1年前、薬物を使っている息子さんをどうにかしなくちゃ…と奮闘していたひとつのご家族がありました。あれから1年…ナルコノン・プログラムを終え、笑顔で無事に成人式を終えた息子さんと共に、ご両親が対談形式のインタビューに答えてくださいました。薬物依存を乗り越えたご家族の、リアルな体験談をぜひお読みください。
ナルコノンを卒業して変わったこと
― 息子さんが卒業してから、変化を感じるとおっしゃってましたね。
母:飼っている猫をすごく可愛がるんですよ。前は「なんかいる」くらいだったけど、おやつあげたりしてるよね。
息子:えっそこ?(笑)
父:飯を食いながらも触ってるし、今朝もずっと触ってたよね。
息子:今言われて気づいたけど、確かにそれは変化かもしれない。前はね、ガチで薬物にしか興味がなかったんだよね。
両親:(苦笑)
息子:家にあるものやおいしそうな食べ物にも興味がないし、猫も「ああ別に」って感じだったのよ。今は確かに愛着が湧いてるのかもしれない。言葉にするのは難しいんだけど、自分でも気づかないうちに確かに変わってるね(笑)。
父:今の息子は「同じ人なんだけど別人」という感じなんですよ。中学生の頃からグレ始めて、そのあとは薬物を使い始めてしまったから。まともな会話にはならなかった。薬物をやっている時の態度なんて、ご想像の通りですよね。
それがナルコノンを卒業して戻ってきたら、ただただ普通なんですよ。猛烈に良い意味で普通なわけですよ。グレてなかった小さい頃の息子が、大人の姿でいきなり戻ってきたみたいで「ええ?」と驚きました。新しい息子といっしょにいる感じです。
母:今の感じが本当に新鮮です。
父:一緒にいて、とても心地いいですね。お前…ナルコノンで何した?
一同:(笑い)
―いっしょに過ごす時間も増えましたか?
息子:一緒にサウナに行ったりするよね。
母:友だちともサウナよく行くから、お父さん振られるときも多いよね(笑)。
父:そうですね(笑)。でもそれくらい普通なんですよ。素晴らしいなと思ってます。本当に、ナルコノンで何をしたらこうなるんだ?
一同:(笑い)
母:小さいときの息子が、そのまま大人になったみたいな感じ。
父:以前は嘘が多かったから、息子も勘ぐっていただろうけど、僕らも勘ぐっていた。もちろん今でも外で何してるかはわからないんだけど、僕らもそこで詮索する気持ちが起こらないから、すごく楽になりましたね。あの頃って、日々疲れていた。
―何してるかな?どこ行ってるかな?ってね。
母:そう。たまに夜帰ってくるのが遅い時があると、前なら「今何やってるかなぁ」って心配で寝れなかった。でも今は同じことがあっても、単に「あら、今日は遅いのか。先に寝ちゃうね」そんな感じ。
父:僕らのトラウマがそう簡単に消えるとは思いませんが、そういう日々の心配疲れがなくなって、本当に楽になりました。
息子:俺もね、家族といてとにかく居心地がすごく良くなりましたよ。
成人式と人間関係の変化
―ご両親は、成人式が無事にできるかもわからないと、1年前おっしゃってましたよね。
父:刑務所に行って成人式に出られないことを、けっこう本気で覚悟していました。でもこの前、笑顔で終えたよな。
息子:まじグッド。
一同:(笑い)
母:地元の良いお友だちと関係が切れてしまってたから、また繋がれてよかったです。
息子:俺が薬物やってたことを知ってる友だちもいたから、もうやめたんだって言ったよ。レイブ・パーティーにも誘われたけど断った。
母:えらいじゃん!誰に誘われたの?
