ご家族のアルコール中毒でお困りの場合、まずはどのように対処する必要があるか、ご存じでしょうか?
すぐに病院に連れていけばよいと思いますか?それともご家族が打つ手はあるのでしょうか?効果的な対処法、どこに相談し、どこに連れて行けばよいのかなど、今日はお話していきます。
アルコール中毒には2つの種類がある
中毒には、2種類あります。1つは急性、もう1つは慢性のものです。これらには以下のような違いがあります。
急性中毒:一度に大量のものをとって陥る中毒。
慢性中毒:中毒や悪い状況が長く、複雑な形で続く中毒。
アルコールにおいては、一度に多量にお酒を飲むことを、急性アルコール中毒、長期間に渡って多量の飲酒を続けることを、慢性アルコール中毒と呼びます(アルコール依存とも言います)。これら2つ問題は、その根本も、対処方法も異なります。
1.急性アルコール中毒
急性アルコール中毒は、本人の許容量を超えて、お酒を飲んでしまうことによって引き起こされます。
一気飲みだけでなく、一晩で多量のお酒を飲み続けることや、お酒が体質的に合わない人が、誤って飲酒してしまうことによっても引き起こされます。
この場合、すぐに生命に関わるので、以下の対処を行ってください。
- 絶対に一人にしない。
- 衣服をゆるめて楽にする。
- 体温低下を防ぐため、毛布などをかけて暖かくする。
- 吐物による窒息を防ぐため、横向きに寝かせる。
- 吐きそうになったら、抱き起こさずに横向きの状態で吐かせる。
(参照:厚生労働省HP e-ヘルスネット – 急性アルコール中毒)
昏睡や意識の混濁、呼吸減少、支離滅裂な話し方、血圧低下、失禁などの症状が見られる場合は、すぐに救急車を呼び、病院へ連れていきましょう。
2.慢性アルコール中毒、アルコール依存
長期間にわたってアルコールを飲み続け、アルコールがないと落ち着かない、アルコールを摂取してないことにより、様々な症状が現れた場合は、アルコール依存となります。
また、「毎日お酒を飲まなければ問題ない」というわけではありません。
お酒を飲むことで家族へ負担が掛かった場合、それはアルコール乱用となります。
(私のブログの「ご家族のお酒の問題でお困りのあなたへ」をご参照ください。)
この場合の対処方法としては、まず、酩酊状態を解消することです。この際、ビタミンB1を摂取することをおすすめします。コンビニエンスストアで売っているビタミンの錠剤でも十分です。
(成分に、チアミンやビタミンB1誘導体と記載されているものです。)
実際にナルコノンでも離脱のステップにおいて、特殊な配合のビタミンを提供することで、この状態を最大限に早く解消することが出来ます。
アルコールなしで、日常生活を取り戻すのにかかる期間は、早い方で10日、長くとも3週間程度です。
話をするときは、お酒を飲んでいない状態で会話をしましょう。酔っているときに話しても、お酒を飲んでいる人は憶えていないことが多いですからね。
アルコール依存の恐ろしさ…今すぐ解決すべき2つの理由
アルコールの問題は、その影響が大きいにもかかわらず、非常に軽視されやすい問題でもあります。
しかし、アルコール依存を今すぐ解決しなければいけない、2つの明確な理由があります。
1つ目は、いつ急性アルコール中毒になるのかわからない=生命に関わるという点です。
もう1つは、長期間の多量のアルコール摂取は、アルコール性認知症、結核、胃潰瘍、むし歯や歯周炎・歯槽膿漏、過敏性腸症候群、軽度認知障害、高尿酸血症、脂肪肝、脳萎縮、白内障を引き起こす可能性があると警告されているからです。
(参照:厚生労働省HP e-ヘルスネット – 飲酒 / アルコールによる健康影響)
アルコール依存は先送りされるべき、小さな問題ではありません。
アルコール依存は、あなたの大切な家族の命ばかりか、あなた自身の大切な人生を大きく左右するものとなります。
アルコール依存のご家族の介護を一生やっていけると思いますか?
アルコール依存は簡単に解決できません、しかし、効果的な解決策は存在します。
ぜひ、ナルコノンのプログラム概要も重ねてご覧ください。
そして、アルコールの問題でお困りの方、どうしたらよいかわからない方、まずはナルコノンにご相談くださいませ。
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