大麻には様々な使用方法が存在します。最も一般的な使用方法は、タバコのように紙に巻いて吸引するという方法。次いでよく知られている方法は、ボングという道具を使って吸引する方法です。大麻というと、燃やした煙を吸うというのが一般的なイメージですが、実はそれ以外にもより身近な方法で摂取する方法があるんです。それは食品に大麻の成分を混ぜて摂取するという方法です。今日はクッキーに大麻成分を混ぜる、大麻クッキーについてお話ししていきましょう。
大麻クッキーって何?
大麻クッキーとはその名の通り、大麻の成分を混ぜたお菓子のクッキーのことです。
例えば、アメリカの一部の州では大麻が合法化されており、スーパーマーケットや専門店では「Cannabis Edible(食用大麻)」と呼ばれる商品が一般的に販売されています。これらには、一見すると普通のブラウニーやグミ、クッキーと変わらない外見のものもありますが、パッケージには「50mg THC SATIVA」などの表示が見られます。これは、サティバ種のマリファナから抽出されたTHC(テトラヒドロカンナビノール)が1つの商品に50mg含まれていることを意味しています。
食用大麻は、煙を吸わずにTHCを摂取できる方法として人気があり、味も一般のお菓子と遜色ないため、気軽に利用する人が増えています。また、家庭で作れる「大麻入り料理」のレシピ本も多数出版されており、大麻を「食べる」というスタイルは、吸引と並ぶポピュラーな摂取方法として浸透してきているようです。
大麻クッキーの危険性
食用大麻(エディブル)は手軽に摂取できることから人気を集めていますが、その反面、過剰摂取による危険性も懸念されています。たとえば、アメリカでは大麻入りクッキーを規定量以上に摂取した大学生が、自制を失ってバルコニーから転落し死亡するという痛ましい事故が起きています。私自身、カナダに留学していた友人から「吸うよりエディブルのほうが強烈に効く」という話を聞いたことがあります。
このような差が生じる理由は、摂取経路の違いにあると考えられています。吸引による場合、大麻成分は肺からすぐに体内に取り込まれ、短時間で効果が現れます。一方、エディブルは消化器を経由して吸収されるため、効果が出るまでに30分から1時間以上かかることが多く、効き目を待てずに再度摂取してしまい、結果として過剰摂取に陥ることがあります。また、経口摂取は効果が持続しやすく、作用も強く感じられる傾向があるともいわれます。
さらに、見た目が一般の菓子と変わらないため、子どもやペットが誤って口にするリスクも指摘されています。「お菓子を食べる」という行為のハードルの低さから、未成年が軽い気持ちで手を出すことも問題視されています。
大麻クッキーを食べないで
数年前の日本でも、大麻合法成分HHCH入りの大麻クッキーやグミが流行し、摂取した人が体調不良になる事件が相次ぎました。クッキーやグミという体裁をとることで、大麻への心理的なハードルが低くなることは間違いありません。むしろそうした狙いのもと、クッキーやグミ、チョコレートいう形になって大麻が社会に拡散されるのです。
改めて、大麻の危険性を確認しておく必要があります。大麻は体と心に害のある、依存性のある薬物です。大麻を常習するようになると、大麻が中心の生活になっていきます。大麻を吸うと生産性は低下し、できるはずの多くのことが自然とできなくなっていきます。それは能力を奪うようなものです。もし、人生で多くのことを成し遂げたいと思っているのなら、大麻は必要ありません。
大麻のことで悩んでいる方、困り果てている方、またはそういう人を知っているという方はここナルコノンジャパンにお電話ください。一緒に大麻依存を解決しましょう。では、今日も一日大麻のないクリーンな1日を!
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