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薬物リハビリを終えた家族が帰ってくる


こんにちは、スタッフのアユです。薬物やアルコールの問題を抱える人に、薬物やアルコールについて話をするのは勇気の要るものです。それと同じくらい、薬物やアルコールの問題から回復しつつある人たちにも、ケアすべき繊細なポイントがあります。

こちらのブログを読んでいる方の中には、薬物をやめた人、今やめようとしている人、そのご家族など、いろいろな方がいるかもしれませんね。今日は、リハビリを終えて帰ってくる家族をどのように迎えたらよいのか、海外の記事の日本語版をお届けします。

元の記事(英語版)はこちらからお読みいただけます

薬物依存でお困りの方と話すためのヒントについては、こちらのブログをお読みください。

薬物依存について効果的に本人と話すためのヒント10選

リハビリを終えた家族が帰ってくる

あなたの家族または大切な人が、薬物依存の治療をもう少しで終え、家に帰ってきます。

どのように接するべき?
何を話したらいい?
やるべきこと、やってはいけないことは何だろう?

…確かに、最初はぎこちなく感じるかもしれません。もしかしたら、一緒に過ごした最後の日々は、それほど素晴らしいものではなかったのかもしれません。あなたは自分の言動や行動が良くなかったのだろうかと思っているかもしれませんし、盗まれたお金にまだ腹を立てているのかもしれません。

その時が近づくにつれ、不安な気持ちも大きくなってくることでしょう。緊張した気持ちや嫌な記憶がよみがえり、大切な人が帰ってくるという今、自分の役割は一体何なのか、不安になってきます。

もちろん、主な目的は再使用を防ぐことですし、正しい心構えでこの状況に臨むことが大切です。これは、あなたにとっても成長する経験になるはずです。ここではあなたのために、リハビリを終えた人が家に戻る前に解決しておくべきポイントをいくつか紹介します。

前向きな姿勢で臨むこと

まず、リラックスして深呼吸をしてください。きっと大丈夫です。

薬物リハビリを終えた人は、リハビリのためにあなたの元を離れた時とは違う状態になっています。あなた自身が、今のその人の様子を再認識してください(それはあなたがずっと知っていた人であり、帰ってきてほしいと望んでいた人です)。

あなたが嫌だと思うこと、腹の立つことがあっても、口をつぐんでください。彼は、あなたが悪いと感じていた以上に自分が悪かったと思っているし、なんとか物事をうまくいかせたいと思っているはずです。回復しつつある人に、チャンスを与えてください。

否定的な話題には触れないようにします。肯定的で興味深い会話には、いつでも「安全地帯」があります。回復しつつある人が未来に目を向けるのを助け、過去の出来事には極力触れないようにしてください。

最善の接し方とは、その人が薬物やアルコールを断ち切るためにリハビリで行ったすべての取り組みにおいて、認めることです。

忍耐強くいること。薬物やアルコール依存のリハビリは、完全な回復の始まりに過ぎないということを忘れないでください。治療後の安定した状態を培うには、努力が必要です。この努力のほとんどは、その回復途上にあるご本人の頑張り次第ですが、あなたの協力が必要となる時もあるでしょう。

まとめると、あなたにとっても彼にとっても、双方にできるだけストレスのない状態を保つことです。ストレスはあなたの健康にだって良くない影響を与えかねませんし、その人の再使用を助長する可能性もあります。

成功する回復には排除すべきものがある

ここまでは家庭からストレスを排除する方法をお伝えしましたが、次は、排除すべき他のものを見ていきます。

家庭からアルコールを排除する

その人が問題を抱えた薬物がアルコールだったわけではなかったとしても、アルコールが依存性のある薬物であることに変わりはありません。アルコールを捨て去り、不要なリスクへの扉をシャットアウトしてください。

他の家族が過信してお酒を飲み始めたり、好奇心や一時のストレス解消のためにお酒に手を伸ばしたりしないように努めてください。もしあなた自身がたまに晩酌したいなどと思うなら、家の外でやるか、今のところは1人でやることです。

家から不要な薬を取り除く

どんな状況であれ、古い薬や未使用の薬が家にあるのは賢いこととは言えません。

未使用の薬は、小さな子どもや10代の若者だけでなく、回復途上の依存者にとって危険なものです。不要な医薬品は、安全かつ合理的に処分してください。

どうしても家に置いておくべき薬は、鍵のかかる場所に安全に保管してください。回復した彼が見ても、わからないような場所に隠しておきましょう。

その他にご家族や周りの人たちができること

次は、薬物依存者が安定して薬物を断つという目標を達成するために、長期的にすべきことと、してはいけないことをいくつか挙げていきます。

絶対に、リハビリを終えた人と薬物やアルコールを取ってはいけない

あなたのできる限りの方法で、良い手本を示してください。これには、リハビリを終えた人と一緒に薬物を使うことを拒否することも含まれます。

特に薬物乱用に関しては、そのご本人はもちろん他の人々にとっても、あなたが与える影響力を過小評価しないことです。自宅をアルコールと薬物のない場所にし、その状態を保ってください。

回復の調子が大丈夫そうに見えていたとしても、あなたが摂取する用のアルコールや、精神に作用する薬物を家に持ち込んではいけません。薬物と無縁の生活を送るために、あなたが十分な配慮をしていることを彼に示してください。

健全な一線を引く

リハビリを終えた後の最初の数週間や数ヶ月間、彼を助けることは不可欠ですが、あなた自身のためにも健全な一線を引くことを忘れないでください。そのご本人があなたに依存しすぎるのは賢明ではないからです。

