エトミデートにフェンタニル。聞き慣れない二つの薬物の名前が連日ニュースに取り上げられています。エトミデートは国内で、フェンタニルはどうやら海外で問題になっているようです。一体エトミデートとは何でしょう。フェンタニルとは何でしょう。では二つの違いは何でしょうか。今日はそんなお話をしていきたいと思います。
エトミデートとは
最近よくニュースで耳にする「エトミデート」という薬物は、徐々に日本全体に広まっていると思われます。エトミデートが今年の5月に薬物指定され、私の知る限り、これまでの全ての摘発事例は沖縄県内でした。しかし、とうとう今月8日に三重県四日市市で逮捕者が出たようです。今や沖縄県だけではなく、本州にもその脅威が存在してます。
エトミデートは1964年にベルギーで開発された麻酔薬です。海外では歯科や産婦人科等の医療現場で使用されていますが、日本では未承認の薬品です。エトミデートを注射するとすぐに、眠るように意識が消失します。一回の注射では作用は数分程度しかもたないため、短時間の処置に使われる傾向があります。
それでは、違法薬物として出回っているエトミデートはどうでしょうか。現状観察されている効果は、手足の麻痺、意識の混濁、奇声を発するなどの異常行動です。意識の混濁とは、意識レベルが低下し、周囲の状況を正しく認識できなくなる状態のことです。違法薬物を摂取すると、ぼんやりとしてしまい、反応がない状態に陥ることがよくありますが、おそらくエトミデートにも同様の効果があるようです。
海外では「ゾンビドラッグ」とも呼ばれており、摂取した人の多くは文字通りゾンビ化するのだとか。エトミデート使用者と思われる少年・少女が痙攣している動画がネットで話題となっていますが、それをみていると本当に胸が痛くなります。
フェンタニルとの違いは?
フェンタニルとは、合成オピオイド系の鎮痛薬であり、モルヒネの仲間です。ただ、その鎮痛効果はモルヒネの約50~100倍とも言われています。痛みを伴う手術や手術後の痛み、がんの痛みを緩和するために医療現場で用いられています。医療現場で用いられる際は、注射やパッチからの投与が一般的です。
このフェンタニルも、エトミデートのように乱用されている薬物の一つです。フェンタニルには実は強い快感や多幸感をもたらす作用があり、その快感がやめられなくなってしまうのです。
アメリカではフェンタニルの乱用は大きな社会問題となっており、毎年数万人がフェンタニル関連で死亡しています。日本国内でフェンタニル関連の事件は聞いたことがありませんが、アメリカでは毎年数万人単位で死亡が確認されていますからね。自体は相当深刻です。
エトミデートと決定的に違う点は、フェンタニルが多幸感やエクスタシーを感じさせる薬物であることでしょう。むしろ私は、エトミデートが国内で乱用されている事実が不思議でなりません。エトミデートが多幸感をもたらしたり、どうにか気分を良くする効果があるなら理解できますが、、
覚醒剤もコカインも大麻もそうですが、違法薬物には瞬間的な快楽が詰まっているのです。今のところ、エトミデートにはそのような作用は確認されておらず、なぜ蔓延しているのか、その理由は定かではありません。
薬物やめましょう!
どんな違法薬物も摂取してはいけません。大袈裟ではなく、あなたは違法薬物を摂取したことが原因で死ぬ可能性があります。違法薬物、つまり反社会的な人物が金儲けのためだけに製造する薬品をどうして信用できるでしょう。本当にそういった薬物には何が入っているのか分からないのです。あなたが命を落としても、誰も責任を取ってはくれません。
もし違法薬物を摂取してしまったら、、、
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