息子の部屋から変な匂いがして、部屋に入ってみたらタバコとは思えない燃えカスが…これってマリファナでしょうか?…こういったお問い合わせをよくいただきます。今日はこの、マリファナの匂いをテーマにお話していきます。
マリファナは匂いがするもの
突然ですが、私が初めて海外旅行に行ったのは、20代前半のときでした。友人たちとアメリカに行き、夜にとあるミュージシャンのライブを見に行ったんです。その時、嗅いだことのない匂いが会場のどこからかもれてきて、「変な匂いしない?」と友人に聞いたところ、その子が「誰かがマリファナを吸ってるんだよ」と言ったのを覚えています。
私は薬物には全く縁のない人生を歩んできたので、こんなにカジュアルにマリファナが存在することに驚いたものです。タバコの煙とはまた違うむせるような感覚と、鼻の中に留まる煙さがあり、非常に嫌な気分になったのを覚えています。
マリファナの「モノ」にもよりますが、甘ったるい匂い、お茶やハーブと例えられることもあります。一概に「このような匂い」とは言えないようですね(ナルコノンの卒業生がそう言っていました)。
ナルコノンにも「近所から変な匂いがする」「息子の部屋が嗅いだことの匂いが」という、誰かのマリファナの使用を疑う方からのご相談はよく届きます。
これは不思議なものだなと思うのですが…今までに薬物を使ったことのない人でも、きっと人間が本来持っている危険を察知する能力が発動するのでしょう。「これは危険なもの…薬物かも?」というアンテナが働くようです。
マリファナの匂いの例えはまるでワイン?
大麻の株を販売しているインターネットサイトはそこら中にあり、実際にその匂いやフレーバーは以下のように表現されていました(実際に私が目にしたものをそのまま引用します)。
・甘いクッキーとピリッとしたレモンのフレーバー
・甘い香り、力強い「上り」の高さ
・フルーティーなフレーバー
・リラックスできるスピーディーな味わい
まるでワインに対する表現のようではありませんか?また、下記のような記載も。
・何時間でも完全に落ち着いてリラックスできます。
・すぐに否定的な考えや急いでいる考えを和らげます。
・何時間もソファに閉じ込められて身動きが取れなくなります。
心身への影響が如実に表れるものだということがわかるでしょう。
ちなみに、マリファナの匂いを例えた言葉で、隠語にもなっているものがあります。それが「スカンク」です。
スカンクの匂いは嗅いだことないのでどんなものかはわかりませんが…それだけ臭いということは想像できますね。実際に「スカンク」と呼ばれる大麻の株が売られています。
さて、大麻の話が挙がると「合法な国もあるじゃないか」「医療目的で使用されることもあるじゃないか」そんな声も聞こえてきそうです。
本来医療に使用される薬は、特定の効果をもたらします。大麻は、その日の体調、どのような状態で吸うか(セッティング)によって、効果が左右されます。ロシアンルーレットのようなものであてにはなりません。そして、ルーレットが引き起こす最悪の結果は、死です。
マリファナの匂いを感じたら…
現在のマリファナは、非常に物議を醸しやすいドラッグとなりました。大麻の成分が含まれた合法薬物が大量に出回るようになったこと、それを受け「合法である」を謳い文句に知識のない若者たちが試しやすくなったこと、SNSや路面店での手に入れやすさなどが理由として挙げられるでしょう。
若者たちが気軽に手を出し「ズブズブにハマるのはカッコ悪いから、カジュアルにキメる」というスタイルまで出始めました。
しかしながら、少量でも多量でも毒物を摂取していることに変わりはありません。特に「依存性はない」と声を挙げる人の多さが、その依存性の高さを物語っています。これこそまさにザ・薬物なのです。
日本が大麻を厳罰化していく方向性になっていることを、「世界の流れに逆行している」と言う人たちがいます。しかし「世界の流れ」が誤っていることもあるのです。より多くの人たちが生存に向かっていけるよう手本を示す…この58年間、ナルコノンはその最前線にいます。
家の中で、近所で、マリファナの匂いを感じたら、声をあげるのをためらわないでください。そして、助けたい方がいるならば、ナルコノンにご連絡ください。マリファナの依存を克服し、自分らしい人生を取り戻した卒業生たちが、人生に希望があることを指し示してくれています。
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