薬物を使い続けている人にも、いつか「このままではいけない」と立ち止まる瞬間が訪れます。
その瞬間が、何かを大きく失った後なのか。それとも、自分自身でまだ間に合ううちに選び取るのか。
その違いはとても大きいと思います。

逮捕される前に。
体を壊す前に。
家族との関係が修復できないほど傷つく前に。
薬物をやめたいという気持ちが少しでもあるなら、そこから人生の流れを変えていくことはできます。
薬物は苦しさを消すのではなく、先送りにする
こんにちは。ナルコノンジャパン卒業生スタッフのタコです。
私が薬物を使っていた頃、薬物には「現実から少し離れられるもの」という感覚がありました。
不安がある。
人間関係がしんどい。
仕事でうまくいかない。
過去を思い出したくない。
将来のことを考えると怖い。
そんな時に薬物を使うと、一時的に気持ちが軽くなったように感じることがあります。
考えたくないことを考えずに済む。
弱気だった自分が少し強くなった気がする。
その瞬間だけは、問題が遠くへ行ったように感じます。
でも、薬物を使っている間に問題が解決しているわけではありません。
むしろ、先送りにしているだけです。
そして時間が経つにつれて、最初に抱えていた悩みよりも、「薬物を使い続けていること」そのものが大きな問題になっていきます。
家族に隠し事をする。
お金の使い方が変わる。
仕事に集中できなくなる。
体調が崩れる。
使った後に後悔する。
それでもまた薬物に手を伸ばす。
私自身、いつの間にか「困った時に薬物を使う」のではなく、「薬物を使っていること自体に困っている」状態になっていました。
もし今、心のどこかで「もう続けたくない」と感じているなら、その気持ちはとても大事です。
大きな出来事が起きるまで待つ必要はありません。
「このままでは嫌だ」と思えた時点で、やめる方向へ動き始めることはできます。
本気でやめたいのに、また使ってしまう

薬物依存の苦しさの一つは、「やめたい」という気持ちと「使いたい」という気持ちが同時に存在することです。
自分でも矛盾していると分かっている。
でも、その矛盾から抜け出せない。
私もそうでした。
何度も「これで最後にする」と考えました。
紙に今後の予定を書いたこともあります。
生活を立て直す計画を作ったこともあります。
それなのに、そのすぐ近くには薬物がありました。
今思えば、やめるための計画を立てながら、使う準備もしているような状態です。
それでも、当時の私はふざけていたわけではありません。
本当にやめたいと思っていました。
でも、自分の力だけでは同じところをぐるぐる回っていました。
だから私にとって大きかったのは、
「自分は意志が弱い」
と責めることではなく、
「今の自分には、一人で抜け出すのが難しい」
と認めることでした。
そこを認めると、ようやく別の選択肢が見えてきました。
環境を変える。
人の力を借りる。
薬物から離れた場所に身を置く。
専門的なサポートを受ける。
一人でできないなら、一人でやらなくてもいい。
その考え方に変わったことで、私はようやく本当にやめるための行動を取ることができました。
「やめる日」は失った後でなくてもいい
薬物依存から抜け出す時、過去を振り返ることは必要です。
自分がしてきたこと。
傷つけてしまった人。
失った信用。
やり直したいこと。
そうしたものと向き合う時間はあります。
ただ、私は過去を見続けること以上に、「これから何をするか」が大切だと思っています。

ナルコノンジャパンでは、ただ薬物を手放すことだけではなく、薬物がなくても生活していける状態を作ることを大切にしています。
生活のリズムを整える。
人との関わり方を学ぶ。
自分の行動を見直す。
薬物を使っていた時とは違う日常を作る。
そうした積み重ねの中で、少しずつ自分への信頼を取り戻していきます。
私自身、薬物を使わなくなった後に感じたのは、「何もなくなった」ではありませんでした。
むしろ、余計なものが少しずつ減っていきました。
嘘をつく必要がない。
隠す必要がない。
薬物の残量を気にしなくていい。
誰かにバレるのではないかと怯えなくていい。
ただ普通に一日を過ごせる。
その当たり前が、とても楽でした。
薬物をやめる日は、人生が完全に壊れてからでなくてもいいのです。
逮捕された日でなくてもいい。
倒れた日でなくてもいい。
家族に見放された日でなくてもいい。
「ここで終わりにしたい」
そう自分で決めた日を、やめる日の始まりにすることができます。

もし今、一人では抜け出せそうにないと感じているなら、それも一つの大事な気づきです。
誰かに頼って上手くいかなかった経験があるのかもしれません。
大丈夫です。あなたにはとても大きな希望があります。
ナルコノンジャパンでは、ご本人だけでなく、ご家族からの相談も受け付けています。
何かをすべて失ってからではなく、まだ選べるうちに。
薬物のない人生へ進む道を、一緒に考えていくことができます。
私たちはあなたの人間性を否定しません。あなたが薬物を使っていても、回復の見込みのある一人の人間であるということを前提に接します。
今すぐ連絡をください。お待ちしています。