薬物リハビリ施設「ナルコノンジャパン」の代表 神野正啓(かみのまさひろ)が、ウェブ番組「Business TODAY」にお呼ばれし、ナルコノンについてとことん語りました!
番組のナビゲーターである中島セイジさんは「日本を美しくする会」に所属され、大規模なお掃除の活動にボランティアとして参加され、ナルコノンの施設に直接お越しいただきました。そこでの出会いが、今回の番組出演のご縁につながりました。
YouTubeで公開されている内容の一部を、3回にわたってこちらのブログでご紹介してまいります。ぜひ、お読みくださいませ。(敬称略で表記させていただいております。)
動画をご覧になりたい方は、下記よりご覧ください!
Business TODAY – Vol. 30 神野正啓 –
まずは、ナルコノンジャパンて何ですか?
中島:僕が「掃除の会」で掃除に行くまで、知らなかったわけですよ。ナルコノンジャパンが何なのかと。どういう事業を展開している一般社団法人なのか、そこからお話しいただきたいと思います。
神野:ありがとうございます。ナルコノンジャパンは、いわゆる依存症の方のリハビリ施設で、違法薬物である覚せい剤、大麻、コカイン、MDMAといったものから、アルコールや、市販薬の依存症の方々のためのリハビリ施設です。
ナルコノン・プログラム自体は、もう57年前にアメリカで開発されていまして、延べ4万人のプログラム修了者も出ていますが、日本には、いろんな壁があってなかなか入ってこれなくて。
ようやく、2021年の4月にオープンしたので、ちょうど1年半ぐらいです。
中島:まだちょっと前ですよ。神野さんがまさに、世界からナルコノンを、こっちに引っ張り込んできたっていうことですよね。
神野:そうですね。
中島:日本は、いろんな施設はすでにあるんだけども、きちっとした裏付けのある、いやもっと言えば、効果のあるリハビリ施設っていうのは、たぶんこれが最初で、一番の活躍だと思うんですけどね。
ナルコノンはどうして千葉県市原市に?
中島:さて、さきほど言ったように、掃除で出会ってるんですよ。
神野:(笑)
中島:ナルコノンジャパンの施設に、掃除に行ったんです。
山尾:日本を美しくする会ですよね。
お掃除の会の皆さん ナルコノンジャパンにて
中島:そうなんです。僕、住まいが都心なので、遠いんですよね、ナルコノン(笑)。
神野:遠いですね、かなり(笑)。
中島:市原市徳氏(とくうじ)っていうんですか、住所は?
神野:はい、徳氏です。
中島:房総半島のど真ん中、本当に山の中ですよ。その場所で、依存症の方が、どういった環境でデトックスなどのリハビリを受けているのか、お話しいただきたいと思います。
神野:まず環境なんですけども、世界的にどこに建てなければいけないという規定がありまして。
中島:そうなんですか。
神野:依存症の方々は、ちょっとした刺激によって、現在は薬物を取っていないのに、取っていた時と同じような状態になることがあるので、できる限り環境からの刺激が少ない場所、という規定があって。
中島:そういうことか。
神野:この場所を見つけるまで、私ももう、関東だけで50か所ぐらい見て回って。災害が少ない、あとは周りに飲食店や歓楽街がないこと、あと海の近くは特に駄目だと言われました。
山尾:そうなんですかぁ。ほ~。
神野:できる限り山の中という。
中島:てっきりね、神野さんが住んでる場所かなと思ったんですよ。
神野:(笑)
中島:そしたら神野さんは東京なんですってね。
神野:はい、そうです。
中島:東京に住みながら、そこに通っているわけですよ。だから、あの市原市の徳氏っていう場所は、別に神野さんが好きで選んだわけじゃないんですね(笑)。
神野:あはは、そうですね(笑)。
ナルコノンを日本に創りたかった理由
中島:何を隠そう、神野さんがなんでこんなことしてるのかっていう。先に言っちゃいますと、薬剤師さんなんですよ。
山尾:あ、そうなんですね。
中島:もともとが!ここが面白いとこでしてね。その「なんで?」というところを、少しお話しいただきたいと思うんですが。
神野:はい。私は大学の薬学部を出て薬剤師の資格を取りまして、製薬会社に就職して東京で働き始めまして。
その後調剤薬局でしばらく勤務しておりまして、ずっと医薬品畑にいたという状況でして。
私も今はちゃんとした仕事をしてる風ですけど、昔は山ほど飲み歩いたり、友達と盛り上がったりやってたんですけども…たくさん友達がいまして。
いろんな相談の中に「ドラッグやってるんだけど、うまく隠す方法ない?」とか…。
中島:「神野~お前薬剤師だったら、なんかいろいろ教えろよ」的な(笑)。
神野:はい(笑)。あとは「やめるには良い薬ないの?」とか。どちらかというと、医療に関する相談というよりも、ドラッグとか依存症の相談が多かったです。
実際、調剤薬局に勤めた後も、なんの偶然か、近くに依存症のクリニックとか大学病院がありまして、お越しいただく患者さんも、なぜか依存症の方がけっこういまして。
中島:だから、いかに多いかですよ。本当のことを言うとね。
神野:そうですね。
中島:その方々って病院にも行くけど、結果的にその後は、薬剤師さんのところで薬をもらうわけですから。こちらが窓口で、常に見ているわけですからね。ああ、また同じ人が来たと。全然変わってなさそうだと。おかしいと思ったんですね?
神野:そうですね。実際、私も医薬品の勉強をずっとしてきたので、あの小さい粒が、世界のすべての病気を治すんだろうなと思ってたんですけども。
実際治る病気もたくさんあるんですけども、依存症ばっかりは、ていねいに医薬品を渡しても全然良くならないなと。
自分の中でけっこう衝撃的だったのが、ずっとお薬を渡していた患者さんが、最初はこれで良くなると思ってマジメに飲んでいたんですけど、3ヶ月か4か月経ったあたりで…
調剤薬局の自動扉が開いたのに入って来ずに、扉が閉まった後に進み出して、ガンッ!てぶつかって、自動ドアでこけそうになっていて。
ようは、医薬品か取っていた薬物の影響なのかわからないんですけど、だんだん意識がぼんやりしていくような感じでした。
やめることが目的なのか?やめて元気になることが目的なのか?自分は何のためにこのお薬を渡してるんだろうなあ、と。
それがあって、より効果的なリハビリ・プログラムがないのかなと、本格的に探し始めました。
中島:薬の替わりの薬を渡してるわけですよね。結果的に、これは永遠に抜けれないなっていうループに入ってるって気づいたんだと思うんですよ。
これ、薬あげてちゃ、この人たちは治らないっていう結論。それでナルコノンジャパンに行きついたってことなんですね。
山尾:そういったご経験があるからこそ、行きついたんですね。
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薬剤師としての経験から、「薬をやめるための薬」を使わずにリハビリができないか、解決策を探す旅に出た神野代表。
そんな神野代表は、一体どんな人なのでしょうか?
神野代表の生い立ちや、ナルコノン以外のお仕事の話も語っているPart IIも、ブログで近日公開します!楽しみにしていてくださいね!
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