忍耐や節制でやめられないお酒をやめることは、非常に難しいことです。ましてや、一見するとやめる気もない人にお酒をやめさせることは、不可能ではないかとさえ感じます。しかし、やめる方法、そして、やめさせる方法はあります。
なぜやめたくても、お酒を飲むのか
一番の理由は、お酒が手に入るからです。
隔離された場所でお酒を手に入れることができない状況におけば、その間はお酒が飲めません。タバコもそうですが、目の前にあるから、何らかの方法で入手できるから、手が出てしまいます。無いものは飲めません。
答えは、お酒を飲む理由は、近くにお酒があるからです。
当たり前のことを書いていますが、これは非常に重要です。
アルコール依存のご家族がいる場合、そのたった一人のお酒を止めさせる為に、仕事にもいかず、買い物にも出かけず、その人から片時も離れることなく、24時間監視を続けることはできるでしょうか?
宿泊型のプログラムを行ったり、病院に入院したりすれば、もちろん一時的にはお酒をやめられることでしょう。しかしそれは単に飲めないから飲まないだけで、根本的な解決策にはなりません。
お酒をやめられない人…結局最後は自分の決断
アルコールは精神的にも、身体的にも依存性があります。
飲酒が合法であるだけでなく、コンビニやレストランで簡単にお酒が手に入ってしまうこの日本では、この依存を克服しない限り、お酒を飲むことをやめるのは、かなりハードルの高い環境と言えます。
ダイエットしたいのに、スイーツバイキングの中で寝泊まりするようなものです。
現在日本では、以下のような抗酒薬が存在します。
悪酔いしやすくすることで、心理的にお酒を断念しやすくしたり、飲酒欲求を抑制する薬剤
- ジスルフィラム(商品名:ノックビン)
- シアナミド(商品名:シアナマイド)
飲酒そのものへの欲求を抑える、飲酒量を下げる薬として
- アカンプロサート(商品名:レグテクト)
- ナルメフェン(商品名:セリンクロ)
(参照:厚生労働省HP:e-ヘルスネット – アルコール依存症の薬物療法)
薬物療法によって改善する方もいらっしゃることでしょう。
私が感じることは(私も薬剤師としての経験上)、薬剤師も家族も、薬を渡すことまでは出来ますが、最後に飲むか飲まないか、毎日きちんとお薬を飲むことが出来るかどうかは、結局本人の意識によるところが大きいということです。
結局のところ、この身体的依存と精神的依存を、きちんと克服することが出来れば、お酒をやめることは可能です。
それは、必死にお酒を我慢している状態ではありません。お酒を飲まなくても問題ない精神状態、および身体状態を楽に保っていられるということです。
これが達成できないと、本人もご家族も疲弊して、またアルコール依存に逆戻りしてしまいます。
この楽な状態を維持する方法が、ナルコノンにあります。
プログラムの詳しい内容につきましては、プログラム概要のページをぜひご覧ください。
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