市販薬ODについて、もっともっとこのブログでお話する必要がありそうです。ブロン、パブロンゴールド、トニン、メジコン、ウット…OD(過剰摂取)するにはどれがいい?何錠ならいい?そんなことをシェアする若者達が、後を絶たないからです。
※ぜひ合わせてこちらもお読みください。
今日は特にトニンODについて話します
つい先日、小学生を含む12~19歳の未成年者29人が補導されたというニュースがありました。その中には、OD目的で市販薬を所持していた男女がいたとのことです。
「トー横」で小学生ら29人一斉補導 都外からが6割、市販薬所持も(朝日新聞)
残念ながら私個人としては、このようなニュースを聞いて、驚くことはなくなってしまいました。なぜなら、このような事態の広がりを日々感じているからです。現在の子ども達には、SNSという最強ツールがありますから、正しいか誤りかに関わらず、情報は非常に簡単に広がっていきます。
今日のブログは、この市販薬ODの対象となる薬の中でも、トニンに的を絞ってお話をしていきたいと思います。上記の若者は「ふわふわマッタリ多幸感」なんて表現してますね。
悲しい事実ではありますが、トニンはODの対象市販薬として、わりと“人気”です。私が今までにインタビューを行ってきた方々、相談を受けた方々に聞くと、ブロン、パブロンゴールド、トニン…この辺りは、人気なのです。
彼らに聞くと、市販薬の中にも自分の好みがあるし、飲みやすさなども好き嫌いが分かれるし、フワフワしたいのか、幻覚を見たいのか、ばっちりキマるか否か…そういうのも重要なんだそうです。
ODするならブロン?トニン?
ブロンは糖衣でくるまれているので飲みやすいと言います(私の感覚では、たぶんブロンは市販薬ODの人気No.1なのではないかなと思います)。トニンは液状ですから、また別の飲みやすさがあるようです。
ODし、ブログでどれだけ良かったか、または良くなかったかをシェアし、それを読んだ者が試していく…この負の連鎖が止まらないのです。
しかしながら、そもそものトニンの目的は、咳止めです。ではなぜODなど乱用の対象に使われるようになってしまったのでしょうか?その原因は、トニンに含まれる麻薬成分、ジヒドロコデインリン酸塩です。
ジヒドロコデインリン酸塩は、覚せい剤のような作用を引き起こすと言われています。しかしながら、微量であればせきを抑える効能があるとして、市販薬の中に入れることをOKされているわけです。ですから、用法容量を守らずに大量摂取すれば、それによって覚醒剤と同様の効き目を現したとしても不思議ではありません。
市販薬とはいえ薬物なのですから、耐性もつきます。同じ量をとっても効果は薄れていくのです。そうなれば、量を増やすか、頻度を上げるか、またはその両方が予測されます。
ODを繰り返す人は、間違えてたくさん摂取しているのではありません。そのような作用が起こると理解した上で、そのために取っています。
過去のブログにも説明があります。ぜひお読みください。
トニンをODする人たちの口癖「死にたい」
トニンはわざわざ、「濫用等のおそれのある医薬品 ご購入時の注意事項」という注意書きと共に販売されています。ODする人達に向けての対策がうかがえますが、残念ながらこのような対策は、薬物依存してしまった人にとっては、あってないようなものです。
市販薬ODをする人たちに共通していることは、「人生の目的がない」「死にたい」「逃げたい」そのようなことを口にすることです。自信がないこと、自分を肯定できないこと…人生こんなに辛いことはありません。
では、薬物やめさせたいのであれば、首輪でもつけておけばいいのでしょうか?…そうではありませんよね。
彼らが市販薬のODをしてしまう本当の原因を突き止め、それを解決すること。必要なのは、これです。
ナルコノンでは、薬物使用における根本的な問題を解決し、健康な人生取り戻すことができます。
市販薬ODは立派な薬物依存です。しかしながら、信じられないかもしれませんが、それを克服することはできます。きっぱりとやめること、痛めつけてしまった心と体を回復させること、明るい未来を生きていくことは可能なのです。
ナルコノンは、それを24時間体制でサポートします。市販薬のODも、まずはナルコノンにご相談ください。スタッフが親身にお話をお聞きします。
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