あなたにとってもストレスになりますし、彼にとっても不健全なのです。完全な回復には、社会復帰、学校への復学、健全な仕事を見つけること、家庭での責任や社会的な責任を再び持ち始めることが含まれます。

ご本人が納得できるペースで生活に復帰できるよう、方向性を示すのが良いでしょう。

あなたの大切な人を見守る

あなたの大切な人は、有害な人々、場所、習慣などを断ち切るため、すべての努力を払った後なのですから、悪い仲間の元へ戻って状態を落とすことを許してはなりません。

思いやりのある態度で、注意を置きながら見守ってください(警察官のようにではありませんよ)。卒業生には、回復することや、薬物のない人生を応援してくれる人たちとの健全な関係を築くことに集中するよう勧めてください。

協力的な環境を整える

回復期の生活は必ずしも楽なものであるとは限りません。あなたの大切な人が、厳しい思いをすることもあるでしょう。

あなたができる最善のことの一つとは、人生が特に困難になった時には、たとえ泣くための肩を貸すだけだったとしても、彼らのためにそこにいてあげることです。

積極的に回復に取り組み、忙しくあり続けるようにする

薬物を断とうとすること、薬物を断っている状態を保つことは、一朝一夕にできることではありません。これは毎日取り組むことであり、その方法は人それぞれでしょう。

そのリハビリ卒業生が、何に興味を持っているかを知りましょう。学校に戻ること、志を共にする仲間と働くこと、ボランティア活動、仕事での昇進、単に家の手伝いなど、健全で面白そうな楽しい活動はあります。このような活動を勧めてください。

信頼をもう一度取り戻す

薬物依存者は、薬物やアルコールの依存状態が「治った」状態で家に戻ってくるわけではありません。治療プログラムは、薬物依存からの離脱に向けて回復者が大きく前進するのを助けますが、これは即効性のあるプロセスではないのです。

回復途上にある薬物依存者が安定した回復状態になるには、ある程度の時間がかかります。この作業のほとんどは、ご本人が行う必要がありますが、家族も手伝うことはできます。

彼が埋め合わせをしたいと言って家に戻ってきたら、その努力に賛成してください!これが回復途上にある彼の、自分を信頼する気持ちを高め、家族からの信頼も高まることでしょう。

信頼を回復するには時間がかかるものです。あなたやご家族が不信感で威圧的になることはいけませんが、回復者に何でも自由にやってよいという権利や、完全なコントロールの権利を与えるのも良くありません。良いバランスを見つけてください。

薬物依存は信頼を破壊しますが、その信頼は時間をかければ再構築することは可能なのです。時間が経てば経つほど、より多くの信頼を取り戻すことができるでしょう。

必要であれば、外部の助けを求める

問題が起こりそうと思ったら、ためらわずに外部の助けを求めてください。回復の過程で危機が訪れることはあるかもしれませんから、再使用を防ぐために必要なことをするのはとても大切なことです。

もし、再使用してしまうのではと感じ、どうしたらいいかわからない場合は、助けを求めてください。優れた薬物やアルコール依存治療施設は、助けと指導を与えてくれるはずです。また、依存カウンセラー、介入者(依存克服の意欲がない人にアプローチする専門家のこと)、その他、あなたの大切な人が薬物使用に戻るのを防ぐのに役立つと思われる人に連絡を取ることもできます。

万が一再使用があった場合は

再使用は絶対に避けるべきですが、それが起こることもあります。しかし、再使用はこの世の終わりではありませんし、あなたと彼が失敗したということでもありません。

再使用は、治療で取り組むべきことがまだあることを示しています。依存者がリハビリ施設に戻り、根本的な問題、トリガー(引き金)、精神的なわだかまり、振る舞いにおける悩み、対処法、課題など、将来また再使用する危険性があるものすべてに、完全に対処できるように手助けしてください。

再使用が起こってしまった場合は迅速に行動してください。薬物やアルコールの再使用を「ちょっとした間違い」とか「もう二度とないだろう」と思い込まないことです。再使用はとてつもなく危険なのです。

再使用は、薬物を断った後、薬物が体内に存在しない時に起こります。回復期にある人は治療前と同じ量の薬物を使用した場合、過剰摂取になる可能性があります。このため、回復途上にある薬物依存者が再使用した場合は、すぐに治療に戻る必要があるのです。

あなたの大切な人が助けを求めるよう説得するために支援が必要な場合は、今すぐナルコノンに電話してください。

薬物離脱を成功させるためのチームワークを

以上が海外の記事の翻訳でした。

リハビリを終えて家や職場などに戻ることは、ご本人にとってもドキドキすることかもしれませんが、迎える側としても不安な要素があって当然のことです。

お互いに寛容さを持ち、良いコミュニケーションと理解、お互いの存在性を認め合うことで、周りの方々とご本人がチームとなり、完全なる回復に向けて引き続き良い状態を保っていけるはずです。

ナルコノンでは、その最初のステップである薬物離脱をお手伝いしています。

薬物やアルコールの罠から解き放たれ、ご本人だけでなくご家族も一緒に幸せになりましょう。もちろん、その道は難しいと思われるかもしれませんし、何度も失敗してもう諦めかけているかもしれません。
しかし、ナルコノンには希望があります。薬物やアルコール依存の問題を抱えていらっしゃるのならば、今すぐにお電話ください。

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