こんにちは、ナルコノンジャパン代表の神野です。
飲酒は合法ですが、酔っぱらっているからといって、何でもしていいという理由にはなりません。酔っぱらったご家族に大きな負担を一度でも掛けられれば、それはアルコール乱用なのです。それに耐えなければいけない理由は何一つありません。あなたが、我慢する必要はないのです。
アルコール依存とアルコール乱用
まずは問題を理解するところから始めましょう。アルコール依存とアルコール乱用は違います。厚生労働省HPより、以下にその定義を抜粋します。
- アルコール依存:
お酒の飲み方(飲む量、飲むタイミング、飲む状況)を自分でコントロールできなくなった状態のこと。
(参照:e-ヘルスネット – アルコールと依存)
- アルコール乱用:
家庭や社会生活上、混乱や損害を引き起こす飲酒の仕方で、かつアルコール依存症ではないものです。
以下のうち少なくとも1つが、12カ月以内に起こり、アルコール依存症ではない場合にアルコール乱用であるといえます。
- 繰り返し飲酒した結果、仕事や学校、または家庭の重要な役割義務を果たすことができなくなる。
(例:飲酒に関連した欠勤の繰り返しや仕事の能率の低下。飲酒に関連して学校を欠席したり、停学や退学になったりする。飲酒のために育児や家事を無視する。) - 身体的危険のある状況で繰り返し飲酒をする。
(例:飲酒により能力が低下している時でも、自動車の運転や機械の操作をする。 - 飲酒に関連した法律違反を繰り返し起こす。
(例:飲酒に関連した不法行為により逮捕される。) - 持続的、反復的な社会的または対人関係の問題がアルコールの影響により引き起こされたり、悪化したりしているのにもかかわらず、飲酒を継続する。
(例:飲酒のために起こったことで配偶者と口論や暴力を伴うけんかをする。)
(参照:e-ヘルスネット – アルコール乱用)
アルコールで問題を抱えた時は
もしかするとあなたのご家族は、こんなことを言うのかもしれません。
- お酒を飲む量をコントロールするから
- お酒を飲む頻度を減らすから
- 毎日飲んでいるわけじゃないから依存ではない
- 二度と飲まないと決意したから
- これからは気を付けるから
- 私が悪いのではなくお酒が悪い
- 度数の低いものに変えるから
よく聞く言葉ですが、これを覚せい剤に置き換えてみてください。
- 覚せい剤を打つ量をコントロールするから
- 覚せい剤の頻度を減らすから
- 毎日覚せい剤をやっているわけじゃないから依存ではない
- 二度と覚せい剤をやらないと決意したから
- これからは気を付けるから
- 私が悪いのではなく覚せい剤が悪い
- 危険の低い麻薬に変えるから
アルコールでも、薬物でも同様のことが起きているのです。アルコールで問題が起きていれば、それは薬物問題となります。
アルコール乱用の影響でお困りのあなたへ
ご家族のアルコール問題を自力で解決しようとしても、とても大変です。
ご家族を、物理的にアルコールがない環境にずっと置き続けられるでしょうか?…コンビニやスーパーでいつでも酒が手に入るこの世の中では、難しいことでしょう。
では、アルコールに手を出さないよう、24時間監視し続けられるでしょうか?…他にも生活を抱えているご家族の皆様には、不可能に近いですよね。
また、本人の意志のみで止めることも、とても根気が必要になります。
他の薬物と同様に、アルコールの依存性はとても高いのです。
その依存を自力で克服するとなれば、大きな困難が伴います。
挑戦して、失敗して、本人もご家族も大きな挫折を味わい、また、一大決心をして、挑戦して、失敗して、関わる全ての人が、どんどん疲弊していきます。
頑張り続けること、我慢し続けることはもうやめませんか?
ご家族のアルコールの問題で、皆さんが苦しまなければならない理由はないのですから。
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