こんにちは、薬物リハビリ施設ナルコノンジャパン卒業生スタッフのアンソニーです。若者を中心に問題となっている違法薬物使用。シンナーと聞くと一昔前のイメージがありますよね。しかし、シンナーを吸ってハイになるいわゆる「シンナー遊び」は今も無くなったわけではありません。今回は特に「歯が溶ける」というシンナーの恐ろしい影響に焦点を当て、シンナーの危険性を伝えていきます。
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なぜシンナーで歯が溶けるのか?
シンナーとは、工業用溶剤として使われる液体のことで、トルエンやキシレンなどを主成分としています。これらの成分は非常に強い化学的性質を持ち、金属や塗料を溶かす力さえある物質です。工業用の溶剤を人体に取り込むというのは、あからさまに危険な匂いがします。
そのようなシンナーを吸引することで、口の中の粘膜や歯に直接ダメージが及びます。とくに歯のエナメル質は非常に繊細で、一度破壊されると元には戻りません。酸によって表面のエナメル質が溶けてしまった歯のことを「酸蝕歯(さんしょくし)」と言います。繰り返し吸引を続けることで、酸性の成分が歯に蓄積し、徐々にエナメル質を侵し、最終的には「歯が溶ける」状態に陥るのです。
シンナー使用によって歯の劣化を加速させ、若くして総入れ歯になってしまうケースも珍しくありません。シンナーはそれだけ強力な溶剤なのです。
シンナーが壊すのは歯だけではありません
歯が溶けるというのは、あくまで目に見える危害の一部に過ぎません。シンナーが身体に与える影響は、実際には全身に及びます。
まず脳へのダメージが大きく、繰り返し使用することで記憶障害や集中力の低下、さらには幻覚や妄想が現れることもあります。脳細胞が直接破壊されるため、知能の低下や性格の変化が起き、社会生活に支障をきたすことも少なくありません。
また、肝臓や腎臓などの器官にも負担がかかり、長期的には臓器不全の原因になります。さらに心臓にも負担がかかることで、不整脈や突然死のリスクも高まります。一時的な快楽の代償として、取り返しのつかない健康被害が待っていることを、しっかりと認識する必要があります。
シンナーに手を出してしまったら。
シンナーに限らず、薬物に手を出してしまうのはなぜなのでしょうか?
それは薬物によって知覚を鈍らせて、抱えている問題や困難から逃避しようという心です。人生に上手くいっていなかったり、現状に不満があったり。家庭に問題があったり、仕事で問題を抱えていたり。人々が抱えている困難はどれも同じではなく、人それぞれ違った悩みを持っています。
人間悩みがあるのはごく当たり前のことですが、そのような苦しみや痛みから逃れたいばかりに薬物に手を出してしまう人は多いです。しかし、そのようにして薬物をとったとしても、何も問題を解決したことにはなりません。むしろ問題を先送りにした分、後から問題が膨れ上がってあなたに襲い掛かります。つまるところ、薬物依存は摂取している薬物だけが問題なのではありません。
あなたを取り巻く環境や抱えている問題にしっかりと対処しなくてはならないのです。ここナルコノンでは、そういった人生の根本から立て直す薬物リハビリプログラムを提供しています。
もしもすでにシンナーや他の薬物に手を出してしまっているという方は、今すぐお電話ください。ここナルコノンジャパンでは、多くの薬物依存者がプログラムを終了し、社会復帰を果たしています。希望はあります。ではまた次回のブログでお会いしましょう!
参照ページ:薬物依存症と歯の関係https://www.makoto-dental.jp/3zuca3/
シンナー体験談 http://shiosaidarc.com/story/story004.html
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