薬物をやめたいのにやめられない。その背景には、依存性や禁断症状だけでなく、人間関係の不安や緊張が関係していることがあります。薬物を必要としない人生に向かうために、コミュニケーションを学ぶ重要性についてお伝えします。
薬物をやめるだけでは苦しくなる

こんにちは。薬物リハビリ施設ナルコノンジャパン卒業生のタコです。
薬物をやめることをゴールにしてしまうと、「これから一生、薬物を我慢し続けなければならない」という感覚になり、やめ続けることが永遠の苦痛のように感じられることがあります。
もちろん、違法薬物をやめることはとても大切です。覚醒剤、大麻、MDMA、コカインなど、どの薬物であっても、使い続ければ心身、人間関係、仕事、家族との信頼に大きな影響を与えます。
しかし、本当に目指すべきなのは、ただ薬物を使わない状態を我慢して続けることではありません。薬物に頼らなくても、人間関係の不安やストレスを扱える自分になることです。
では、なぜ薬物を使うようになったのでしょうか。
仕事がつらかったから。
家庭環境に苦しさがあったから。
人前で明るく振る舞う自信がなかったから。
プレッシャーや重圧から解放されたかったから。
社交的になるために必要だと思ったから。
こうした理由をよく見ていくと、その多くに人間関係が関わっていることが分かります。仕事の人間関係、家族との関係、友人関係、恋愛、社会の中での自分の立ち位置。薬物依存の背景には、人との関わりの中で抱えた不安、緊張、孤独、劣等感が隠れていることがあります。
だからこそ、薬物依存を本当の意味で解決するためには、薬物を遠ざけるだけでなく、人間関係の問題にどう向き合うかを学ぶことが重要なのです。
薬物で不安をごまかした過去

私自身にも、人間関係の不安を薬物でごまかしていた経験があります。
私は30歳の時、友人の結婚式の幹事を引き受けました。当時の私は、26歳頃からマリファナを毎日のように吸っていました。4年近く薬物に頼る生活を続ける中で、精神的にも弱くなっていたと思います。
結婚式の幹事をするということは、大勢の人の前で話す場面があります。司会のような役割もあり、当然緊張します。本来なら、準備をしたり、人に相談したり、自分なりに練習したりして乗り越える場面だったのかもしれません。
しかし当時の私は、そうは考えませんでした。
私はMDMAを用意し、当日それを飲んでテンションを上げ、司会を進めました。正直、その時の記憶はほとんど残っていません。
これは、私が「薬物がないと社交的になれない」「薬物がないと人前でうまく振る舞えない」と、自分で自分を決めつけていた結果だったと思います。
薬物を使っていない人であれば、そもそもそんな発想にはならなかったかもしれません。緊張するなら練習する。人に相談する。役割を分担する。深呼吸して挑戦する。そういう選択肢があるはずです。
しかし薬物を使っていた当時の私は、不安や緊張を扱う方法として、薬物を選んでしまいました。
薬物を使えば、一時的に不安が軽くなったように感じることがあります。明るくなったように感じたり、自信が出たように感じたり、人前に出る怖さが薄れたように思えることもあります。
しかし、その方法は長くは続きません。むしろ薬物に頼るほど、「薬物がない自分には価値がない」「薬物がないと人とうまく関われない」という思い込みを強めてしまうことがあります。
薬物ではなく技術で解決する

もし、薬物に頼らずに人と関われる方法を学べたらどうでしょうか。
人前で話す時の緊張を扱える。
相手の言葉を必要以上に否定的に受け取らない。
家族や友人と落ち着いて話せる。
仕事のストレスを薬物ではなくコミュニケーションで解決できる。
問題が起きても、逃げずに向き合う方法を持てる。
そうなった時、本当に薬物は必要なのでしょうか。
薬物がないと不安だと思い込んでいるだけで、実はその根本には、学ぶべきこと、練習すべきこと、身につけるべきコミュニケーションの技術があるのかもしれません。
ナルコノンジャパンでは、コミュニケーションをドリル形式で学ぶことができます。これは、ただ本を読んで知識を得るだけのものではありません。実際に取り組み、練習し、日常生活で使えるようにしていくものです。
私自身、薬物を使っていた頃にコミュニケーションの本を読んだことがあります。文章を読んで、書いてあることは分かりました。しかし、それを実生活で使うことはできませんでした。つまり、知識として理解しても、身についてはいなかったのです。
ナルコノンで学んだコミュニケーションのスキルは、私にとって単なる知識ではなく、実践できる技術として人生の支えになっています。
もちろん、コミュニケーションの勉強に終わりはありません。私も今でも向上を目指して学んでいる途中です。
それは、薬物を必要としない人生とコミュニケーション能力には、とても深い関係があると感じているからです。
人間関係の問題が完全になくなるわけではありません。仕事、家庭、友人関係の中で、これからも問題は起こるでしょう。
大切なのは、その時に薬物へ逃げるのではなく、コミュニケーションで解決しようとする力を持つことです。
薬物をやめることは、ただ我慢することではありません。薬物に頼らず、人と関わり、問題を扱い、自分の人生を前に進める力を取り戻すことです。
もし今、薬物をやめたいけれど、人間関係の不安や緊張から抜け出せないと感じているなら、一人で抱え込まないでください。
一人で抱え込もうとすることもまた、薬物による影響や、薬物に頼ってしまう人の大きな特徴の一つです。
ナルコノンジャパンでは、薬物を必要としない人生へ向かうためのサポートを行っています。薬物依存やご家族の問題でお悩みの方は、まずはお気軽にご相談ください。
薬物やアルコール依存について情報を得たい方へ
薬物やアルコール依存の問題に関する情報を配信します。
