬だけ苦しさを忘れても、問題そのものが消えるわけではありません。後からもっと苦しくなり、また薬物でごまかす。

その繰り返しでした。ナルコノンでは、目の前の出来事に落ち着いて向き合うことや、今この瞬間に意識を向けることを学びました。

すると、綺麗な景色を見て心が動いたり、人と笑ったり、普通のことを普通に楽しめる感覚が少しずつ戻ってきました。


■ 怖さの奥にある変わりたい気持ち

薬物をやめた後の空虚感が怖い、どうせまた失敗するくらいなら最初からやめない方が楽だ。そんな気持ちもありました。

薬物が生活の大半を占めていたからこそ、それを手放すことが怖かったのです。

でもナルコノンで断薬した後、空虚感は思っていたほど強くありませんでした。もちろん、ふとした瞬間に心が空っぽになったように感じることはありました。

けれどその時には、薬物を売る人ではなく、相談できるスタッフがいました。時間をかける中で、その空いた場所に、人間関係や人生の目標、本来の感情が少しずつ戻ってきました。

今「薬物を手放すのが怖い」と感じている人もいるかもしれません。でも、その葛藤がある時点で、本当は変わりたい気持ちが心のどこかにあるのだと思います。

その気持ちは、人生を立て直す大切な始まりです。

ナルコノン卒業生スタッフ タコ

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