息子:DJの先輩たち。薬物をやろうと誘われたわけじゃないけど、その人たちが薬物やってるのは知ってたからね。「施設に行くんだ」って宣言してナルコノンに来て、卒業したあと連絡は取らなかった。でもインスタから連絡きたときに「俺パーティー行かないっす。薬物やめたし」って言ったら「じゃあがんばれよ」って返事があって以来連絡もないよ。
一同:素晴らしい!(拍手)
息子:今は勉強に集中したいから。卒業後に友だちと会ってご飯食べたんだけど、その時みんなに「全然違う…」って言われたよ。うまく説明できないらしいんだけど、顔や見た目が前と全部違うらしい。
父:親でも顔は違うって思ってるぞ。
一同:(笑い)
息子:うれしいっすね。だって俺健康だもん。
―前に電話した時、話の終わり「ジムに行ってくるんで」だったもんね。
息子:そうだったね!(笑)家族といっしょにいても、居心地がいいんだよね。
父:家でも、家族の見えるところにいることが多くなったね。ナルコノンにいる間に、僕は息子の部屋の鍵をとっぱらったんですよ。で、今もそのままになってるんだけど…
息子:そうそう。でも別にそれでいいと思ってんだよね。
父:リビングにいることも多いから、必然的にみんなとコミュニケーションも取ってくれるし。
息子:俺としては、むしろコミュニケーション取りたい感じ。
父:料理も作ってくれて、たまに食べるよね。卵焼きも上手でした。
母:洗い物もしてくれるし…この変わりようですよ。「洗おうか?」って聞いてくれるんです。
父:買い物に行ったときに荷物を持ってくれるとかね…小さいことですけど、そういうことをすごく新鮮に感じてるということは、前はやってなかったんだろうね。
―すごいサービス精神旺盛ですね。
息子:だってナルコノンで勉強したから。それにね、手伝いたいっていう気持ちも普通にあるんだよね。
前向きな未来へ!
―しかも、まさかの夢のために勉強したいということで。
息子:そう、ワーキングホリデーで海外に行きたいんで、今は勉強と仕事がんばってます。仕事関係では建設業をやりたくて、遊びだったら、山に登りたいんだよね。
父:ワーホリに行きたいと彼が言ったとき、ほんとなの?どこまで本気なの?…とか思ったんだけど、しっかりと考えを持ってるんだなって思ったよ。
息子:前はフィーリングでイケると思ってたけど、ちゃんと準備して行くことで成功できると思うし。
父:そんな話を普通にできる状態になったのが、何よりですね。
―人生いろんな問題がありますけど、もう薬物で悩まないというのは新しい世界ですよね。今の悩みは、ワーホリ先がオーストラリアがカナダで悩んでいるという…
両親:素晴らしい悩み!!
母:もはやうらやましいね。
息子:SNSで流れてくる動画、ほとんど海外の景色とかだよ。
―どうしましょう。こんな風になってしまいました。
一同:(笑い)
薬物の問題でお困りのご家族へ
父:実は僕ら、薬物依存の問題を抱える家族同士の集まりに行ったこともあるんです。薬物をやっている当事者は治らない、そのままにしておくしかない、それなら家族の気持ちが楽になるように…という考えでした。それってようするに【治らない】という前提なんですよね。
―本人が治らないなら、努力するのは家族になってしまう。
父:そう。でも僕は、薬物依存を乗り越えるための解決策を探していたので、考え方が違った。今は息子自身が、薬物をやってた仲間も全員ナルコノンに行ったらいいのにって言ってるくらいだから、同じことで悩んでいる家族には、諦めないでほしいです。
―ご本人がひとりでどうにかするのは難しいので、周りからの応援もないと。逮捕や裏切りが何度も重なれば、いよいよ家族も見捨てるという段階がやってきますし。
父:そうなんですよ。諦めちゃってる人たちは多いと思います。だから、家族がいかに楽になるかっていう視点になってしまうんだと思うけど。
母:私たちよりも大変な思いをした家族もいると思うんですけど、何か違うものの力に頼っても仕方のないことだしね。本当なら良くなったよってポジティブな話をしたいですよね。
父:ナルコノンには元気になった人たちがいるもんな。僕らは「克服できる」という考えを基にここにたどり着いて、息子もこんなに良くなってくれたしね。僕らの経験て、お金をいくら出しても買えない、すごいことなんじゃねーのって思ったりするんです。
本当は誰だってそういう世界が欲しいでしょう。だから、薬物で困っている人や家族は、ナルコノンにみんな連れてきたらいいんじゃないかって思ってます。
―今日は素晴らしいお話をありがとうございました!
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