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覚醒剤はなぜやめられない?離脱症状と再使用を繰り返す理由


こんにちは。ナルコノンジャパン卒業生スタッフのタコです。

「覚醒剤をやめたいのに、また使ってしまった」

そんな話を聞くと、

「本当にやめる気があるのだろうか」

「家族より薬物の方が大事なのだろうか」

と思ってしまうかもしれません。

しかし、私自身が覚醒剤を使っていた頃は、少し違いました。

覚醒剤を再使用するとき、

「人に迷惑をかけないために使った方がいい」

と本気で考えていたことがあったのです。

今考えれば、それこそが覚醒剤の大きな罠でした。

覚醒剤をやめるとイライラする

これは私自身の経験ですが、覚醒剤を使用している最中は、意外にも自分では平常心で人と接することができているように感じることがありました。

むしろ問題は、覚醒剤を体に入れていないときでした。

イライラする。

ソワソワする。

落ち着かない。

眠い。

体がとにかく重い。

何をしていても覚醒剤のことを考えてしまう。

その状態で家族と接すると、些細な一言に反応してしまったり、八つ当たりしてしまったりすることもありました。

すると私は、

「こんな状態で家族に迷惑をかけるくらいなら、覚醒剤を使って穏やかな自分でいた方がいいんじゃないか」

と考えるようになりました。

そして再び覚醒剤を使う。

もちろん、今振り返ればこれは問題を解決していたわけではありません。

薬物によって生じている苦しさを、再び同じ薬物を使うことで一時的に感じにくくしていただけでした。

しかし、その当時の自分には、それが「人に迷惑をかけないための方法」のように思えていたのです。

仕事をするために再使用する

仕事でも同じことがありました。

覚醒剤をやめると、とにかく体がしんどい。

眠気が強い。

集中できない。

やる気が出ない。

そして我慢すればするほど、頭の中では覚醒剤のことを考えてしまう。

仕事をしていても、

「この状態では周りに迷惑をかける」

「仕事にならない」

「これなら一回使って、シャキッとして働いた方がいい」

そんな考えが出てきます。

そして、

「仕事をちゃんとするため」

「家族に迷惑をかけないため」

「周りに迷惑をかけないため」

という理由をつけて、再び覚醒剤を使ってしまう。

ここが、覚醒剤依存のとてもやっかいなところだと私は思います。

本人の中では、

「悪いことをしよう」

と思って使っているとは限りません。

むしろ、

「ちゃんとした自分に戻りたい」

「周りに迷惑をかけたくない」

と思って再使用してしまうことさえあるのです。

「使った方が調子がいい」という罠

覚醒剤などの刺激薬を長く使用している人が使用をやめると、強い疲労感や眠気、イライラ、不安、気分の落ち込み、集中しづらさ、そして薬物への強い欲求などが現れることがあります。

すると、

「薬を使っていたときの方が元気だった」

「薬を使っていたときの方が仕事ができた」

「薬を使っていたときの方が人に優しくできた」

という考えが出てくることがあります。

私にもありました。

でも、よく考えてみればおかしな話です。

覚醒剤によって崩れてしまった心や体の状態を、さらに覚醒剤を入れることで一時的にごまかしている。

そして効果が切れれば、また苦しくなる。

苦しくなるから、また使う。

一瞬楽になる。

また切れる。

また使いたくなる。

この繰り返しです。

これが私が経験した、覚醒剤の大きな罠でした。

「やめている」と「必要なくなる」は違う

覚醒剤を一時的に使わないことなら、できる人もいます。

一週間使わない。

一か月使わない。

場合によっては、もっと長く使わずに生活できることもあります。

しかし、その間ずっと、

「使いたいけれど我慢している」

という状態だったとしたら、とても苦しい生活になります。

ストレスを感じる。

些細な一言に腹が立つ。

人と関わることが面倒になる。

何もする気が起きない。

体が重い。

仕事にも集中できない。

そんな状態が続くと、

「覚醒剤を入れれば、この苦しさがなくなるんじゃないか」

という考えが再び出てきます。

だから私は、

「薬物を使っていないこと」と「薬物を必要としなくなること」は、同じではない

と考えています。

ただ我慢し続けるだけではなく、薬物がなくても普通に生活できる状態まで自分を立て直していく。

そこには時間が必要です。

覚醒剤をやめるには時間が必要です

私は、薬物をきちんとやめるためには、それ相応の時間が必要だと思っています。

長い間続いてきた生活を、一日で元に戻すことは難しいからです。

睡眠を取る。

きちんと食事をする。

生活のリズムを整える。

人と普通にコミュニケーションを取れる状態を取り戻す。

自分の過去と向き合う。

そして、薬物に頼らなくても生きていける生活を作っていく。

こうしたことを一つずつ積み重ねていく必要があります。

しかし、薬物をやめたばかりの人が、これらをすべて自分一人で毎日続けることは簡単ではありません。

体がしんどい。

気持ちも落ち込む。

やる気も起きない。

そして何より、

「もう一度使えば楽になる」

という考えが出てくる。

だからこそ私は、回復のための環境がとても重要だと感じています。

薬物のない状態で快適に生きる

ナルコノンジャパンでは、単に薬物を取り上げて「使わないように我慢する」ことだけを目的とはしていません。

薬物をやめた直後の時期から生活を整え、その後のプログラムを段階的に進めていきます。

ナルコノンのプログラムでは、薬物を離れる段階、その後の身体面への取り組み、コミュニケーションについて学ぶ段階、そして自分の人生や行動について向き合っていく段階へと進んでいきます。

私が大切だと思っているのは、

「覚醒剤がなくても、その人が普通に生活できる状態を取り戻すこと」

です。

家族に優しくするために覚醒剤を使わなくていい。

仕事をするために覚醒剤を使わなくていい。

元気になるために覚醒剤を使わなくていい。

覚醒剤がなくても、自分自身の力で快適な生活できる。

そこまで回復して初めて、

「我慢して薬物をやめている状態」から、

「薬物を必要としない生活」

へ変わっていくのだと、私は自分自身の経験から感じています。

ナルコノンジャパンでは、プログラムを進める生徒をスタッフがサポートしています。

もし、

「何度やめても覚醒剤を再使用してしまう」

「本人はやめたいと言っているのに続かない」

「家族だけではどうしたらいいのか分からない」

という状況であれば、一人で抱え込まないでください。

ご本人だけでなく、ご家族からの相談も受け付けています。

覚醒剤をただ我慢する生活ではなく、覚醒剤を必要としない生活へ。

そのために何ができるのか、一緒に考えていきましょう。

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