ナルコノンジャパンから、覚せい剤依存を克服した卒業生、第1号が誕生しました!
覚せい剤の克服は、非常に厳しいものだと言われています。しかし、それを数か月で克服したT君。卒業式に生徒とスタッフの前でスピーチをしてくれました。
ご本人の許可を得て、そのスピーチの内容の一部を2回に分けて公開させていただいております。ぜひ、生の声を読んでくださいね!
ナルコノンにたどり着くまでの自分
いよいよ卒業を迎えました。去年、大雨の中ナルコノンに見学に来たときのことを思い出すと、本当に今の自分は以前と全然違います。
僕は薬物に依存しきっていて、ひとりぼっちで、家族を恨んでいて、誰とも会いたくなく、でも死ぬわけにはいかないと思いながら、一生懸命自分を変えたいと願っていました。
ナルコノンに来る1か月ほど前は、覚せい剤をやめなきゃと毎日思っているのに文字通り手放せず、自分は人間として終わってるとさえ思いました。
携帯でナルコノンの電話番号を見つけて、すぐに電話をかけました。本当は、僕は薬物を必要としない自分になれるのに…と思っていたけど、やり方がわからなかった。でもナルコノンのホームページを見たときに、自分の求めていたことが書いてあって、これに賭けるしかないと思いました。
すぐに見学することに決め、大雨で飛ばないと思っていた飛行機もなぜか飛び、とんとん拍子にナルコノンにたどり着くことができました。ナルコノンとの出会いに、本当に運命を感じています。見学に来たその日からプログラムを始めることにしました。
今までたくさん本も読んだし、いろいろ他のものを試しましたが、何も変わらなかった。
覚せい剤を使用してしまうような道徳の低下、コミュニケーションの問題など、自分の問題は山積みでした。
最初は、自分は仕事もしているし、施設に入るなんてありえないと思っていました。でも、スタッフがとても優しく、やっと相談できる人ができたと思いました。家で孤独にやめる方法を模索していた自分にとってはオアシスのようなところで、何より一番嬉しかったのは、スタッフが僕のことを、回復できる人間として接してくれたことです。
ナルコノンの人たちは、自分を一人の人間として扱ってくれて、この人たちと一緒なら薬物をやめることができる、本当に頼ろうと決めた瞬間がありました。
励まされた経験~コミュニケーションの大切さ~
第1段階の薬物を断つ期間は、「ただそこにいる」ということが辛かったです。5分座っているだけで肩はひどく痛くなるし、こんなのできないと思いました。でも、自分が頑張らないと変われないと根底に決めていたこと、励ましてもらえたことで乗り越えられました。僕のことを一切怒ったり否定したりしないスタッフに、本当に感謝しています。
サウナ・デトックスを終えたあと、コミュニケーションを学ぶ段階で、人のことを決めつけたり、否定したりしてはいけないということを学びました。僕は、違う意見を否定することは、正しいコミュニケーションなのだと信じて疑っていませんでした。それが良いことだと思っていました。
でも勉強していく中で、他の生徒が言うことに対して、ただ単に「そうなんだね」「いいですね」と返すとき、実際に相手がどんどん元気になっていき、向上したことを述べてくれるようになった。
これが、スタッフに「すごいじゃん」「よくできてるね」と励まされたことと重なりました。こういう風に人は良くなっていくことができるのだということも学びました。
家族が薬物に関して自分を否定することは、自分を愛してくれているからしてくれたことなのだということも理解し、認めることができ、イライラしなくなりました。自分は人から攻撃されているとしか思えず、相手をどんどん悪くとらえるようになって孤立してしまいました。でもナルコノン・プログラムで、本当にその仕組みがよくわかりました。
人生を180度変えたナルコノンでの経験
薬物はやっぱり良くない。
どんどん負い目が増えて、自信がなくなって、自分が責められていると感じたり、相手がすごく悪い人に見えたり…そんな生き方で残りの人生を生きていくのは、本当に辛い。本当に辛いです。
だから、ここで学んだことは本当に自分の人生を180度変えました。人とコミュニケーションすることが楽しくなる。周りの人は、自分のことを嫌いなわけじゃないと思える。自分は薬物をやっていない、何も嘘をついていない、正直だ!そういう自分が人と接したら、相手もきっと良いコミュニケーションをくれるはずです。
プログラムの最終段階で、メチャクチャになっていた家族との関係を回復させるべく、実際に電話する機会がありました。すごく緊張しました。プログラムの最終段階に来るまで、僕は心のどこかで、家族のせいだとか、家族を恨む感情をずっと持っていました。
だけど、ナルコノンで学んだコミュニケーションの技術を使って、うまくいくように、電話する前にも入念にたくさん準備しました。そのおかげで、本当に今までにはなかった、家族とのコミュニケーションが取れました。コミュニケーションが本当に大事であることが、実践で感じられました。
以前は、相手を決めつけたり、否定するというラリーをしてしまっていました。怒鳴って机を叩いて出ていくとかね。でも僕が「わかったよ」と返事をするだけで、それがもはや起こらない。人は理解されると嬉しいんだなって。自分もきっとそうです。僕はそれを大事に、ここを出た後生きていきたいと思ってます。
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数か月で人生を変えたT君。今までにもいろんなものを試したきたけど、うまくいかなかったと言います。彼が考える薬物依存克服の鍵について語る卒業スピーチの続編は、以下のリンクからお読みくださいませ。
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