夏は野外フェスや音楽イベントが増える季節です。音楽、自然、仲間との時間を楽しめる素晴らしい場所である一方、違法薬物の誘いに出会ってしまう可能性もあります。今回は、フェスで注意したい薬物の危険と断り方についてお伝えします。
フェスで薬物に出会う危険
こんにちは。薬物リハビリ施設ナルコノンジャパン卒業生のタコです。
夏になると、野外フェスや音楽イベントが各地で開催されます。大きな音楽、開放的な空気、非日常の雰囲気。そうした場所は本来、とても楽しいものです。
しかし、その開放感につけ込むように、違法薬物が持ち込まれることがあります。

私自身、過去に野外フェスでLSDやMDMAといった薬物を使用した経験があります。当時は「音楽をもっと楽しめる」「気分が上がる」「人とつながれる」と思っていました。しかし今振り返ると、それは本当の意味でフェスを楽しんでいたのではなく、薬物の力で無理やり気分を変えていただけだったと思います。
MDMAは、気分が高揚し、人に対して優しい気持ちになったり、体が軽くなったように感じたりすることがあります。そのため、何時間も踊り続けられると感じる人もいます。しかし、違法に出回っている錠剤には、何が混ざっているか分かりません。覚醒剤に似た成分や、他の危険な化学物質が混ぜられている可能性もあります。
LSDは、知覚や感覚に強い変化を与える薬物です。色や音の感じ方が変わったり、現実感が揺らいだりすることがあります。本人は深い体験をしているつもりでも、周囲から見れば危険な行動や理解できない言動に見えることもあります。
薬物は、楽しい場所をより楽しくするものではありません。自分の判断力や身体を、危険な状態に置くものです。
「無料でくれる人」に注意

野外フェスでは、知らない人から薬物を勧められることがあるかもしれません。
「みんなやっているよ」
「今日くらい大丈夫」
「一回だけなら依存しない」
「これを使うともっと楽しめる」
「タダであげるよ」
そんな言葉をかけられると、親切な人のように見えるかもしれません。気前が良く、場を盛り上げようとしている人に見えることもあるでしょう。
しかし、よく考えてみてください。
本当にあなたのことを大切に思っている人が、違法薬物を勧めるでしょうか。中身も分からないものを、あなたの体に入れさせようとするでしょうか。
楽しそうな雰囲気の中で渡されると、危険なものに見えにくくなります。しかし、違法薬物には品質管理も安全確認もありません。何が入っているか分からず、体調や精神状態によっては、深刻な健康被害につながることもあります。
また、薬物を使ってハイになっている人は、一見コミュニケーション能力が高くなったように見えることがあります。明るく、優しく、楽しそうに見えるかもしれません。しかし、それは本来の力ではなく、薬物の作用で一時的にそう見えているだけです。
薬物なしでは楽しめない。薬物がないと人とつながれない。薬物がないと踊れない。そうなってしまうことこそ、本当はとても危険な状態なのです。
野外フェスを楽しむために、薬物は必要ありません。
誘われた時の断り方

もしフェスやイベントで薬物に誘われた場合は、はっきり断ることが大切です。
曖昧に「今日はやめておく」と言うと、「じゃあ次は?」「少しだけなら?」とさらに誘われる可能性があります。相手に余地を与えない言い方をすることが大切です。
たとえば、こう言えば十分です。
「私は薬はやらない」
「そういうのは無しで大丈夫」
「薬物はやらないと決めている」
「いらない。音楽だけで楽しみたい」
英語で断るなら、
“No thanks, I don’t do drugs.”
「ありがとう。でも薬物はやらない。」
これだけで大丈夫です。
それでもしつこく誘われる場合は、その場から離れてください。友人の近くに戻る。スタッフや警備員のいる場所へ移動する。無理に会話を続ける必要はありません。
「断ったら空気が悪くなるかもしれない」と思うかもしれません。しかし、自分の体と人生を守ることの方が大切です。本当に良い仲間なら、あなたが薬物を断ることを尊重してくれるはずです。
安心してほしいのは、野外フェスを健全に楽しんでいる人の方が多いということです。薬物を使っている人は薬物に意識が向いているため、薬物を使う人ばかりが目につくことがあります。しかし実際には、音楽、自然、友人との時間を純粋に楽しんでいる人もたくさんいます。
薬物がなくてもフェスは楽しめます。むしろ、薬物がない方が、記憶にも残り、自分の体にも優しく、安心して楽しむことができます。
もし今、薬物を使わないと楽しめない、人と関われない、イベントに行けないと感じているなら、それは一人で抱え込まなくていい問題です。ナルコノンジャパンでは、薬物を必要としない人生へ向かうためのサポートを行っています。
音楽も、人とのつながりも、人生の楽しさも、薬物なしで取り戻すことができます。