こんにちは、ナルコノンジャパン代表の神野です。「リハビリ」という言葉は本来医療用語ですが、知らない人はいないくらい浸透した言葉だと思います。前回は、私たちがリハビリ対象としている薬物についての解説をしました。今回のテーマは「薬物への渇望」についてです。
前回のブログはこちらからお読みください。
1. 薬物依存が意味するもの
前回、前々回のブログで、我々が考える薬物リハビリテーションを『麻薬や覚せい剤などの依存から、薬物への渇望を我慢することなく、社会復帰するために、限られた時間のみ行うプログラム』と定義しました。
まずは、依存の意味を確かめてみましょう。辞書にはこのような定義が載っています。
い-そん【依存】
他に頼って存在、または生活すること。(デジタル大辞泉より)
ご覧のように、これ自体は悪いことではありません。例えば、社会的または経済的に困窮した際に、行政が提供する様々なセーフティネットに依存することは、悪いことではありません。もっと身近な例で言えば、子どもは自立するまで親に依存しています。
なぜ、これらは悪いことではないのでしょうか?それは、これらがその先の自立というゴールがあることを前提としているからです。一方「薬物依存」という言葉に当てはめてみると、これは『薬物に頼って存在、または生活すること』になります。
仕事に集中するため、人間関係のストレスを発散するため、楽しい気分になるため…これらの目的を達成するために薬物に頼っていては、自立はできません。
薬物の使用を前提に日常生活を送ることは、完全に薬物依存です。薬物の使用をなくして日常生活を成り立たせ、自立すれば良いのですが、それはなかなかうまく行きません。なぜなのでしょうか?
2. 薬物への渇望
薬物の恐ろしさのひとつに、「やめたいのにやめられない」という点があります。
『薬物は一度、依存すると一生治らない』
『薬物依存になったら、生涯に渡って苦しむことになる』
薬物使用者や、その家族が本当によく耳にする言葉です。ここまで言われてしまうのも、無理はありません。薬物とは、それほどまでに強く人を依存させ、自立できない状態にしてしまうものだからです。
麻薬や覚せい剤には精神的な依存も、身体的な依存もあります。
(よろしければ、京都大学大学院薬学研究科生体機能解析学分野HPより、薬物別の精神依存と身体依存の表をご覧になってください。)
これらの依存が薬物への渇望へとつながります。渇望とは、のどの渇いた人が水を欲しがるように、心から願望することを言います。これは非常に強い欲求ということです。
リハビリとは、依存の状態から切り離し、自立へと結びつけるためにあります。薬物リハビリとは、薬物への渇望を克服し、薬物を使用することなく、そして、今まで摂取した薬物の影響も受けることのない生活をゴールとして、進める必要があるということです。
日本には今、ナルコノンでの薬物リハビリという解決策が生まれました。
薬物依存は治らないものとし、それと生涯に渡って付き合うことになるのであれば、それは薬物リハビリではなく、薬物対症療法と言えるでしょう。しかし、薬物依存の問題は一方通行ではありません。一生治らないものでもありません。解決策が、ここにあります。
まずはナルコノンにお問い合わせください。担当のスタッフが親身にお話を伺います。
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