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知らず知らずにフェンタニルを摂取しているかもしれません


世界の薬物事情は、昔とは大きく変わっています。本人が「大麻」「コカイン」だと思って使っていても、実際には別の危険な化学物質が混ぜられている可能性があります。

 薬物への危機感が薄れている

先日、海外のナルコノン関係者から、世界の薬物状況について話を聞く機会がありました。その中で特に印象に残ったのは、「今の薬物問題は、昔とまったく違う」という言葉でした。

30年ほど前であれば、家族の誰かが薬物を使っていると分かれば、多くの家庭にとってそれは大きな問題として受け止められていました。しかし現代では、マリファナに対して「メンタルに良い」「自然由来だから安全」「大麻くらいなら大丈夫」といった情報が広がり、危機感が薄れているように感じる場面があります。

もちろん日本では大麻は今も違法です。しかし、SNSやインターネット上には薬物を肯定するような情報も多く、若い人だけでなく、家族の側も「そこまで大げさに考えなくていいのでは」と受け止めてしまうことがあります。

しかし、本当に考えなければならないのは、法律上の問題だけではありません。自分の大切な体の中に、何が入るのか。その成分が本当に安全なのか。誰がそれを確認しているのか。そこにこそ、薬物の怖さがあります。

中身が違う薬物の恐ろしさ

もうひとつ大きな変化として、薬物に混ぜられている化学物質の問題があります。海外のナルコノン施設では、本人たちは「コカインを使っていた」と話しているにもかかわらず、離脱時に出る症状が、これまでのコカイン使用者とはまったく違うケースがあったそうです。

その原因として考えられたのは、本人がコカインだと思って使用していたものの中に、実際にはフェンタニルなどの強力な合成薬物が多く混ぜられていた可能性です。フェンタニルは非常に強い作用を持つ合成オピオイドで、身体的依存と精神的依存の両方を引き起こす危険があります。

薬物を売る側にとっては、安く作れて強い作用を出せるものを混ぜることは、利益を増やす手段になるのかもしれません。しかし、使う側にとっては命に関わる問題です。本人が「自分はコカインを使っている」「これは大麻だから大丈夫」と思っていても、実際に体内へ入っているものが何なのかは分かりません。

違法薬物には、薬機法のような安全性を確認する仕組みはありません。成分表示が正しい保証もなく、健康被害が起きても責任を取る人はいません。数分、数時間の快楽のために、自分の体へ正体不明の化学物質を入れること。それは本当に恐ろしいことだと思います。

 自分の体を大切にする判断

私が大事にしたい価値観は、とても単純です。自分の体に悪いものを入れたくない。自分の大切な体を、薬物によって傷つけたくない。その当たり前の感覚を、もっと大切にしていいのではないかと思います。

もちろん、薬物を使っている人の中には、「体に悪いことは分かっているけれど、それでもやめられない」という人もいると思います。あるいは、「自分の体なんてどうなってもいい」と感じるほど、苦しい状態にいる人もいるかもしれません。

だからこそ、ただ責めるだけではなく、本人がなぜ薬物に向かってしまったのか、その背景にも目を向ける必要があります。しかし同時に、「これは安全だから大丈夫」「オーガニックだから問題ない」「みんな使っている」という情報を、そのまま信じてしまうのは危険です。

SNSには、薬物を売りたい側、薬物を肯定したい側の意図が込められた情報もあります。見た目がおしゃれでも、自然由来に見えても、実際の中身が何であるかの保証はありません。

情報が多い時代だからこそ、最後に戻るべき基準は「自分自身を大切にすること」だと思います。大切な体に何を入れるのか。その選択が、自分の人生をどこへ向かわせるのか。薬物の問題で悩んでいる方、またはご家族に不安がある方は、一人で抱え込まず、早めにナルコノンに相談してください。

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