ナルコノンジャパンから、覚醒剤依存を克服した卒業生、第1号が誕生しました!
ということで、本日は卒業生T君の卒業スピーチ後編をお届けします。
ご本人の許可を得て、スピーチの内容の一部を公開させていただいております。ぜひ、生の声を読んでくださいね!
スピーチ第1弾はこちらからどうぞ。
我慢ではなく「薬物は必要ない」と言える人生を探してた
まだナルコノンが日本にできていなかった2021年1月、薬物に関して唯一打ち明けた相手がいて、その人がこう言いました。
「我慢してやめるというのは、完全な回復ではないね」
「自分にもう覚醒剤は必要ないと思えたら、完全な回復。それを目指したらいい」
その時は無理!って思いました。そう思えたら確かにそうだけど、それは綺麗ごと、と(笑)。でもその言葉は頭の片隅に残ってて。
薬物を必要としない自分を目指そう思って、いろんなところを試しました。
でも言われることは
「できるだけ繁華街に行かないようにしましょう」
「お酒は飲まないようにしましょう」
「薬物を取ってしまいそうになることは全部排除しましょう」
「お金を持ち歩かない」
とかで…そうか、もう新宿も歩けないのかぁ(笑)。お金も持ち歩けないのか、と(笑)。
(一同笑い)
そういう生き方をずっとしていきましょうというのは、とても魅力的ではなくて。
果たしてこれでいいんだろうか?違うよなあ…。
そういう誘惑があったとしても「今はもう必要ない」と思える、そういう生き方はないもんだろうかとずっと自問自答していました。
そして自分の覚醒剤のせいで、家族がひっちゃかめっちゃかになっちゃって、自分も孤立してヤバイ!ってなって。そんな頃、ナルコノンが2021年4月にできていて、僕はネットで相談の広告を見てすぐに電話をかけました。
ナルコノンに出会っていなかったら…
もしナルコノンがなかったら、今も僕は覚醒剤をやめなきゃやめなきゃって言いながら、きっと摂取していたんだろうなと。そういうこと、今も考えます。
本当にここに来れたことはすごく幸運だし、僕は覚醒剤のケースでは、日本のナルコノンで初めての卒業生です。だから、僕がここを出た後、薬物を必要としない人生、全然大丈夫だよということを示していきたい。
良いコミュニケーションで人間関係がうまくいけば、薬物を必要としない。
日々薬物への欲求に耐えて、自分を抑える生き方をするのは、なんか違うんじゃないかっていう視点を持っている人は、実はいっぱいいると思うんですよ。
覚醒剤を一人でやめようとしていた時、人との関係にムシャクシャした時に「もう吸ったる」となったこともあります。お前らのせいでこうなったという格好の口実にしていました。自分をイラつかせてくれるものを積極的に探していたようなものです(笑)。
ほんとうにみっともない、弱っちい自分だったんですけど、そんな自分でも、薬物を必要としない自分になれることを、心の奥底では望んでたんです。
隠しごとのない人生のスタートライン
僕は嘘が多かった。嘘をつくことが当たり前になっちゃっていました。それが自分を苦しめているということに気づけていなかった。嘘ついていると、ごまかすのがうまくなる。でも嘘をついている相手と目が合わせられなくなって。
今まで嘘をいっぱいついてきた自分にとって、「正直に生きる」なんてやめてくれって感じでした。溶けてしまう!そんな正直になったら俺は存在できない(笑)。
本当にそうでした。溶けてしまうから、そんなきれいごと言うんじゃない!と(笑)。
正直さっていうのが敵だったんですね(笑)。
だけど、ここのプログラムは本当に素晴らしくて。過去に自分が引き起こしたことを見つめ直す勉強をした後、もう隠し事をして生きていくのはしんどいなって思いました。
でも、「ただこれから正直に生きる」って誓うのも違うなと思ったんです。
だから、過去のことについても、家族に正直になることにしました。自分は余計に不利な立場になってしまうかもしれないけど、自分が正直に言うということに自信を持とうと思って。
薬物を止めたと嘘をついて、実は隠れて使用していたことなども、思い切って家族に打ち明けました。不思議なもので、そういう想いできちんと伝えると、相手もきちんと受け止めてくれて。それでやっと、スタートラインに立てたのかなって思ってます。
信頼の回復とこれからの人生
僕の場合は、自分が家族に与えてしまったダメージというのは、早々「ゴメン」じゃ済まされないものです。これから失った信頼をどんどん回復していきます。自分がしてしまったことの責任を持ち直すことができて、相手を恨むことはもうなくなりました。
ここを出た後の家族との関係について、不思議と不安はないです。
家族と正直に接するという生き方をしていれば、何が起こっても自分は自分。
それが今日この卒業の場で、みんなの前で宣誓したかったことです。
自分が成長できて、これから新しいものへと変わっていくんだという期待に胸を膨らませている…っていう表現で合ってる?(笑)そういう状態で、ここを出ます!
長くなっちゃったんですけど、これで、僕の卒業の言葉を終わらせていただきます。
本当に、生徒の皆さん、スタッフの皆さん、ありがとうございました!
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本当に別人のように穏やかになり、薬物への欲求がなくなったT君。
実は、彼が最初にナルコノンプログラムを始めると決断した時の、その真剣な想いは、スタッフも脱帽するほどのまっすぐさでした。ついに卒業を迎え、スタッフも心から本当に幸せな気持ちでいっぱいです。これからの彼の活躍に期待しています!
次に新しい人生を得るのは、あなたかもしれません。薬物の問題でお困りの方、ご家族、解決策を探していらっしゃる方、今すぐナルコノンにお問合せくださいね。
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