こんにちは、ナルコノン卒業生のアンソニーです。薬物をやっている人は独特な匂いを放っていることがあります。それはなぜでしょうか。今回は前回に引き続きシャブ(覚せい剤)のお話です。
シャブとは何か
シャブ(覚せい剤)についてはこれまで沢山の記事を書いてきました。今回は「覚せい剤取締法の政治学~覚せい剤が合法的だった時代があった~」(西川伸一著)を参考にしてシャブについて知ることにしましょう。
人間の脳内には、ドーパミンと呼ばれる神経伝達物質があります。これは快感を生み出し脳機能を活性化させ、活動への意欲を高める働きをします。「快楽物質」ともよばれるものです。人は多くの困難に打ち勝って所期の目標を達成できたとき、この上ない喜びを感じます。その多幸感をもたらす脳内物質こそドーパミンなのです。つまり、ドーパミンとは「ヒトの脳が用意した「頑張っている自分へのご褒美」なのです」。
これは分かりますね。日々のやりたくないけどやらなければならないこと。逃げたくなりながらも向き合ってやり遂げた先にある喜びは幸せそのものです。
とはいえ、人間は横着なので頑張らなくても「ご褒美」をほしくなります。このドーパミンを強制的かつ過剰に脳内に放出させる薬物こそ覚せい剤なのです。楽をしても「ご褒美」がもらえる。この快感を脳はすぐに覚えます。
覚せい剤はよく「幸せの前借り」と言われたりしますが、それはつまるところ、ご褒美をタダで受け取っているからなんですね。一度タダでご褒美が手に入ると、もう対価を払おうなんて考えにはなりません。そこから覚せい剤の沼が始まるわけです。
シャブの特徴 匂い
ところでシャブをやる人は臭うと言われますが、それはなぜでしょうか。考えられる要因がいくつかあります。
汗が臭い
汗と一緒に覚せい剤が体内から放出されるからでしょうか、その匂いはプラスチックを焦がしたような匂いとか、生臭い匂いとか言われたりするそうです。覚せい剤はそもそも化学物質ですから、それが体内に入ると代謝によって他の匂いのする物質に置き換わるのかもしれません。詳しい原理は分かりません。覚せい剤自体は無臭ですし。
風呂に入らない
シャブをやる人は日常的に風呂に入らなくなるといったケースが多いです。それはなぜか。一つには、何かしら動いていないと気がすまなくなって、風呂に入るという考えにならないからです。シャブは興奮剤ですから、リラックスして落ち着く風呂とは遠い存在です。
そしてもう一つはセルフネグレクト。覚せい剤はじめ薬物をやることの最も深刻な厄介な問題のひとつは、自分の世話をしなくなるということです。部屋の掃除をしたり、爪を切ったり、歯を磨いたり、風呂に入ったりしなくなる。食事や睡眠程ではないですが、これらのことはとても重要です。これらをすることはつまり自分を大事にするということでもあるんです。
自分が生きやすいように、自分や周りの環境を整える。逆にそれらのことをしないということは、自分のことを大事にしていないということでもある。自分のことを大事にできないと周りの人も大事にできませんから、本当に薬物はやめたほうがいいわけです。
シャブがとまらないのは当たり前、助けを求めよう
シャブをやり始めたら、自分でやめるなんてことはできないと思った方がよいです。終点のないジェットコースター。いつか安全バーが壊れるかもしれません。そうなる前に手を打ちましょう。捕まるまで続けることはないです。
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