こんにちは、スタッフのアユです。日本で最も乱用されている違法薬物は、覚醒剤と大麻です。しかし今までに私が実際に薬物依存者の人々の話を聞いた中で、彼らが「2-3回ならやったことがある」と話す薬物の中に、MDMA(罰、バツ)の名前がよく挙がります。
MDMAをなぜ罰(バツ)と呼ぶ?
罰(バツ)は、MDMAの呼び方のひとつです。その由来は、MDMAがエクスタシーとも呼ばれることにあります。
オックスフォード現代英英辞典によると、そもそも英語でエクスタシー(ecstasy)には、
「非常に大きな幸せを感じる気持ちや状態 (a feeling or state of very great happiness)」
という意味があります。この単語の最初の発音「エクス」の文字の形「X」から、日本では「罰(バツ)」という呼び名が使われるようになったようです。
- MDMAは中毒性がないから大丈夫
- 親近感が高まるのに何がいけないの?
- 愛情が高まるんだから別にいいじゃん
そんな誘い文句と共に、その”効果”は次第にあなたを破滅へと導きます。多幸感、尋常ではない愛情の感じ方がその一瞬で過ぎ去った後も、その影響は3時間から6時間残ると言われており、吐き気や筋肉のけいれん、目のかすみ、悪寒や発汗を伴うことがあります。
使用後すっかりその影響が終わったと思えば、翌週には、怒り、攻撃性、抑うつ、睡眠障害、不安、記憶や注意の問題、食欲不振、セックスへの興味及び快楽の減退を経験することもあります。
参照URL:薬物のない世界財団HP – モリー…害がないように聞こえる薬物…には、致命的な副作用があります
MDMAで得られる「愛情が増す」という効果の真実
実際にMDMAを使用したことのある人に、どんな感じなのかを私は個人的に聞いたことがあります。それは「愛情を感じる」という感覚を超越した「異常な多幸感」を生み出すのだと言います。
例えば、その場にいて見つめ合うだけで、手をつなぐだけで尋常ではない幸せな気分に包まれ、顔は不自然な満面の笑顔になり、その場にふさわしい感情をすっかり忘れてすべてに愛を感じて回るのです。この部分だけ耳にすれば、
「そんなに幸せな気分になるのなら、試してみたい」
という声が聞こえるのも無理はないでしょう。MDMAは幸せの絶頂の気分を人工的に作り出すことができ、特にセックスをするときに使用すれば、非常に強い興奮と快楽がもたらされると売人は言います。しかし彼らは、その後に起こる恐ろしい反動や、命の危険にさらされることについては説明しません。
その多幸感、強い興奮、快楽、陶酔感の正体はシンプルに、幻覚を見ているということです。
MDMAには、危険ドラッグやコカイン、覚せい剤、リタリンなど他の種類の薬物が頻繁に混合され、正確な中身は売人すら知り得ないほどです。MDMAとは、「期待される効果」が一体どのように起こるのか、誰も予測できない幻覚剤なのです。
MDMA(罰、バツ)の「効果」にそそのかされないこと
一時の快楽を体験できるとそそのかされ、あなたの命を危険にさらしてしまうことは、割に合う話ではありません。人間は、MDMAなどの薬物がなくても、建設的な愛情を築くことが可能です。むしろ本当の幸せとは、薬物なしで問題や苦難を乗り越えた先に待っているものです。
- あなたに薬物を勧めてきた人は、あなたの人生を本当に考えてくれていましたか?
- 薬物に良い効果があると言った人は、あなたからただ利益を得ようとしていませんでしたか?
- 薬物のある人生に誘う人は、あなたの幸せを願っていましたか?
- 薬物を勧めてきた人は、あなたの人生に責任を取る覚悟がありましたか?
その答えは、あなたが一番よくわかっているはずです。
薬物のない人生を歩むとき、どのような人と付き合い、どのような人と縁を切るべきかを知ることは必須です。薬物をただ止め、どのような”悪い効果”があるのかを知るだけでは、まだ足りません。すでに取ってしまった薬物の影響から解放され、どう生きていくかを決断するツールが必要です。
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