こんにちは、スタッフのアユです。薬物問題は古くからあります。今日は、歴史の教科書にも載っている薬物問題「アヘン戦争」について、薬物リハビリ施設の職員の視点から語ります。結局この戦争は、イギリスと中国、どっちが悪いとされているのでしょうか?
アヘン戦争ってサラッと言うけれど…アヘンはどれくらい怖い?
今日は、中学生にも小学生にもわかるように、ごく簡単にこのアヘン戦争についてお話していきたいと思います。
アヘン戦争とは、1840~1842年の間にイギリスと中国との間に起こった戦争です。
この「アヘン」とは、薬物の名前です。芥子(ケシと読みます)という植物の実から取れる汁を乾燥させた、とても依存性の高い恐ろしい薬物です。
ヘロインという薬物の名前を聞いたことがあるかもしれません。これはケシから作られる薬物なので、あへんの仲間です。
日本ではヘロインという名前は馴染みがないかもしれません。しかしこのヘロインは、薬物中毒者の間でさえも「ヘロインをやった」と言うと、「お前ヘロインやっちまったのかよ」「よく生きてられたな」という反応を引き起こすほどです。
依存性が非常に高く、離脱症状は激痛を伴い、立ち上がることさえできずに廃人になってしまう人もいます。
この毒性の高いヘロインはアヘンから作られているというところがポイントです。
このアヘンに目を付けたイギリスが、中国にそれを買わせるように仕向けて国内で流行させたことがきっかけで問題が発生しました。
中国は、国民たちがどんどん廃人になっていくのを食い止めるため、イギリスとの貿易に待ったをかけようとしましたが、それがうまくいかずに戦争となったのです。
議論されるアヘン戦争の「どっちが悪い」って何のこと?
アヘン戦争が起こる前のイギリスでは、産業革命の影響を受けてビールの需要が高まっていました。労働者たちは日々のストレスを酒で晴らすばかりでなく、仕事中も飲酒をしていました。覚えていますでしょうか?お酒は薬物でしたよね。
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労働者の作業効率は悪く、後にビールに取って代わる紅茶が流行しました。
イギリスはこの紅茶を中国から輸入していましたが、中国はほとんどのものを国内生産できたので、お返しにイギリスから輸入したいものがありませんでした。
イギリスはお金(当時は銀)を使うばかりになり、なんとか中国からビジネスチャンスを得る必要がありました。そこでイギリスが目を付けたのが、当時イギリスの植民地だったインドで盛んに栽培されていたアヘンです。中国にはアヘンを嗜好目的で使用する人々がいたため、アヘンを大量に中国に売りました。
猛毒が流行した中国では国民が次々に廃人になりました。困り果てた中国がイギリスとの貿易に待ったをかけると、怒ったイギリスは戦争を起こしたのでした。
しかしこの出来事の裏には、中国がイギリス流の挨拶の文化を受け入れず、コミュニケーションの相違が発生してしまったという事情もあり、「金目当てのイギリスVS横柄な中国」という構図がイメージ付けされ、ではどっちが悪いんだ?となるわけです。
アヘン戦争「どっちが悪い」…薬物問題はいつの時代にもある
実際はもっと複雑な事情、入り組んだストーリーのあるアヘン戦争ですが、それはまた後日書いていきますね。しかし結局のところ、いつの時代も変わらない事実は、薬物は毒である、薬物は悪いものであるということです。
アヘン戦争が起こったのは間違いだとか、イギリスと中国ではどっちが悪いのかという点がよく議論に上がるようですが、私たちはそろそろ、薬物に対する解決策、薬物の真実について、学ばなければいけない時代にあるのではないでしょうか。破壊された人間関係や、薬物で苦しむ人々のリアルな生活は、歴史の教科書には載っていないのです。
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