こんにちは、薬物リハビリ施設ナルコノンジャパン卒業生スタッフのアンソニーです。コカインというと、パーティーのイメージや、リッチな人たちが使う薬物というイメージを持つ人もいるかもしれません。そして酒は、パーティーのみならず私たちの生活に深くかかわる存在です。この2つをいっしょに使ったら相性はどうなのか?今日はこれについて専門的に話していきます。
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コカインと酒が生み出す新しい【毒】
コカインは強力な興奮剤です。これを使うと、人はその時だけとんでもなく幸せな気分を感じたり、なんでもできるような気持ちになります。心臓はバクバク、血圧は一気に急上昇します。その一方で、酒は基本的に人間の抑制を外し、リラックスをもたらす効果があります。いうなれば鎮静剤です。
こんな真逆の性質を持つ2つが体内で出会うと、その相性は非常に危険だということがわかっています。コカインと酒は結びつく結果、単体のコカインよりもさらに強い毒性を持つ、コカエチレンという新たな化合物が生み出されます。これによって心臓や肝臓、脳に対して大きな負担をかけ、たった一度使うだけで、深刻な依存になるリスクが跳ね上がると言われています。
酒に酔っていたはずが、コカインの興奮作用によってそれは消え去ります。「じゃあこれでプラスマイナスゼロになるのか?」なんて思われるかもしれませんが、これが大きな問題となる理由は、酔っている自覚が薄れるため、逆に酒の量が増えてしまうことにあります。
酒量が致死量に達することだってあります。身体が確実に悲鳴を上げているのに「まだ飲める」とだまされてしまうわけです。この危険なギャップが、命取りになることはいうまでもありません。
コカインと酒の相性は危険度MAX
コカインと酒は、いずれも薬物であることを忘れてはいけません。いつもなら絶対にしないような行動も、酔いと興奮の中では理性のブレーキがいとも簡単に消え去り、暴力、事故、性的リスクもかえりみることはありません。
この2つの相性は、危険度でいえば最高であり、人間に与えるものとしては最悪といえるでしょう。一瞬の快楽があなたの人間性を失わせ、シラフになったときのあなたの目の前に信じがたい光景が広がっていたとしても、それはあなたの責任なのです。
コカインと酒は、そもそもが単独でさえも依存性の非常に高い薬物です。ちなみに、この記事を読んでいる方の中にもお酒を飲む方はきっといらっしゃるでしょう。「今日から酒を飲むな」と言われれば、「えっ…」と思う方もいるに違いありません。
これが、酒の依存度の高さをわかりやすく示しています。
ですから、同様に依存性の高いコカインをいっしょに使えば、人間は快楽を忘れられなくなり、「それなしでは楽しめない」「これなしではリラックスできない」という状態に進んでいきます。そして最もおそろしいことは、そのように進んでいることに本人が気づかないことでしょう。
相性の【良さ】にダマされるな
依存が進行すれば、失うものはひとつやふたつではありません。健康やお金など目に見えるものから、人間関係や仕事のパフォーマンスなど周りへの影響、精神状態などの目に見えないものまで、人生のあらゆる面に悪影響を及ぼします。
この罠にハマる最初の一歩はいつでも気軽なものです。酒を勧められて大人の仲間入りを果たした気分になった日があったのかもしれません。コカインを目の前にして「一度くらいなら大丈夫だろう」と思ったのかもしれません。そんな甘い考えや、気軽なその行動がめぐりめぐって、薬物はいつの時代も取り返しのつかない悲劇を招いてきました。
これを防ぐには、正しい知識を持つことです。自分自身のみならず、あなたの周りにいるたくさんの人たちを守る最大の武器にもなります。ぜひ、今日知ったことをたくさんの人に知らせてくださいね!
しかしながら、もう薬物を取ってしまったという人もいるかもしれません。コカインをやめられない人、お酒で問題を起こしてしまった人もきっといるでしょう。ナルコノンは、そんな問題を抱える人たちが、安全に薬物やお酒をやめることのできる場所です。
すでに問題を抱えている方、助けたい人がいらっしゃる方は、今すぐにナルコノンにご連絡ください。頼もしいスタッフたちがお待ちしています。
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