『お酒さえ飲まなければいい人なのにね』なんて、よく聞きませんか?確かにそうなのかもしれません。しかし、アルコールの依存や乱用によって実際に引き起こされる事故や事件を耳にすると、それは簡単に口にしてよいのかと思ってしまうセリフでもあります。
飲酒による事故
つい先日も、千葉県八街市で、下校中の小学生の列に飲酒運転のトラックが突っ込み、5人の児童が巻き込まれ死傷する事故がありました。
運転手の男の呼気からは、基準値を超えるアルコールが検出され、事故当時彼は、アルコールの影響により居眠り状態だったとされています。
非常に痛ましい事件であり、死傷した子どもたちに対する悲しみと、運転していた男性への怒りや憤りは計り知れないものです。
しかし、視点を変えてみると、この男にも家族はいるのです。その家族も、このやるせない状況を、どう受け止めればよいかわからずにいるのです。
(参照URL:週間女性PRIME – 《千葉・八街》児童5人死傷事故、容疑者の母が語る絶望の胸中「代わりに私を殺して」)
「私にとってはかわいい息子ですから、できれば代わってあげたいという気持ちも……。」
「親バカでしょうけど、反抗期もなくて、親の言うことに絶対にNOは言わない、素直な子でした。」
運転していた男性の母親は、このように語っています。
きっとこれは本当のことでしょう。もちろん自分の息子は可愛いものです。素直な子どもをきっと誇りに思っていたことと思います。
しかし、その息子さんを、犯罪者にしてしまったのは、酒であり、酒の影響を受けた息子さんのその判断力なのです。
息子さんには彼の人生があり、それが台無しになったことは間違いありません。しかし、関係のなかった子どもたち、その家族、彼自身の家族・・・その他の人たちの人生をも台無しにしてしまいます。それが起こった後は、関わるすべての人が憎悪、悲しみ、やるせなさでいっぱいになるだけなのです。
飲酒による放火事件
宮城県登米市で発生した放火事件では、幼児2人を含む母子3人の遺体が発見されました。逮捕されたのは酒を飲んで暴力をふるった、その子どもたちの父でした。彼は放火して逃走した後、逮捕時にも酒を飲んでいました。
この事件が起こる前に、子どもたちの母は「夫が酒を飲み過ぎて口論になり、平手で頬をたたかれた」と警察に相談していました。母が立件を望まなかったため、警察は口頭で注意し、暴力をふるわない旨の誓約書を提出させています。
(参照URL:産経新聞 – 子煩悩な父親はなぜ火を放ったのか 宮城県の妻と子供2人焼死 殺人罪で立件されなかったワケ)
本人は、「火の周辺にライターのオイルをまいたか記憶にない」と言っていたそうですが、それでは到底済まされない結果となってしまいました。
弁護側も「被告はアルコール依存症で、犯行当時も酒に酔っており理性的な判断ができなかった」とコメントしているようですが、私としては、弁護する側も方々も心苦しいのではないかと思うような内容に感じてしまいます。
この男性は、普段の仕事ぶりは真面目で、子煩悩な一面もあったという印象も持たれていました。しかし、今や残忍な犯罪者となってしまったのです。
悲しい結果を生まないために
これらの問題はいつ解決すべきだったのでしょう?
このような結果がもたらされるずっと前に、本当は手が打てたはずです。
私たちの敵は、アルコールを飲んだ人でも、薬物を取った人でもありません。
私たちが戦おうとしている相手は、アルコールそのものであり、薬物そのものです。
それらを取らないこと。取らないという決断ができること。つまり、薬物のない人生を手に入れることが、そのすべてを解決する第一歩となります。
ご家族の力では、どうにもできないことでしょう。
自分のご家族がアルコールや薬物に手を出さないようにと、24時間監視し続けることは現実的ではありませんよね。
しかしナルコノンなら、スタッフとご家族がチームとなって取り組むことで、アルコールや薬物乱用の罠から脱するのを可能にします。
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