スタッフのアユです。本日は、複数の違法薬物依存を見事克服した、現役大学生D君の成功体験の後編をお届けします。
プログラムの後半では、自分の人生と向き合ったD君。彼はなぜ、ここまで変わることができたのでしょうか?卒業直前に行われた彼へのインタビュー後編!未来への希望を感じてください。
D君のインタビュー前編は、こちらからどうぞ。
友達にクリーン宣言!
アユ:サウナが終わった後の勉強はどうだった?
D君:サウナでは体がクリーンになったんだけど、心は全然回復してなくて、やっぱりまだ悩んだままだった。他の生徒とペアを組んで、コミュニケーションの練習と実践をやったんだけど、その時に心がどんどん楽になって、精神面がすごい安定してきました。
心と体がすごくクリーンになって、自分にも自信を回復してて、人と接するのも楽しくなってた。本当に自信を回復したプロセスでした。
そしてプログラムの最終段階に入って、これからどういう人と付き合っていくべきかについて学んだ時に、大学の友人や地元の友人に、自分は今心も体もすごくクリーンで健康体になったこと、これからはもちろん薬物は取らないんだけど、これからはその友達にも薬物を取って欲しくないんだよねってことを電話で伝えたんですよ。
友達は、僕が薬物を取っていることを知ってたので。そしたらみんな、僕の宣言をすごく尊重してくれて、喜んでくれて。「お前からそんな言葉が聞けると思わなかったよー!」とか、そういう反応が来て(笑)。
(卒業式でのD君と友達)
自分は友達にすごい恵まれたなって思って。自分がクリーンになったことを話したのは、友達にも自分自身にとっても、すごく良かった。あれはすごく良い経験になりました。
薬物とる時代は終わったんだなって思った
D君:その後に、自分の人生を振り返ってみた。本当に人に言えないようなこともたくさんあって、今まで自分だけで隠してたこととか、薬を使った後に行った行為ですごく人を傷つけたこと。改めて、自分が引き起こした影響の重みを実感しました。
人生を振り返って、自分自身への理解がすごい深まったと思うのと、これからは、人に害を与えずに生きていこうと強く思いました。
それが終わった時に、あぁ、薬物とる時代は終わったんだなって思った。俺の中で、薬物とる時代は終わったんだって。もう薬物必要ないじゃんて。
クリーンがすごく気持ちいいから、もう薬物を取らなくていいんだって思えて、気持ちよかったですね。
いつなんどき、悪いエネルギーが近づいてくるかは分からない。でも勉強してる時に、俺はもう悪いことできないって、本当に心の底から、俺は人が見てなくても悪いことしたくないって思って。
薬物は、人が見ていないところで取れてしまう。でも、それでもなぜ取ってはいけないのか?学んだことがそれに生きてる。
心の中に監視カメラが入ったような気分がして、俺も自分で自分を監視してるから、もう悪さできないなと。本当にそう思いました。
自分に対して今はすごく自信があって、これからも薬物を取らないし、悪さをしないことに対してもすごく確信がある。ここで学んだことが、今俺の中にすごく入ってきてて、これを自分に適用することで、これからはクリーンでまっとうな人生を歩める希望があります。
薬物で苦しんでいる人たちへメッセージ
アユ:これからの目標、抱負を聞かせてください。
D君:これからの自分の目標の1つは、自分のように困ってる人、困ってた人、薬物で現在進行形で困ってる人を、助けたいと思う。自分の体験があったからこそ、次は自分が人を助ける番。薬物依存の問題に貢献したい。
俺も最初は、リハビリ施設って嫌だなって思ってた。日常でもやることがたくさんあるのに、一定の期間をとって休んでリハビリをするっていう発想には、全然なんなかったから。
でも、ここのリハビリは本当に楽しくて。この施設で過ごした時間は、自分の人生にとって本当に貴重な時間になると思う。
俺はナルコノンの中では若い方だった。でも、もっと早く出会ってでもよかったんじゃないかって思うぐらい、とにかくとても貴重な時間だった。
どうすれば自分に害がなく、周りも幸せにして、みんなで上がってけるのかを、ここで実感して、その技術を学んだので、本当に良い勉強をしたと思う。
薬物をやめることだけじゃなくて、自分の人生、人の人生に対して深い理解を得て、これでちゃんと自分の手で幸せを感じられるんじゃないかっていう気分になってる。
この感情を他のみんなにも味わって欲しいです。シラフでの日常も悪くないよって、なんでも楽に思えるよって言いたいです!
アユ:D君、卒業おめでとう!これからは、薬物問題に立ち向かう仲間としてよろしくお願いします!
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