お酒を飲むと、結果的に食事量が増えるために太りやすい…これについては前回ご紹介しました。しかし、アルコール依存は進行すると体重が減っていきます。体重が減り始めると、それは減り続けていき、最終的には悲惨な結果になることもあります。まずは仕組みを知り、改善しましょう。
アルコールと消毒
アルコールと言えば、消毒に使われますよね。アルコールによる手指の消毒は、日常的になりました。そもそも、なぜアルコールで消毒が出来るのかご存じですか?
アルコール製剤の主成分はエタノールです。このエタノールは、ウイルスの表面や、細菌の細胞膜やタンパク質を破壊させるとともに、蒸発する際に水分を奪うことによって、無毒化を行います。
手のひらにアルコール製剤を吹きかけるとき、これはウイルスや細菌だけでなく、人間の手の皮膚にも同様のことが起こっています。皮膚に傷がついたり、手から水分が奪われて乾燥すると、手荒れなどが起こりますよね。
皮膚は自己修復することが出来ますし、手の乾燥は保湿で改善することも出来ますが、度重なるアルコール消毒で、これらの修復や保湿が追い付かなくなると、手荒れなどが起こります。
手荒れは、皮膚の炎症反応です。
アルコールと消化管
では、ここからは飲むアルコールの話をしましょう。突然ですが、飲んだお酒は身体のどこに触れるかご存じですか?
口から入り、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、肛門まで、すべての消化管に触れる可能性があります。
お酒はアルコールであり、そのアルコールの多くはエタノールです。エタノールは皮膚を壊し、水分を奪い、炎症を起こします。ウイスキーを飲んだ時に、のどが熱くなるのは、まさにこの状態です。
これは、手の場合と同様にいずれは修復されます。しかし、頻繁にしかも長時間これが起こり続けるとどうなるでしょう?
お酒の飲みすぎは、様々な消化管の病気を引き起こすと言われています。
- 逆流性食道炎
- 急性胃粘膜病変
- 胃潰瘍
- 十二指腸潰瘍
- 下痢
(参照URL:厚生労働省HP e-ヘルスネット – アルコールの消化管への影響より)
胸やけの時に食事が減る、胃痛で食事がとれない、下痢で食欲がわかない・・・これらは誰にでも起こりうることです。アルコール依存が進むと、これらが引き起こされます。これは、長い期間のアルコールにさらされた結果です。
アルコールを飲んでいるのに体重が落ち始めたら、そして体重が落ち始めているのにお酒が止められなければ、それはもうかなりの末期と言えるでしょう。
アルコールを今すぐ、やめる以外に解決策はありません。
食事が減れば筋肉が減ります。脳の働きも弱くなり、一人では行動できず、介護が必要になってくるかもしれません。そのようになってからでは遅いのです。
ですから、今すぐナルコノンに相談してください。
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