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薬物依存から社会復帰へ|私がナルコノンを選んだ理由


私が覚醒剤依存のどん底にいた頃、毎日が孤独でした。

周囲の人は少しずつ離れ、自分自身も人と会うことが怖くなり、部屋に閉じこもって過ごす毎日。薬物を使い続けることで睡眠もまともに取れず、カーテンや絨毯、電気のスイッチまでもがドクロに見え、「死神がすぐそこまで来ている」と本気で感じていました。

そんな状態でも、私は薬物リハビリ施設へ入ることに抵抗がありました。

当時の私は、「薬物依存から回復できない人が隔離されて暮らす場所」という勝手なイメージを持っていたからです。

しかし、本当の願いは違いました。

薬物をやめて、もう一度社会復帰したい

それだけは、どんなに苦しい状態でも諦めたくありませんでした。

一人では薬物をやめられなかった

私は病院にも半年間通いました。

薬物依存に対応している医療機関でしたが、診察は月に一度。

もちろん通院には意味がありましたが、それだけで薬物をやめられるほど依存は甘くありませんでした。

「一人ではやめられない。」

その現実だけが残りました。

そんな時に検索して見つけたのが、ナルコノン・ジャパンでした。

ホームページには、

「薬物と無縁の人生を送るための人生の技能を学ぶプログラム」

と書かれていました。

私は思わず「これだ」と感じました。

薬物をやめるだけではなく、その後の人生まで考えてくれる施設を、私はずっと探していたのです。

実はナルコノン・ジャパンは、私が薬物依存で苦しんでいた頃、日本で新しく始まった施設でした。

私はすぐに電話をかけ、翌日には見学へ向かいました。

覚醒剤で激痩せし、家からほとんど出られなかった私でしたが、「治したい」という気持ちだけで飛行機に乗りました。

空港では代表が迎えに来てくれていました。

その温かさだけでも、不思議なくらい安心したことを今でも覚えています。

 

家に戻れば、また薬物を使うと分かっていた

私は見学したその日に、ナルコノンプログラムへ参加することを決めました。

家の鍵は開けたまま。

流し台にはガラスパイプと薬物が置いたままでした。

普通なら一度家へ戻るのでしょう。

でも私は、自分のことをよく分かっていました。

もし帰れば、必ず最後にもう一度薬物を使う。

そして施設へ入る決意が揺らいでしまう。

薬物には、それほど強い力があることを自分自身が知っていたのです。

もちろん、「最後にもう一回だけ」という気持ちはありました。

それでも、その気持ちより強かったものがあります。

それは、ナルコノンスタッフの温かさでした。

私は本当に孤独でした。

家族とも絶縁状態になり、自分には価値がないと思い込み、誰にも会いたくない毎日。

そんな私にスタッフは、

「一人でここまで来たんだね。本当によく来てくれました。」

「私たちがサポートするから大丈夫。」

そう声をかけてくれました。

薬物依存者としてではなく、一人の人間として接してくれたことが、本当に嬉しかったのです。

 

人は否定されるより理解されることで変わっていく

ナルコノンで私が学んだのは、薬物をやめる方法だけではありませんでした。

一番印象に残っているのは、人との接し方です。

私は、「薬物をやった自分は怒られて当然だ」と思っていました。

ところがスタッフは、一度も私を否定しませんでした。

まず話を最後まで聞いてくれる。

そして理解しようとしてくれる。

その姿勢が、少しずつ私の心を変えていきました。

最初は褒められても受け取れませんでした。

「自分なんて。」

それが口癖でした。

それでも、否定されず、一人の人間として尊重され続けるうちに、自分にも少しずつ自信が戻ってきました。

「もっと頑張ってみよう。」

「困ったら人に頼ってみよう。」

そんな気持ちが自然と生まれてきたのです。

人は、責められるより理解されることで前に進める。

私はそのことを、自分自身の体験を通して知りました。

 

薬物依存から社会復帰した今、伝えたいこと

私はナルコノンで薬物をやめることができただけではありません。

人生そのものの考え方が変わりました。

そして、「この経験には意味があった」と思えるようになりました。

もちろん、薬物で失ったものもあります。

傷つけてしまった人もいます。

その事実は消えません。

だからといって、その後悔だけを抱えて生き続ける人生にはしたくありませんでした。

過去も含めて自分を受け入れ、その経験を今は薬物問題で苦しむ人や家族の役に立てたいと思っています。

薬物を手放せない気持ちも分かります。

やめたいのに決心できない苦しさも、痛いほど分かります。

だからこそ私は伝えたいのです。

薬物依存から社会復帰する道はあります。

一人では難しいと感じているなら、一人で抱え込まないでください。

私もそうでした。

だからこそ、最初の一歩だけは誰かを頼ってほしいと思っています。

その一歩が、新しい人生の始まりになるかもしれません。

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