ナルコノンでプログラムを受けていた時、私はふと自分の「手」について考えました。
この手で何をしてきたのか。そしてこれから、この手を何のために使っていくのか。
その小さな気づきは、自分の生き方を見つめ直す大切なきっかけになりました。
■ この手で何をしてきたのか

ナルコノンでプログラムを受けていた時、ある日ふと、自分の「手」について考えたことがありました。私はこれまで、この手で何をしてきたのだろう。
自分の身体は、自分の意思で動かしてきたものです。つまり、この手でしてきたことは、自分が選んできた行動でもありました。
私はこの手で、薬物に関わるさまざまなことをしてきました。
使う準備をしたり、火をつけたり、お金を渡したり、隠したり、捨てたりもしました。時には指を火傷して傷つけたこともあります。思い返すと、薬物に支配されていた頃の私は、自分の手を自分を壊す方向に使っていたのだと思います。
その事実に気づいた時、責める気持ちよりも、「これからは違う使い方をしたい」という思いが湧いてきました。
■ 手は選んだことを実行する

一方で、私の手は悪いことだけをしてきたわけではありません。子供を抱っこしたり、手をつないだり、オムツを替えたりもしてきました。大切な人に手紙を書いたこともあります。
魚を釣って捌いたこともあるし、誰かのために料理を作って、「美味しい」と喜んでもらったこともあります。
そう考えた時、私は気づきました。
この手は、自分が「やろう」と思ったことを実現できるものなのだと。
もし邪悪なことをしようと思えば、この手はそれを実行できる。逆に、人を助けたり、誰かを喜ばせたり、大切なものを守るためにも使える。
その時私は、「自分の手が行うことを、誰もが自然に受け入れられるものにしていこう」と思いました。違法薬物や犯罪、人を傷つける行為は、その反対側にあるものだと感じたのです。
■ これからの手の使い方
ナルコノンプログラムでは、こうした“自分自身の気づき”が突然生まれることがあります。
誰かに正解を押しつけられるのではなく、自分の心と身体が少しずつ落ち着いてくる中で、今まで見えなかったことに自然と気づいていくのです。
薬物が身体に残り、頭も心も不安定な状態では、「これからどう生きるか」を考えても、同じ不安が堂々巡りしてしまうことがあります。
だからこそ、まず自分自身をクリアな状態に戻していくことが大切なのだと思います。特に、考えることが好きな人、感受性が強い人、表現したいものを持っている人ほど、ナルコノンの中で大きな気づきを得られるかもしれません。
あなたの手は、これからの人生を壊すためではなく、生存的な選択のために使うことができます。私もそのことを、ナルコノンで学びました。

ナルコノン卒業生スタッフ タコ
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