覚醒剤の後遺症で「老化してしまったのでは」と不安になる方へ。
私も同じことで悩みました。
肌、体重、表情の変化は起こり得ますが、生活を立て直すことで回復を目指すことはできます。
焦りや自己否定ではなく、体を戻す視点で考えてみてください。
覚醒剤は健康と真逆の状態を作る

「覚醒剤を使うと痩せる、きれいになる」みたいな話を聞いたことがあるかもしれません。
けれど、私の経験から言うと、それは薬を正当化したい側の言い訳に近いです。
覚醒剤は健康とは真逆の状態を作ります。眠らずに起き続け、食欲が落ち、食べないまま時間だけが過ぎる。
最初は「少し痩せた」くらいに見えても、続けば頬がこけ、肌が荒れ、表情から力が抜けていきます。
私もある日、ほうれい線を指摘されて強いショックを受けました。
鏡を見るたびに、顔だけでなく目の奥まで疲れている感じがして、でもその原因を真正面から見るのも怖かったです。
実年齢より老けて見えた原因は、薬そのものの影響だけではなく、睡眠不足、栄養不足、人と会わない生活、笑わない日々が重なったことでした。
人と関わらないと会話も減り、表情を動かす機会も減ります。さらに、部屋にこもる時間が増えると、身だしなみや食事の優先順位も下がっていきます。
ひとつひとつは小さな崩れでも、重なると顔つきや姿勢に出ます。頭では体に悪いと分かっているのに、健康より薬が優先されてしまう。
そこが覚醒剤依存の怖さです。
だから、老化の不安を感じた時は、自分を責めるより先に「体がかなり無理をしてきたんだ」と受け止めてほしいです。
覚醒剤で痩せるのは健康ではない

太ることが怖くて、覚醒剤をやめるのが不安になる方もいます。
私も、最初の一年で「すごく痩せたね」と言われたことがあり、その言葉にどこか引っ張られていました。
痩せ続けるために使っているつもりが、気づいた時には依存が進んでいました。
自分でも「これは依存だ」と分かっているのに、やめるのが不安で、どうしようと思いながらガラスパイプを握りしめていたこともあります。
でも、覚醒剤で体重をコントロールし続けることはできません。
一時的に痩せても、それは健康的な痩せ方ではなく、やつれや肌荒れ、不自然な疲れとして表に出てきます。
体重の数字だけを見ていると、自分の体がどれだけ消耗しているかを見落としてしまいます。
肌の色、眠りの深さ、朝起きた時のだるさ、誰かと話す元気。
そういうものまで含めて健康です。本当に体を大切にするなら、地味でも食事と運動と睡眠を整えるしかありません。
これはきれいごとではなく、私が遠回りして分かったことです。
薬で手早く達成感や安心感を得ることに慣れると、効果がすぐ出ない努力がつらく感じます。
けれど、本来の体はコツコツ戻していくものです。
焦らなくていいので、まずは今日食べる、今日は少し眠る、誰かに一言話す。その小さな積み重ねが、見た目にも気持ちにも戻ってきます。
老けた見た目は回復できるのか

では、覚醒剤で老けた見た目は元に戻れるのか。
私の体験では、回復は十分に可能です。もちろん個人差はありますし、医療的な治療が必要なこともあります。
それでも、薬をやめて食事を整え、体重を回復させ、ビタミンなどの栄養を取り、生活リズムを戻していくと、肌や表情は少しずつ変わっていきました。
最初から眠れるわけではありませんでしたが、続けるうちに体が落ち着いていく感覚がありました。
サウナデトックス中に気づいたのは、薬物に依存している時ほど「すぐ効くこと」を求めてしまうということです。
何もしていないのに薬の力で幸福感や達成感を得てきた分、地道な回復が遅く感じる。
でも、コツコツ積み上げて手に入れる感覚を取り戻すことが、私には大きな変化でした。
私が卒業したナルコノンは、薬物を我慢して止める場所というより、薬物を必要としない生き方、コミュニケーション、自立、ライフスキルを学ぶ場所です。
ビタミン、運動、サウナを専門知識のあるスタッフに支えられながら取り組む環境は、ひとりで根性だけで頑張るのとはまったく違いました。
覚醒剤の後遺症として老化が気になるなら、早く環境を変えるほど回復の可能性も広がります。
大丈夫、時間はかかるけど出来ます。まずは、回復できる場所とサポートを知るところから始めてみてください。
ナルコノン卒業生スタッフ タコ
薬物やアルコール依存について情報を得たい方へ
薬物やアルコール依存の問題に関する情報を配信します。
