こんにちは、スタッフのアユです。
市販薬ODをする人々の中に、尋常ではない「感覚」を味わえるという理由で、その乱用を繰り返す人々がいます。そのひとつに「音楽が良く聴こえる」「聴覚が良くなったのでは」と感じることがあります。果たしてこれは良いことなのでしょうか?
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基礎知識:市販薬ODは薬物乱用であるということ
薬物とはそもそも何でしょう?以前もブログに書きましたが、薬物には明確な定義があります。今一度ご紹介しましょう。
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薬物の定義
1.体に害がある、異常をきたす
薬物は身体に悪影響を及ぼします。身体の痛み、内臓の病気、歯がボロボロになるなど、挙げればきりがないでしょう。
2.心に害がある、異常をきたす
ここで言う心とは、以下の3つを指しています。
- 知覚:これは五感のことです。見えないものが見える、ふわふわした感じがする、などは、知覚に異常をきたしている例と言えます。
- 思考:気が大きくなったり、死にたいと考えたり、何かを憎みたくなったり…これは、考え方に異常をきたした結果起こることです。
- 記憶:薬物を取っていたときのことを思い出せない、いろんな出来事の記憶がごちゃ混ぜになる、などがあります。
3.依存
自分の意志では止められないということです。やめたいと思っていてもやめられない。なぜか手を出してしまう…これが依存というものです。
この3つすべてに該当するとき、それは薬物であると言えます。
ちなみに「チョコレートもタバコも、身体に毒だし依存するから薬物では?」と言う人がいるかもしれませんが、これらは上記に挙げた「心」の定義に当てはまらないため、薬物には該当しません。
市販薬ODが音楽に有用というウソ
市販薬は、主に身体の状態を向上させるために生み出されました。しかし、その用法・容量を守らなければ、その限りではありません。なぜなら、根本的には市販薬も薬物であることに変わりはないからです。
今日のテーマである音楽のセンスについてですが、一部の市販薬は、ODすると音楽がはっきりと聴こえるようになったり、音を視覚化できる気分になることがあります。
これは、上記に挙げた薬物の定義の2番目、「心に害がある、異常をきたす」の中の「知覚に影響を及ぼしている」という薬物の作用にすぎません。
違法薬物で言うと、大麻を摂取したときにこのような効果が表れることは有名です。
いろんな音が聴こえるようになる、ハッピーな気分になる、落ち着いた気分になる…あたかも、音楽の美しさを最大限に楽しめるように聞こえます。
しかし、その一瞬の「知覚の変化」を楽しむことと引き換えに、もたらされるリスクは割に合わないものです。
市販薬をOD(過剰摂取)することでもたらされる、音楽の感覚が研ぎ澄まされるような気分もまた、まやかしです。
その後に起こる、嘔吐、平衡感覚の喪失、臓器へのダメージ、記憶の喪失…命を失う危険も否定できません。
あなたの人生に市販薬ODなんていらない
あなたには、すでに備わっている素晴らしい能力があります。薬物は、違法であれ合法であれ、その能力を奪い、周囲の人間関係まで悪化させてしまいます。
薬物の罠によって、音楽や芸術で才能を発揮した多くの人々も命を落としてきました。
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薬物や市販薬ODを、音楽と共に”楽しむ”と言う人々います。彼らが聴くその音楽を生み出したアーティストの方々の中にも、薬物依存のためにその短い人生を終えた人々がいます。多くの人々がその死を惜しみます。
死んでしまえば拍がつくとか、それも勲章だとか、若く死ぬ方がかっこいいと言う人々もいます。果たして、それは真実でしょうか?薬物依存に苦しむ人生を経験し、死を迎えたアーティスト達が、本当にそんな人生を歩みたかったと思いますか?
そして本来なら、そのような素晴らしい才能を持つ彼らを、誰も失いたくなかったはずです。
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