こんにちは、ナルコノン卒業生のアンソニーです。LSDというドラッグをご存知でしょうか。LSDはサイケデリック・ドラッグと呼ばれ、ヒッピー文化が花開いた1960年代ごろから世界中で流行り始めました。そんなLSDですがなぜ使用されるのでしょうか。そしてデメリットはあるのでしょうか？…
LSDとは
LSDはアルバート・ホフマンという化学者によって発見されました。このアルバート・ホフマンという名は、LSD使用者の中では知らない人はいないぐらい有名です。ホフマンがたまたまLSDを体内に取り込んだ際に幻覚を見たことからLSDに幻覚作用があることが分かったのです。偶然によって発見されてしまったLSDは、その後数々の著名人の後押しを受けて広まっていくことになります。
1960年代に入り、心理学者のティモシー・ラリーという人物がLSDの名を世間に広めました。ラリーは、米国にある名門ハーバード大学で教鞭をとる心理学者でした。彼は「Turn on, tune in, drop out」(しびれて、目覚めて、抜け出せ)というスローガンを掲げ、LSDの使用を奨励し、サイケデリック革命の父としてヒッピーやドラッグを使う若者文化・芸術家の支持を集めました。
これによって薬物乱用というカウンターカルチャー(反体制文化)が確立され、LSDは米、英からヨーロッパ全土へと広まりました。今日でも、英国におけるLSDの使用率は世界のどこよりも際立って高くなっています。
LSDの発見から流行までを詳しく書いた記事を下に載せておきます。気になる方は是非ご覧ください。
LSDのメリット?使用される目的
これは余談ですが、ティモシ・ーラリーという人物は英国の伝説的バンドビートルズにも一部影響を与えました。ビートルズの「Tomorrow never knows」という曲の冒頭は次のように始まります。
Turn off your mind(頭のスイッチを切って)
Relax(心身をゆるめ) and float downstream(流れくだりなさい)
この冒頭は実はティモシー・ラリーがLSDを用いて悟りに達する方法を説いた書「サイケデリック体験」にある語句をそのまま引用したものです。
この曲が語っているのは東洋宗教的な思想です。一言で言うなら自ら悟りを開いて真理に近づこうという感じでしょうか(キリスト教の一神教的な絶対主義的宗教観との違い)。LSDを使おうとする心理はこうした思想が関係しています。
当時流行していたヒッピー文化はまさしくその思想を取り入れていますよね。そんなヒッピーたちが愛したのもまさしくLSDで、LSDはそのように悟りや閃きみたいなものを得たいがために摂取されると考えてよさそうです。これは現代も大して変わっていないと思います。
LSD他サイケデリックと呼ばれるドラッグについて解説した記事を載せておきます。気になる方は是非ご覧ください。
LSDのデメリットとは
このブログで何度もお伝えしている通り、LSDは危険な要素をたくさん含んでいます。悟りや閃きと言っても、それは幻覚の力です。LSDは幻覚剤ですから、現実には存在しないものが非常に鮮明に見えたり、聞こえたり、感じられたりします。幻覚剤の種類によっては、それを使用する人の気分に突発的で予測できない変化を生み出すものもあります。
そのような体験は心と体に大きな歪みをもたらします。精神的な世界に没入してしまい、現実的な感覚から遠ざかってしまう人は多いです。LSDの依存はそのような歪みから始まっていきます。絶対に摂らないようにしてください。
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参考図書:「ビートルズは音楽を超える」 武藤浩史 2013.7
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