こんにちは、代表の神野です。日本において大麻の取り扱いは違法ですが、「海外では合法」という文句はよく使われます。今日のこのテーマについて2回に分けて書くシリーズの後編です。
合法化と自由化の違い
「海外では合法」というこの言葉…あなたは、これがどういう意味なのかを調べたことがありますか?この言葉は本当に真実なのでしょうか?そして合法なのであれば、それは「吸っても良い」という意味なのでしょうか?もしかすると、そこまで考えてみたことのある人は、少ないかもしれませんね。
そもそも、合法とはなんでしょう?まずはその意味を見ていきます。
ごうほう【合法】
法律・規則にかなっていること。適法。『明鏡国語辞典』より
これは、法律の範囲内で活動しているとか、使用しているという意味です。国家や政府によって許されていることであり、法律に違反していない状態のことです。これを見てみると、良い行いのように思えますよね。
ではここで、混合されがちな言葉である自由化についても見てみます。
じゆうか【自由化】
制限・制約などをなくすこと。特に、国による管理や統制をなくすこと。『明鏡国語辞典』より
この2つの言葉の間には、大きな違いがあるようです。ではここで、いくつかの嗜好品を例に挙げてみましょう。
お酒やタバコの使用は法律でコントロールされていますよね。未成年はお酒やタバコを使用してはいけない、お酒を飲んだ後は運転してはいけない、という点がそうです。コーヒーやお茶を摂取することは、法律でコントロールされていません。これが合法であることと、自由であることの違いです。
お酒や煙草の使用は合法。コーヒーやお茶の使用は自由。
となります。何かが法律の下に置かれる際の背景にあるのは、その使用に高いリスクを伴うからであり、慎重な使用が求められることになります。お酒の使用は合法ではありますが、好きなだけ飲んで良いわけでもなければ、飲んで好きなことをして良いわけではありません。
合法化と自由化、この違いを理解すれば「海外で合法である」という言葉が詭弁であることがわかるでしょう。
海外での大麻の少量所持の法的状況
現在、嗜好・医療目的の大麻使用が合法な国は、カナダとウルグアイの2か国のみであり、また、一部合法化している国もごく少数です。そして、これらの国々でも、決して自由化はされておらず、厳しい法律の下で運用されています。年齢、使用場所、所持量、売買、譲渡などに、規制が設けられています。
「海外では合法」という言葉は、「日本で合法でないのはおかしい」「日本は遅れている」という印象を与えがちなのですが、その一方では、大麻の所持や売買により、最高刑で死刑が適用される国もあることをご存じでしたか?
それだけ、大麻はリスクは高いのです。
今後も引き続き解説していく予定ですが、合法化されているカナダでもウルグアイでも、未だに大麻の合法化に反対運動が続いている状態です。その国の誰もが、この合法化に賛成したわけではないということを忘れてはなりません。
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参考URL:Wikipedia 大麻の各国の政策
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