家族が薬物依存に気づいた時、最初に必要なのは責めることでも、すぐに答えを出すことでもありません。
大切なのは、本人が話せる関係を壊さず、家族だけで抱え込まない準備を始めることです。
まず落ち着くことから始める
ナルコノン卒業生スタッフのタコです。
家族が薬物依存かもしれないと気づいた時、頭が真っ白になるのは当然です。
怒り、悲しみ、不安、裏切られたような気持ち。
いろいろな感情が一気に出てくると思います。
私が両親に薬物依存を打ち明けた時も、両親はとても苦しんだと思います。
家庭を持って普通に暮らしているように見えた息子が、実は長年違法薬物を使っていた。
その事実だけでも大きな衝撃だったはずです。
でも、あとから聞いて一番大変だったのは、「どうコミュニケーションを取ればいいのか分からなかったこと」だったそうです。
家族としては、すぐに問い詰めたくなるかもしれません。
「いつから?」「誰と?」「なんで?」
と聞きたくなるのも自然です。
でも最初に強く責めると、本人は心を閉ざし、さらに隠す方向へ行くことがあります。
まずは家族自身が落ち着き、今後どう関わるかを考える時間を持つことが大切です。

話せる関係を壊さない
薬物依存の問題で家族ができる大切なことは、本人を甘やかすことではありません。
本人が安心して本音を話せる関係を残すことです。これはとても難しいです。
家族は心配だからこそ、つい「いい加減にしなさい」「本気でやめる気あるの?」
「また嘘をついたの?」と言ってしまいます。
正しいことを言っているように見えても、本人には責められているように響くことがあります。
私自身も、薬物を使っていた頃は、自分でも自分を責めていました。
そこに強い言葉が来ると、素直に受け止めるどころか、防御的になってしまうことがありました。
大切なのは、「あなたが今そう感じていることは分かった」と、まず理解を示すことです。
理解することは、薬物使用に同意することではありません。
本人の考えや気持ちを、いったんそのまま聞くということです。
その姿勢があると、本人が少しずつ自分の状態を話し始める可能性があります。

家族だけで抱え込まない
薬物依存は、家族の愛情だけでどうにかできるほど単純な問題ではありません。
本人の意思も大切ですが、身体の状態、生活習慣、人間関係、コミュニケーション、自立の問題が絡み合っています。
だからこそ私は、身内だけで治そうとせず、頼れる専門のプロに相談することが一番効果的だと確信しています。
施設というと、「自分たちが処理しきれない問題を放棄するようでつらい」「本人を見放すことになるのではないか」と感じる方も稀にいます。
けれど、それは違います。
すべてがその人を良くするための善に基づいた行動であれば、相談することも、専門施設につなぐことも、家族として立派に支えていることになります。
私自身、ナルコノンで薬物を必要としない人生を学びました。
そこでは、ただ薬物を我慢して止めるのではなく、身体を整え、コミュニケーションやライフスキルを学び、自分で人生に向き合う力を取り戻していきます。
家族が先に相談することにも意味があります。
頼れる場所を見つけることは、大切な人の未来を守る一歩です。

ナルコノン卒業生スタッフ タコ
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