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薬物をやめてよかったこと【後編】


# 薬物をやめてよかったこと【前編】の続きです。

 

⑤ 以前より人に興味を持てるようになった

ナルコノンでは数ヶ月でかなり変化を感じますが、私は卒業した後にその変化をより強く実感しました。

なぜなら、自分は変わっていても、周りの人たちは数ヶ月でそこまで大きく変わっているわけではないからです。

卒業後、コンビニに立ち寄った時のことを今でも覚えています。

店員さんとの何気ないお釣りのやり取りの中で、「世の中の人ってこんなに親切だったんだ」と感じたのです。

でも実際は、急に世の中が変わったわけではありません。

変わったのは、“ひねくれた見え方”をしていた自分自身だったのだと思います。

薬物をやっていた頃は、人に対して警戒心や被害意識を持ちやすく、どこか閉じこもっていた気がします。

今は以前より、人そのものに興味を持てるようになり、人と関わることへの怖さも少し減りました。

 

⑥ 小さな幸せを感じられる

薬物を使っていた頃は、刺激が強すぎて、普通の楽しさを感じにくくなっていた気がします。

でも今は、

* 料理にひと手間加えてみる
* 普段と違う道を歩いてみる
* 育てたことのない植物を眺めてみる
* 苦手な人でも共感できる話題を探してみる

そういう“小さいこと”で心が満たされることが増えました。

派手ではないけれど、こういう穏やかな安心感は意外と大きいです。

昔は刺激ばかりを求めていましたが、今は「静かな幸せ」に気づける時間の方が、自分には大切なのだと思えるようになりました。

 

⑦ 「セット」がいらなくなる

薬物をやっていた頃は、何かをする前に“セット”が必要でした。

ここでいうセットとは、薬物を使うための準備や儀式のようなものです。

「出かける前にキメる」
「人に会う前に入れる」
「落ち着くために使う」

そんなふうに、何をするにも薬物が行動の前提になっていました。

トイレに長時間こもって出てこない人の話を聞いたことがある人もいるかもしれません。

実際、私自身も、ただ買い物に行くだけなのに、トイレで薬物を使おうとして平気で何十分もこもってしまうようなことがありました。

今振り返ると、本当に不自由だったと思います。

薬物を必要としなくなった今は、「やろう」と思ったら、そのまますぐに動ける。

余計な儀式や隠し事に時間を奪われない。

これは想像以上に快適で、自由な感覚があります。

 

 ⑧ 自分が元気だと周りにも良い影響を与えられる

これは、薬物をやめてから特に感じるようになったことです。

私が元気で明るくいると、それだけで周りの人が安心したり、少し元気になったりすることがあります。

昔は、「何か特別なことをしなければ価値がない」と思っていました。

でも今は、ただ自分が健康で、穏やかに、人と笑って過ごしているだけでも意味があるのだと思えるようになりました。

自分自身を大切にして、ちゃんと生きていること。

それだけでも、周りに与えられるものは意外と大きいのかもしれません。

いかがでしたか?

当たり前のことばかりで、特別心に響く内容ではないかもしれません。

でも、そういう“当たり前”こそ、本当はとても大切なのだと思います。

薬物をやめる前は、「やめたら人生がつまらなくなる」と本気で思っていました。

でも実際には、“失っていた普通”が少しずつ戻ってきた感覚の方が大きかったです。

もちろん、人生なので嫌なことや苦しいことがゼロになるわけではありません。

それでも、薬物に頼らずに生きられている今の方が、私はずっと心が軽いです。

 

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