前回は、ドラッグカクテルのひとつであるスピードボールについて説明しました。アッパー系の麻薬(覚せい剤、コカインなど)とダウナー系の麻薬(ヘロイン、大麻など)を同時に取ることを指します。これは非常に危険です。市販薬ODの恐ろしさは、このスピードボールにあります。
エフェドリンとは
以前にも紹介しましたが、エフェドリンとは日本の法律において、濃度によっては覚せい剤原料として取り扱われる成分です。
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エフェドリンの濃度が10%を超えると、覚せい剤原料として取り扱われます。
その理由は、構造がとても似ていて、作用もそれと近いものがあるからです。
少量であれば、気管支を拡張させて、呼吸しやすくする医薬品として働きます。
メタンフェタミンやアンフェタミンは覚せい剤で、いわゆるアッパー系の麻薬です。
エフェドリンはその原料にもなり得ます。
コデインとは
コデインも、日本の法律において、濃度によっては麻薬としてとして取り扱われます。
1%のものは非麻薬として扱われますが、10%のものは麻薬として取り扱われます。
その理由は、エフェドリンと同じく、構造が麻薬ととても似ていて、作用もそれと近いものがあるからです。
少量であれば中枢神経に作用して、痛み止めや咳止めの医薬品として用いられます。
モルヒネやヘロインはいわゆるダウナー系の麻薬になります。
スピードボール
市販薬の成分を、いくつか実際に見てみましょう。
ジヒドロコデインとメチルエフェドリンが含まれています。
こちらにもジヒドロコデインとメチルエフェドリンが含まれています。
こちらにはジヒドロコデインは含まれていますが、エフェドリンは含まれていませんね。
市販薬には、かなり多くの種類があります。
種類によっては、アッパー系のものとダウナー系のものの両方が含まれているので、オーバードーズすれば、これはすでにスピードボールと似たようなことを行っているとも言えます。
どんな薬であってもオーバードーズはとても危険です。
しかし、このアッパー系とダウナー系の成分の両方が配合されたものをオーバードーズは、他の薬の比ではありません。
自身の命の危険だけならまだしも、トリップしてしまい、他者に危害を加えたりすればどうなってしまうでしょうか?
ご自身の依存に危機感を覚えている方、どうしたらやめられるかと一度でも考えたことのある方、ご家族をなんとか助けたい方、ご家族だけでは処理しきれない問題になっていると感じている方、解決策はここにあります。
専門家のサポートの元で、離脱症状を最小限に抑えて薬物をやめましょう。
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