こんにちは、スタッフのアユです。
薬物依存やアルコール依存というテーマを扱っていると、「共依存」という言葉によく出会います。そしてそれは良くない言葉として広まっているようです。親子、夫婦、カップルにとっての幸せはどこにあるのでしょうか。
共依存夫婦とアルコール依存
そもそも共依存とは何なのでしょう?厚生労働省のHPには、以下のような定義が載っています。
きょういぞん【共依存/Co-Dependency】
依存症者に必要とされることに存在価値を見いだし、ともに依存を維持している周囲の人間の在り様。(参照URL:厚生労働省HP e-ヘルスネット – 共依存より)
人が依存から脱却するのを助けるのではなく、その依存をある状態のままにする、また、それを助長してしまう関係のことです。
この言葉はそもそも、1970代のアメリカで、アルコール依存症の夫を持つ妻たちの様子から生まれた言葉と言われています。そしてそれは、夫婦とお酒の関係からきているわけです。(参照URL:アスク・ヒューマン・ケアHP – 共依存とはより)
例えば、想像してみましょう。
- 夫がお酒を飲んでなくしてしまった財布を探して見つけてあげる。
- ひきこもって部屋でお酒を飲む夫の、空き缶や空き瓶を黙って捨ててあげる。
- 暴言を吐かれているのに我慢して、反撃したいのを押し殺す。
- お酒が原因で翌朝起きれない夫に代わって、欠勤の連絡をしてあげる。
こんなことが起きているのなら、共依存の視点から見て要注意です。(この事例の相手は、アルコール依存症の親、子ども、妻かもしれませんね。当てはめて読んでみてください。)
共依存でいては幸せになれないの?
これを見る限り、この夫婦は(または家族は)とても幸せになれそうにはありません。なぜなら、自分を押し殺す人と、それに何の責任も取れない人が、一緒に生きていかなくてはいけない構図だからです。これではお互いに、責任感や自信をもって生きていくことが阻まれます。
- 私がやってあげなかったら、誰がやってあげるというの?
- これくらい我慢しても大丈夫
- 彼に嫌われるくらいなら、やってあげたい
- 子どもがいる間は、親が両方いる状態でいてあげたい
これではあなたは犠牲になってしまいます。その先に幸せは待っていないでしょう。
もちろん、これを手助けしている人は、心からやりたくてやっているわけではありません。やむを得ず、手伝ってあげなくてはいけないということもあるはずです。しかし残念ながら、お酒で問題を抱える本人の目先の手助けばかりしていては、何の問題の解決にもならないのです。
しかしあなたには、とても良いところがあります。それは、相手のために何かしたいという想い。困っている人を助けたいという気持ち。共依存になりたくてなっているわけではありませんよね。幸せになりたいと思って、そういった行動を取ったはずです。
夫婦の共依存から・・・幸せになる道
アルコール依存の問題は、この共依存の状態を起こしがちです。しかし、相手を依存させたままにして、ダメにしたくて関係を続けていたわけではなかったはずです。特に世話焼きな人は、よかれと思ってケアしていたはずなのですから。
あなたは夫婦で、または親子として、家族の一員として、どんな関係でいたいと思っていましたか?
何を一緒につくりあげていきたいと思っていましたか?
その中にはきっと、未来、希望、幸せなどが入っていたのではないでしょうか?
あなたがすべてを背負って、我慢して、何もかもをやってあげようとしなくてもよいのです。
ナルコノンと一緒に取り組みましょう。
ご本人が自立すること、家族が依存症のご本人に振り回されない人生を歩めるようにすることを、サポートすることができます。相手を大切に想うあなたにも、幸せになる権利があります。
ナルコノンがどんな結果を生み出しているのか気になる方はぜひ、ナルコノンでアルコール依存を克服した卒業生の実際のインタビューを下記よりお読みください。
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