こんにちは、薬物リハビリ施設ナルコノンジャパンで働くブロガーのアンソニーと申します。突然ですが、あなたはアヤワスカをご存知ですか?最近になってチラホラと耳にするようになったアヤワスカという名前。ご存知ではない方や、少ししか知らないよという方により詳しい情報をお伝えする記事となっています。ぜひ最後までご覧くださいね!
アヤワスカとは
アヤワスカとは、アマゾン北西部で伝統的に用いられている幻覚剤のことです。アヤワスカはまた、ペルー国家の文化遺産(2008年登録)でもあります。
厳密にはアヤワスカとは、アマゾンの森に自生するキントラノオ科(Malpighiaceae) の蔓(つる)植物(Banisteriopsis caapi)を指しますが、これにアカネ科(Rubiaceae)のチャクルーナ(Psychotria viridis)という花の葉を加え、数時間煮つめた混合液も同じくアヤワスカと呼ばれています。調合した液体はアヤワスカ茶として、古くから主に病気を治すためだったり、宗教的な実践ために人々に飲まれています。
しかし、アヤワスカは幻覚剤に分類され、国際条約(Convention on Psychotropic Substances, 1971)で所持・使用が禁止されているDMT(Dimethyltryptamine)を含む「薬物」です。このDMT(ジメチルトリプタミン)という成分に幻覚作用があるため、当然日本でも麻薬に指定されています。このブログでは度々幻覚剤の危険性についてお伝えしていますが、もちろんこのアヤワスカも例外ではありません。危険なので絶対に使わないようにしてください。
アヤワスカを使うとどうなる?
精神的作用
視覚に及ぼす作用が特徴的で、目を閉じると、鮮やかなイメージが夢を見ているかのように連続して現れる場合が多いそうです。訓練を積んだシャーマンが体験する「ヴィジョン」と呼ばれるイメージにはおおむね段階があり、まず幾何学模様が現れ、植物、動物、幻想的な建築物や都市という順序で展開するといいます。
また一般的に「共感覚」と言われる、幻覚剤特有の現象を体験するかもしれません。音が光に変換され、視覚化される現象です。音や音声を光や色として見る/聴くというような視覚と聴覚の逆転現象、知覚の「共感覚」と呼ばれる現象です。
身体的作用
アヤワスカは苦みが強く、ひどい味がするため飲み込むことが困難なほどであるそうです。服飲すると、激しい吐気、嘔吐、下痢をもよおす場合が一般的だそうです。
そのため先住民族のシャーマンは、アヤワスカの儀式を、嘔吐により身体から寄生虫や毒などを取り除く「浄化」と呼びます。この「浄化」というプロセスを経て何らかの「悟り」や「気づき」を得るというのが、アヤワスカ体験の趣旨でもあるそうです。しかし、このような「悟り」や「気づき」は幻覚剤の罠と言わなければなりません。
人間誰しも人生に悩み、どのように人生を全うすべきか、世界をどのように捉えるべきかと苦悶することがありましょう。みんなその答えを日々の中で探しています。ヨガや瞑想などの精神的な修養・実践が広く人々に好まれるのは、そうした人間的な背景があるからだと思います。
アヤワスカの罠
アヤワスカ等の幻覚剤は一見そのような人生の悩みに答えてくれるようなものとして、あなたの目に映るかもしれません。実際に一部の人々はそう考えているようで、アヤワスカ体験者の多くが「悟り」や「気づき」を口にします。
しかし何度も言いますが、幻覚剤の「悟り」や「気づき」は所詮は幻覚剤によるものです。幻覚剤で得たものを糧に、人生を生きていこうというのでしょうか。
そうなれば、また迷ったときは幻覚剤を飲んで人生のヒントをもらいにいくのでしょう。繰り返し幻覚剤に頼って生きる、そのような生き方がしたいでしょうか?答えは明白でしょう。
薬物に特化したリハビリを行うことで、ご本人の心身のみならず、人間関係、そして人生そのものを改善している人々が実際に生まれています。薬物を手放せなくなっている方を知っている、もしくはご自身がそうだという方、ナルコノンにご相談ください。あなたの勇気ある一声が、1本の電話が、1つの命を救います。新しい人生を手にするチャンスはここにあります。今すぐにナルコノンにお電話ください。まずはスタッフが、親身にお話をお聞きします。
参照ページ:「アヤワスカ」https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A4%E3%83%AF%E3%82%B9%E3%82%AB#cite_note-pmid27454674-3
「シャーマニズムを依存症治療に結合する」山本誠
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