SNS上では、何の罪悪感もなく、多幸感を得るために市販薬のODについてシェアする若者たちがいます。(※OD=オーディーと読みます。過剰摂取を意味する英語、オーバードーズ【overdose】を略した言葉です。)これを続けていくとどうなるか、考えたことがありますか?
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市販薬ODの目的のひとつ:多幸感とは何か?
多幸感と聞くと、幸せな気分なのだから良いことのように聞こえるかもしれませんね。この言葉を辞書で引いてみました。
たこう-かん【多幸感】
非常に幸せな感じ。特に、薬物などがもたらす過度の幸福感についていう。―デジタル大辞泉より
ただの幸せではありません。過度の幸福感です。
以前、さまざまな違法薬物を使っていたという方に、私はこれがどんな感じなのか聞いたことがあります。
「薬物から得られる多幸感を言葉で説明するなら、それは、本当にもうこれ以上ないという度を越えた感覚、とろけてしまうような感じ。たとえ他人であっても、手をつないだだけで幸せ。ずっとニヤニヤとした顔のまま、外を出歩けてしまったり、一目見ただけで異常に楽しそうな感じになるので、誰も近づけない。」
幸せそう、楽しそうという感覚を通り越して、それは狂気と言えるでしょう。
この【多幸感】にはもちろん程度の差がありますが、人をその場にある周りの環境から引き離し、今現在あるものを正しく理解することができなくなるという点では、同じ”効果”がもたらされます。
市販薬をODして味わう多幸感、ふわふわ、パキる
この幸せな感覚が病みつきになってしまい、ODが続くことになります。
ふわふわした感じを味わいたい、自分が悩んでいることを忘れたい…市販薬ODをする人々にありがちな依存の傾向です。
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ODすることを、「パキる」なんて言う人もいます。この「パキ」は、向精神薬のパキシルを指しています。
こちらは処方薬ですが、「憂うつな気分や不安感をやわらげ、意欲を高める」作用があるとうたわれています。しかし、これを多幸感を味わう目的で過剰摂取する人々がいるのです。それが今や「パキシルをODして多幸感を味わる=パキる」という使い方をされるようになったのです。
お気づきかもしれませんが、市販薬ODに対するこの感覚…違法薬物に対する感覚とどこが違うと思いますか?
彼らは、自分の購入しているものが合法であることを知っています。
しかし、誤った方法で使用していることを知っています。
自分が気持ち良くなるために使う人もいれば、自分に何か危険なことが起こったら身近にいる人に心配してほしくて、同情が欲しくて繰り返す人もいます。
薬を取らないでいると、離脱症状も現れます。
市販薬ODをするほとんどの人々は、「自分がヤク中である」という自覚があります。もう一度問いましょう。
市販薬ODに対するこの感覚…違法薬物に対する感覚と、いったいどこが違うというのでしょう?
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市販薬OD・・・止めるのは誰か
さあ、これを止めるのは誰でしょう?
本人が、自分の力でやめられないのであれば、それに気づいた人が、何か手を打つしかありません。この事態に気づいているのにもかかわらず
「まあ、ODしたいときくらいあるだろう」
「ODするのだって彼女の権利だ」
「人生逃げたいときもある」
「やめるのが辛いのだから、一生やっていけばいい」
「やめたくないと言っている彼女の意志を尊重しよう」
このような態度でいることは、その人を本当の意味で救っているでしょうか?
このような友人は、どれくらい中毒者のことを想っているのでしょう?
その友人は、薬物を摂取するのを本当の意味でやめることについて、何かしてくれましたか?
もちろん、もし薬をやめるとしたら、離脱症状が大変です。あなたは24時間見張っていないといけないかもしれません。その人は暴れるかもしれません。逃げるかもしれません。警察を呼んでも、逮捕もしてくれません。
あなたは途方に暮れてしまうでしょう。
ですから、ナルコノンに今すぐご連絡ください。
ナルコノンは、献身的なスタッフが24時間体制でサポートし、安全に薬物をやめることのできる場所です。私たちはその方法を知っています。
薬物から安全に離脱し、本来の自分を取り戻す技術を持っているのは、ナルコノンだけです。
今すぐナルコノンにご相談ください。電話番号は0436-26-7603です。
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