こんにちは、ナルコノン卒業生のアンソニーです。今回は前回に引き続きMDMAについてです。MDMAは昔合法だったとか、今ほど規制が厳しくなかったという話を聞くことがあるかもしれません。MDMAに限らず、薬物には「脱法」だった時代というのが存在します。それは単に規制する法律がなかったという話であり、国が認めているわけでないのですが…
MDMAとは
さて最近取り上げられたMDMA関連の芸能人のニュースは、みなさんの記憶にも新しいかと思います。数年に一度は、もしくはそれ以上の頻度で、業界の大物や誰でも知ってる有名人がMDMAをはじめとした薬物の使用疑惑で逮捕されている印象です。
しかし、話題になっていないというだけで、MDMAなどの薬物はきっと多くの人が想像する以上に蔓延し、使用されているのが実態です。というのも、MDMAは決してテレビに出るような有名人だけがアクセスできるような代物というわけではありません。インターネットを誰でも使えるこの時代においては、どこの誰でも年齢を問わず買うことができるのです。
MDMAが摂取されやすい場面というのがあります。前回のブログでもお話ししましたが、MDMAは人が興奮を必要とする時、例えばナイトクラブや性行為と相性が良いです。MDMAがクラブドラッグやラブドラッグと呼ばれるのは、それが理由です。
MDMAは基本着色された錠剤で、口から飲み込み体内に吸収します。摂取してから15分から1時間の間でじわじわと効果が現れてきます。効果が出てくるとどうなるか。それは…
MDMAを取るべきでない理由
この薬をとると、音に対する知覚がとても敏感になり、また、幸せな感覚、他者との共有感が生まれるが、効き目が切れるとひどいうつ状態になります。覚せい剤や市販薬など実際には何が混ざっているのか分からないので大変危険です。
MDMAが好まれる理由に、他者との共有感や多幸感を味わえるというものがあります。多幸感はものによっては強烈で、「このまま死んでもいい」とすら思わせるほどの瞬間的な快楽があります。この多幸感が病みつきになり、次が欲しくなる。しかし強烈な多幸感の後は決まって大なり小なりの孤独感や喪失感が襲ってきます。これを紛らわすのに酒や眠剤、大麻を使用してしまうことも多く、薬物依存のサイクルにまんまとハマっていきます。
さてそこで自分が薬物依存の状態にいることに気づいたとしましょう。しかし、この薬物依存の状態から自力で抜け出すのが非常に難しいです。薬物は始めることも続けることも簡単ですが、同じような感覚でやめようと思ってもそうはいきません。
MDMAは昔合法だった?
そんなMDMAですが、麻薬及び向精神薬取締法によって現在は規制されています。
MDMAの輸出入・製造・麻薬原料植物の栽培を行った場合、1年以上10年以下の懲役が罰則として規定されています(麻薬及び向精神薬取締法65条1項)。
営利目的でMDMAの輸出入・製造・麻薬原料植物の栽培を行った場合は、1年以上の懲役又は1年以上の懲役及び500万円以下の罰金が罰則として規定されています(同法65条2項)。
規制前までは確かに合法でした。というより脱法と言った方が適切かもしれません。薬物が使用され始めてから規制されるまでには時間がかかります。法令を作ったり、改正したりというのは手続き的な時間がかかるため、今日明日というわけにはいきません。最近でも「合法ドラッグ」のようなものの出現が後を断ちませんが、すぐに規制されないのはそうしたためです。
合法だったというのは、すなわち国が容認していたというわけではないのです。規制された理由を考えましょう。そして、薬物依存で困っている人はお問い合わせください。
薬物に特化したリハビリを行うことで、ご本人の心身のみならず、人間関係、そして人生そのものを改善している人々が実際に生まれています。薬物を手放せなくなっている方を知っている、もしくはご自身がそうだという方、ナルコノンにご相談ください。あなたの勇気ある一声が、1本の電話が、1つの命を救います。新しい人生を手にするチャンスはここにあります。今すぐにナルコノンにお電話ください。まずはスタッフが、親身にお話をお聞きします。
参照ページ:アトム法律事務所 https://atombengo.com/column/16819
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