ナルコノンのサウナデトックス最終日、私は大量の汗を流す中で、9歳頃の幼い自分と出会いました。
その体験は、薬物をやめるだけでなく、自分を大切にして生き直すための、大きな気づきになりました。
■ サウナの中で見えた幼い自分

2021年、私がナルコノンのサウナデトックスプログラムを受けていた時のことです。最終日、私はサウナの中で、今までにないほど大量の汗をかきながら座っていました。すると突然、眉間の奥、頭の中心あたりに、幼い頃の自分の姿がはっきりと見えたのです。直感で「9歳くらいだ」と分かりました。小学校3〜4年生くらいの私。どこか弱々しく、怯えたような表情をしていました。その瞬間、「あっ、そういうことだったんだ」と、私は一気に理解しました。当時の私は39歳でした。見た目は大人でも、心の奥ではずっと子供のまま、必死に“大人の社会人”を演じながら生きてきたのだと思います。強がって、平気なふりをして、何でも自分で何とかできるように見せていました。でも本当は、ずっと怖かったのです。
■ 強がりの奥にあった不安

本当は、世の中を生きるのが怖かった。不安でたまらなかった。だから私は、「負けないように強くならなきゃ」と、間違った方向に必死で頑張っていました。
お金があれば不安にならない。薬物があれば不安を消せる。そんなふうに思い込み、仕事も「稼げればいい」と考え、自分でも倫理的に問題があると分かりながら続けていました。
そして、そういう自分をぼんやり見えなくするために、違法薬物やお酒はとても都合が良かったのだと思います。でも本当は、ずっと苦しかった。自分を偽り続けることに、もう耐えられなくなっていました。
サウナの中で幼い自分を見た時、私はショックを受けたというより、「今まで気づいてあげられなくてごめんね」という気持ちになりました。心の中で、「もう大丈夫。見つけたよ。これから、ゆっくり大きくなっていこうね」と語りかけていました。
■ 回復は自分を大切にすることから

もちろん、ナルコノンのサウナデトックスは、神秘体験を目的にしたものではありません。
ただ、1日5時間以上のサウナを1ヶ月以上続け、大量の汗を流す中で、私は“自分の中にいる自分”と向き合う感覚を体験しました。いわゆるインナーチャイルドと呼ばれるものだったのかもしれません。
私にとって大切だったのは、「本当の自分」を少し認められたことです。ナルコノンでは、コミュニケーション技術やライフスキルも学びました。40歳で卒業した後も、自分を成長させることは私のライフワークになっています。
昔は「薬物をやめなきゃ」と必死でした。でも今は、「自分を大切に扱いたい」という感覚の方が強いです。
自分を大切にすることは、自分自身に毒を入れないことにもつながっているのだと思います。
ナルコノン卒業生スタッフ タコ
薬物やアルコール依存について情報を得たい方へ
薬物やアルコール依存の問題に関する情報を配信します。
