大麻が若者の間で広まり、ついに今年、覚せい剤事犯で検挙される人よりも、大麻事犯で検挙される人の方が多くなってしまったことが、ニュースでも話題となっています。大麻は別名、マリファナ、ウィードなどと呼ばれます。これらに違いはあるのでしょうか?今日はそれについて話しましょう。
大麻(マリファナ)の”ステータス”
私が小さい頃は平成の初期の時代でした。警察の方々が学校へでやってきて、「ダメ。ゼッタイ。」の講演で特別授業を受けたことを覚えています。その頃、最も注目される薬物は「覚せい剤」でした。
覚せい剤は白い粉か注射だよ。やってしまったら人生終わり、廃人になるよ。脳みそが小さくなってしまうんだよ…とてもおどろおどろしいイメージを植え付けられるものでした。
ちなみにその間もずっと、大麻は違法薬物として存在していました。
時は流れて平成も終盤。マジック・マッシュルームですとか、アルファベットで表される薬物(LSDやMDMAなど)、ケミカル・ドラッグなんて呼ばれるものが表に出てきました。
それらは、有名人が逮捕されたことがきっかけで、世間にも知れることになった側面がありますが…まあ、薬物に無縁の人々からすれば「新しい」薬物に違いありません。
しかしながら、その間もやはりずっと、大麻は違法薬物として存在し続けました。
そして、令和の時代を迎えた今、大麻はマリファナ、ウィードなどと呼び方もさまざまに増え、「かっこいいもの」「おしゃれなもの」として、「それくらいやっとかないと」という気軽さすら臭わせる存在へと、“ステータス”を変えてきました。
大麻、マリファナ、ウィード、何が違う?
始めに答えを言ってしまいましょう。大麻、マリファナ、ウィード…これらに違いはありません。すべて大麻のことを指しています。マリファナは大麻の英語名、ウィード(weed)はそもそも「雑草」を意味する英語です。
大麻事犯で検挙される人数が初めて覚せい剤事犯を上回った今年、衝撃だったのはその逆転だけではありません。その検挙者の若年化です。検挙者の7割が30歳未満、さらにそのうちの3割が未成年だったのです。
若くして手を出すということは、使い続ける期間も長くなることが容易に想像されます。そしてこれだけの広まりを見せれば、この薬物を表す隠語もさまざま生まれてきます。私が聞いたことのあるものだけでも、こんなものがあります。
・草(クサ)
・葉っぱ
・ウィード
・ガンジャ
・バッズ
・野菜
・マリちゃん
・みどり
・カナビス
・ブロッコリー
・リキッド
・スカンク
・ゴリラグルー
・420(フォートゥエンティー)
クサ(93)ハッパ(88)ヤサイ(831)そして420…彼らの携帯の番号や車のナンバーなどに、それが数字として隠れていることすらあります。
配合されている成分によって呼び名が変わるものもあるそうですが、複雑にとらえる必要はありません。ようするにすべて大麻からできています。
大麻=ウィード…隠語を知っていれば気づけるかも
マリファナだからマリちゃん、葉っぱだからウィード…さらに薬物の呼び名は、地域性もあるようです。私は実際に、ナルコノンの生徒たちに隠語についてたずねてみたことがあります。「ペン」と言ったらうちの地元ではマリファナのことを言うよ、いや、うちの地元では覚せい剤のことだった…いろいろあるんですね。
大麻を使っていることを公表しているミュージシャンやアーティストもいます。彼らが作る楽曲の中で使われた言葉は、その後隠語として広まることすらあります(やめてー)。
依存性はないと主張する人々がいますが、彼らの中に、大麻を試したことのない人々はいないでしょう(なければ主張もできませんものね)。そして依存性の無さを強く主張する人々がいることによって、依存性があることが証明されているとも言えます。
大麻の有用性を主張する人々がいる一方で、そのために苦しむ人たちがおり、私たちは彼らを救うためにここにいます。大麻についての真実を知り、ぜひ薬物のない明るい未来のためにその知識を使っていきましょう。
ナルコノンジャパンでは、大麻に依存した方もリハビリを受けることができます。薬物そのものと、それに関連するつながりを断ち切って、クリーンな人生を楽しむことは十分に可能なのです。
大麻の問題、その他の薬物の問題を抱える方は、今すぐにナルコノンジャパンにお電話ください。スタッフが親身にお話をお聞きします。
情報源:令和5年における組織犯罪の情勢 第2章:薬物情勢
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