明けましておめでとうございます。ナルコノンジャパン、代表理事の神野です。
前回のブログでは、大麻が合法となっている国が2つあるとお話しし、その1つのカナダの大麻合法化について解説しました。
その背景には、大麻が安全だから合法化したのではなく、大麻に対する無法状態に対して、政府が法律を用いてコントロールしようとしているという厳しい姿勢があったことをお話ししました。
では今日は、大麻が合法化されたもう1つの国、ウルグアイでの状況について解説していきましょう。
ウルグアイってどんな国?
そもそも、ウルグアイという国が日本では聞き慣れないかもしれませんね。ウルグアイは、日本のちょうど地球の反対側にある国で、国土は日本の半分程度、人口は約350万人(横浜市より少ないくらい)の小さな国です。
人の数より牛の数が多いほどの牧畜国で、国民1人当たりの牛肉消費量が世界一。サッカーW杯の初代開催地、かつ初代優勝国でもあるサッカー大国です。近年では政界で最も貧しい大統領とも言われた、ホセ・ムヒカが有名になりました。
そしてその彼こそが、この大麻の合法化に関わった人物です。
ウルグアイの大麻の歴史
ホセ・ムヒカ大統領の下、2013年12月、ウルグアイでは大麻の使用と商品化が合法化されました。
それ以前のウルグアイは、麻薬の使用における厳しい規制は特にない国でした。
麻薬の密売は犯罪扱いになっていましたが、個人の嗜好であれば少量の薬物を所有することは犯罪とされていなかったのです。
このため「所持は違法ではないが、売買は違法」というねじれ状態が起こっていました。
その為、このねじれ状態を解決すること、そして、麻薬密売組織から収入を取り上げるという目的のために、大麻の合法化が現実のものにする動きは加速していきました。
ウルグアイの国民の過半数は法案に反対。国外からも批判を受ける大問題となっていきました。
ウルグアイの合法化 – その内容
健康上の問題に加え、薬物使用による暴力と犯罪の増加の可能性についての懸念を無視しているとして、国外からも国際麻薬統制委員会からも、国際条約違反と非難されたのにもかかわらず、ウルグアイは法案を妥当なものとして、大麻を合法化しました。
以下がその内容です。
1)販売:月に40グラムまで個人で取得可能
2)大麻クラブ:15~45人のグループで年間最大480グラムまで大麻草を栽培しそれぞれに配布することが可能。それ以上は担当局に提出。
3)大麻の自宅栽培:個人で6つの雌株(めかぶ)まで栽培可能。大麻クラブの場合、認められた年度につき480グラムまで個人が生産可能。
これは登録制で、ウルグアイ国民に限るものとなっています。
よって、ウルグアイでも、大麻は安全なものだとか、害が少ないものだからという理由で合法化されたわけではないのです。無法状態に秩序を入れるために、合法化されました。決して、自由に大麻を使用する目的ではありません。ましてや、日本での大麻の使用の正当化につながる点も見当たりません。
合法化された結果ウルグアイはどうなったのかについては、次回以降解説していくことにしましょう。このような危険な薬物は、一度取れば人生が終わりと考えられてきました。しかし、今はナルコノンに解決策があります。
大麻を自力でやめるのは困難なものであり、薬物依存のリスクはとてつもなく大きいものです。しかし、薬物依存を解決することは十分に可能です。ご自身、またはご家族の方がやめられずにお困りなら、今すぐにナルコノンにご連絡ください。薬物のない人生を取り戻すお手伝いをさせていただきます。専門のスタッフが親身にお話をお聞きします。
【参考文献】
Global News Viewより
AFPBBニュース – カナダ大麻解禁、ウルグアイに見る社会への影響 合法化3年
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