こんにちは、スタッフのアユです。あの人に薬物リハビリを受けてほしい…勇気を持って話をしたのに「そんなのやらない」と言われてしまい、彼の意欲が育つまで待たなくては…そう思ったことはありませんか?
絶望しなくて大丈夫です。これは国籍や地域関係なくよくあることなのです。今日は、世界でも共通のよくある言い訳と、その対処法を海外の記事から日本語版でご紹介します。
元のブログ記事(英語)はこちらからご覧いただけます。
大切な人が依存の治療を受けようとしない時の対処法
依存症に関して、人が直面する最も恐ろしい考えの1つは、薬物を断てる可能性についてです。私は、薬物依存で苦しむ人たちが、薬物を断つことを望んでいないとか、薬物を断つことが自分のためになることを理解していないと言っているのではありません。ほとんどの人は、ある程度のレベルでこれを理解しています。
しかし、薬物を断つのは複雑なプロセスであるため、薬物依存の人にとっては恐ろしいものなのです。もし薬物を断つのが簡単なら、その人はそもそも薬物依存症にはなっていないでしょう。しかし、残念ながら、回復の道を歩む最初の障害とは薬物を断つことです。そして、多くの人にとってのこの恐れこそが、人を薬物依存のサイクルの罠に陥らせ続けているのです。
リハビリしない言い訳
リハビリに行くのを避けるためなら、薬物依存者は考えつく限りの言い訳を考え出します。そのため、助けようとする家族もイライラしてしまいます。
もしあなたが今、大切な人と接していて、その人が薬物依存リハビリを拒否しているのなら、これは非常によくあることだと知っておいてください。しかし、よくあることだからといって、努力をやめるべきではありません。人が治療に行くのを拒否するのに思いつくどんな言い訳にも、問題解決のために提案できる解決策はいろいろあるのです。
以下は、人がリハビリを拒否するために言いそうな一般的な言い訳と、それに対応するための提案です。
子どもがいるから治療には行けない
多くの人が、子どもは治療に行けないという理由を使います。確かにこれは、ことをより複雑にはしますが、子どもがいることは助けを求めない理由というよりも、薬物依存への助けを求めるべき理由であるとさえ言えます。
親がリハビリに通っている間、誰が子どもの世話をするかを考えるのは難しいかもしれませんが、親が刑務所に行くことになったり、依存が原因で亡くなった場合よりも、はるかに簡単に考えることができます。
このような状況において行うための最善のことは、親がリハビリにある間、子どもの世話をすることのできる、信頼できる友人や親戚を決めることです。この状況は理想的とは言えないかもしれませんが、まさに薬物依存に陥っている親と子どもが暮らし続けるよりはましなのです。
そんなに長い間、仕事を空けられない
お住まいの地域での要件や、あなたの大切な人の特定の雇用状況について調べることが不可欠です。権限のある医師による診断書と打倒な理由を提出することで、長期の休暇を取らせてくれる職場はあります。
特定の仕事に就いている人であれば、ほとんどの雇用主は、その人が薬物依存の治療を受けられるように支援してくれるはずです。雇用主が、薬物を使用しながら仕事をする従業員よりも、活発で有能に仕事をしてくれる従業員に信頼を寄せることは明らかなのですから。
(※上記の部分は、日本用に内容を改変しています。)
家で自力でやめられる
もし家で自力で薬物を断つことができたのなら、すでにそれを実行していることでしょう。家族が薬物依存の助けを得ようとする頃には、たいてい事態はかなり悪化しています。助けを求めたり受け入れたりすることは、何も悪いことではありません。
もしあなたの大切な人があなたにこのようなことを言おうとしていたら、その気持ちは無にせず、治療することの利点と、長い目で見て自分たちがいかに楽になるかに焦点を当てることが重要です。
特別な○○(家族の行事など)に参加できないなんて
家族の特別な行事を逃したくないという気持ちは理解できますが、それは治療を行わなくてよい十分な理由にはなりません。人が薬物依存の治療を受けるのに最適な時期は、今すぐです。来年もあること、そして面会でも電話でもいいので、治療中できる限り家族と一緒にいられるようにするため、あなたができることを伝えてください。
家や植物やペットをそんなに長く放っておけない
もし長期間放っておけないもののリストを挙げ始めたら、家族や友人の助けを借りましょう。リハビリ中に家の様子を見たり、植物に水をやったりできる人、また、ペットの世話をしてくれる人がいるかどうかも確認しましょう。
家庭での役割分担については、最初物事をもっと複雑になると思われるかもしれませんが、通常はチームワークで簡単に処理できるものです。
誰が自分の経済的負担を引き受けてくれるっていうの?
治療に行かない理由として金銭的な負担を持ち出そうとするならば、請求書の自動支払いを設定するよう手伝ってあげてください。その人が治療を受けている間、請求書の支払いを助けてくれる人がいるならば、それも大きな助けになることでしょう。
必要であれば、治療期間中の費用をまかなうためにローンを組むこともできます。すべての費用のリストを作成し、あなたの大切な人が治療を受けている間、不要な出費はすべて切り捨てるよう手助けすることもできます。
学校を休みたくない
治療を終えても学校は存在します。むしろ依存を完全に処理した後の方が、学校での成績はおそらく良くなるでしょう。
教育は間違いなく重要ですが、それは、薬物依存治療に行くことから逃れるための有効な言い訳とは言えないでしょう。過剰摂取で亡くなってしまった人に、教育はあまり意味がありません。
前回ダメだったのに、なんでわざわざまたやらなきゃいけないの?
治療を受けても、その後再使用してしまう人もいます。再使用の原因はいろいろあることでしょう。治療後に再使用したとしても、それはもう一度治療に取り組んでもうまくいかないという意味ではありません。むしろ治療後の再使用は、通常何かが欠けていたり、最初の治療で十分に処理できていなかったものがあることを示しており、あなたの大切な人が物事を正しく理解するためには、もう一度治療を試みることが必要かもしれません。
「どん底」を見ればリハビリに効果はあると思うけど
治療を効果的にするためにどん底に落ちる必要はありません。リハビリに行く前に人がどん底に落ちるのを待つのは、決して良いアイデアではありません。多くの人にとって、どん底とは「死」です。薬物依存への対処は、早ければ早いほどよいのです。
もしあなたが、このような行動をとっている人に困っているのなら、このような状況に対処した経験のある人に相談することが有効かもしれません。
大切なことは、これはあなた1人で直面しなければならないことではないと覚えておくことです。薬物依存の専門家やプロの介入者には、あなたと非常に似た状況に多く対処してきた経験を持つ人たちもいます。もしあなたが圧倒されていると感じているのなら、専門家の助けと指導を求めることをお勧めします。
1人で解決しようと悩まないで
以上が翻訳でした。
日本でも海外でも、薬物依存者が苦しんでいるテーマ、言い訳に使いたくなることはとても似ています。薬物がもたらす苦悩は人類共通なのです。しかし、朗報もあります。薬物に対処する効果的な方法も、これは人類共通なのです。今は日本にもナルコノンができました。
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