こんにちは、代表の神野です。大麻が、人間の記憶力や注意力に障害を与えることを前回のブログで紹介しました。
実際に、大麻の麻薬成分の影響下においては、記憶が曖昧になったり、注意散漫になったりと、アルコールと似た悪影響があります。では、その他の精神症状はどのようなものがあるのでしょうか?
大麻と精神症状
大麻の麻薬成分であるTHC(テトラヒドロカンナビノール)を静脈内に投与した実験があります。それによると、投与後、高揚感、不安、妄想性障害、知覚変容、認知障害などが起きました。
多くの種類の精神症状が出たそうですが、その中でも特に、健常者における言語想起障害(言葉が出てこない)と、統合失調症患者の精神症状悪化が認められたといいます。
合成カンナビノイドを用いた実験でも、自我の消失、認知機能の障害、時間間隔の緩慢化が発生し、感情鈍麻や自発性の喪失などを引き起こすことがわかっています。
これらを簡単に言うと、大麻を取った後は…
- 酩酊状態になり
- 注意力や認知機能が低下し
- 何事にも感情が動きにくくなり
- やる気が無くなる
ということです。大麻のメリットはリラックスできることだと言う人もいますが、それに対するデメリットはあまりにも割に合わないものです。実際に我々の施設を利用している大麻使用者の方からも、何事にもやる気がなくなるという話をよく耳にします。
参照URL:厚生労働省HP – 大麻乱用による心身への影響
大麻と統合失調症
統合失調症と呼ばれる病気があります。考えや気持ちがまとまらなくなる状態が続く精神状態のことをこのように呼んでいますが、詳しい原因はハッキリしていません。
この感覚は、現実と妄想の境目が無くなったようなものとも言われます。症状が悪化すると上記の症状に加えて、幻覚が見えたり、幻聴が聞こえたりするようです。
実際に、統合失調症の患者が書いたイラストを紹介します。
統合失調症患者の見るクモの幻覚
参照URL:これが統合失調症の世界
大麻の使用者は非使用者に比べ、統合失調症の発症リスクが4~5倍も上がると言われています。
大麻をやめるなら専門家と
上記のような幻覚が視えるリスクを負ってまで、大麻でのリラックスを求めるのは、賢明な判断と言えるでしょうか?
そのような症状が出るという事実があってもなお、大麻が安全であるという科学的な根拠はあるのでしょうか?
あなたの周りに大麻を使用している人がいるのなら、まずはやめさせましょう。自力でやめること、家族がやめさせることが困難なのであれば、これは専門家と取り組むべき問題です。
まずはナルコノンにご連絡ください。薬物依存のリスクは、初期には気づきにくいものもありますが、気が付いた時にはとてつもなく大きくなってしまうものです。
「マズイかも」と気づいたのならば、まずは今すぐにご相談ください。薬物依存を解決することは十分に可能です。
【参考文献】大麻・フィトカンナビノイドの有害性と医薬品としての応用:基礎と臨床(山本経之、山口拓、福森良)
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