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覚醒剤依存はなぜやめられないのか


「もう二度と使わないと言っていたのに、また覚醒剤を使ってしまった」

「本当にやめる気があるのだろうか」

本人が何度も「やめる」と約束しているのに再び使ってしまうと、家族としては信じたい気持ちと裏切られたような気持ちの間で苦しくなることもあると思います。

しかし、覚醒剤依存は単純に「意志が弱いから」「本人にやめる気がないから」という理由だけで説明できる問題ではありません。

この記事では、覚醒剤依存はなぜやめられないのか、なぜ再使用を繰り返してしまうのか、そして回復するために大切なことについて、私自身の経験も交えながらお伝えします。

覚醒剤依存は意志だけでは止めにくい

覚醒剤は中枢神経に強く作用する違法薬物です。

使用すると、一時的に眠気や疲労を感じにくくなったり、気分が高揚したり、自信が出たように感じたりすることがあります。

そのため、

「もっと仕事を頑張りたい」

「疲れているけれど休めない」

「眠らずに作業を終わらせたい」

といった理由から使い始めてしまう人もいます。

しかし、使用を繰り返していくうちに、覚醒剤を使うことと日常生活が強く結びついてしまうことがあります。

たとえば、仕事の前、疲れたとき、嫌なことがあったとき、人間関係で悩んだときなど、ある状況になると薬物を思い出しやすくなることがあります。

そして、薬物を使わない状態では強い疲労感、気分の落ち込み、虚しさ、無気力感などを感じることもあり、「使いたくない」と思っていても再び薬物へ気持ちが向いてしまうことがあります。

私自身も薬物依存だった頃、「これで最後にしよう」「もう二度と使わない」と何度も考えました。

その時は本当にやめるつもりでした。

それでも、しばらくするとまた使ってしまう。

その繰り返しでした。

だからこそ、覚醒剤依存がなぜやめられないのかを考えるとき、本人の気合いや根性だけの問題にしてしまわないことが大切です。

再使用にはきっかけがあります

家族からすると、

「せっかくしばらくやめていたのに、どうしてまた使うの?」

と思うこともあるでしょう。

しかし、再使用は突然何もないところから起きるとは限りません。

その人が長い間、薬物と結びつけてきた生活習慣や考え方、環境、人間関係などがきっかけになることがあります。

たとえば、

「今日は仕事が大変だから」

「疲れているから今回だけ」

「少しくらいなら大丈夫」

「前より自分はコントロールできる」

と考えてしまい、再び使用につながることがあります。

覚醒剤を使っていた頃の友人に会ったり、以前よく使用していた場所へ行ったり、強いストレスや孤独を感じたりしたことがきっかけになる場合もあります。

本人も、最初から人生を壊そうと思って薬物を使い始めたわけではありません。

中には、

「家族を養うために働き続けたかった」

「仕事で結果を出したかった」

「現実から少し逃げたかった」

といった理由があった人もいます。

しかし、使い続けるうちに生活のバランスが崩れ、仕事、お金、人間関係、家族との信頼など、大切なものを少しずつ失ってしまうことがあります。

ご家族が「どうしてまた使ったの」と責めたくなる気持ちは当然だと思います。

ただ、本人自身もまた、

「またやってしまった」

「自分は何をやっているんだ」

と自分を強く責めていることがあります。

その自己否定がさらに苦しさを大きくし、そこからまた薬物へ戻ってしまうという悪循環になることもあります。

だからこそ、再使用が起きたときには、本人を責めるだけではなく、何が再使用のきっかけになったのかを考えることがとても重要です。

回復は薬物をやめることだけではありません

覚醒剤依存から回復するために、もちろん薬物を使わないことは重要です。

しかし、それだけで問題がすべて解決するとは限りません。

薬物を使っていた時期に、

人との信頼関係が壊れてしまったり、

自分自身に自信を失ってしまったり、

将来への希望が持てなくなってしまったりすることがあります。

そのため、本当の意味での回復には、

「薬物をやめること」に加えて、

これからどのように生きたいのか

何を大切にしていきたいのか

どのように家族や周囲との信頼を取り戻していくのか

ということも大切になってきます。

ナルコノンジャパンでは、薬物をやめることだけを最終的なゴールとは考えていません。

薬物に頼らず生活できる状態を目指しながら、自分自身への信頼や、ご家族との関係、そしてこれからの人生を少しずつ立て直していくことを大切にしています。

もちろん、一度失われた信頼はすぐには戻らないかもしれません。

ご家族としても、

「また裏切られるのではないか」

「本当に信じても大丈夫なのか」

という不安があると思います。

それでも、時間をかけて行動を積み重ねることで、関係が少しずつ変わっていくことはあります。

私自身も、薬物をやめられなかった時期がありました。

それでも、環境を変え、自分自身と向き合い、薬物のない生活を続けられるようになりました。

何度失敗したとしても、何かを始めるのに遅すぎるということはありません。

もし今、

「本人が何度言っても覚醒剤をやめられない」

「家族だけではどうしたらいいか分からない」

「このままでは生活が壊れてしまいそう」

と悩んでいるのであれば、一人で抱え込まないでください。

ナルコノンジャパンでは、ご本人だけでなく、ご家族からのご相談も受け付けています。

まずは今の状況をお聞かせください。

あなたや大切なご家族が、薬物のない新しい人生へ踏み出すための一歩を、私たちは一緒に考えていきます。

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