薬物リハビリを受けなくてはならないほどの問題って、いったいどんなレベル?
まだそこまでヤバくないよね…そのように思われる方もいらっしゃるのではないかと思います。
では、どこまでいってしまったら、リハビリを受けるべきレベルなのでしょう?
そんな疑問・質問にお答えするのが、今日のブログです。
今日は、自身も薬物依存を克服し、現在はその克服を助けている海外のライター、ジュリーさんという方の記事を、日本語版でお届けします。
元のブログ(英語版)はこちらからお読みいただけます。
専門家による手助けを得ずに薬物問題を解決する難しさ
これを読んでいるということは、あなたご自身か、あなたの大切な人が薬物依存と闘っているのかもしれません。薬物依存において最も悲しいことの1つは、薬物で苦しんでいる本人に関係するすべての人に影響を与えるということです。薬物依存は、年齢、性別、経済的状況に関係なく、無差別にその人の人生を破壊する可能性があります。
専門家の助けなしに薬物依存を克服することは非常に困難です。薬物を断った直後は離脱の問題が起こり、時には命にかかわる禁断症状が起こることもあります。
多くの人にとって、治療は薬物から離脱するための最後の手段に思えるかもしれませんが、私の意見としては、依存症の治療を受けるのは早ければ早いほど良いのです。
うまくいかないかもしれないのに、多額の費用を費やさなければいけないの?と、不安に思う方もいるでしょう。
ご自身や、あなたの大切な人にとって、リハビリが良い選択肢かどうか迷っているのであれば、今から挙げるいくつかの徴候についてお読みください。専門家から何らかの助けを得ることが、目の前の問題に対して大いに役立つことになるかもしれません。リハビリの時期が来たことを示すかもしれない、10の赤信号についてご紹介します。
薬物リハビリを今すぐすべき10の赤信号
1. 薬物の過剰摂取があった
薬物の過剰摂取は、関わる人々全員にとってかなり恐ろしい状況です。人が街で薬物を手に入れる際には、実際に何を買っているのかを本当に知るすべはありません。人々は驚くべき量の薬物を過剰摂取します。もし、ご自身またはあなたの大切な人が過剰摂取をしているのなら、これを警鐘として、助けを求めてください。
2. 身体の健康状態が悪化している
薬物やアルコールの慢性的な使用は、人の全般的な健康や幸福に深刻なダメージを与えます。C型肝炎やHIVへの感染、肝硬変の発症、歯を失うなど、飲酒や薬物使用によって深刻な健康問題が起こる可能性は数多くあります。健康への悪影響があるにもかかわらず飲酒や薬物使用を続けている人は、専門家の助けを受けることが有益な一歩となり、快方へ向かう可能性があります。これは大きな赤信号なのです。
3. 自力で薬物をやめようとし、失敗したことがある
リハビリに行かなくても、自力で薬物をやめられる場合はあります。しかし、薬物依存を解消するために何らかの援助を必要とする場合は多いものです。助けを求めることは何も悪いことではありません。
4. 家族、仕事、法律上の問題
薬物依存は、長く続けば続くほど問題を起こす可能性は高まります。多くの人は、飲酒や薬物使用によって、人間関係がこじれたり、仕事の能率が落ちたりし始めます。薬物やアルコールが原因で、法的な問題に発展することもよくあります。このような問題が起こり始めたら、早く治療に行った方がよいでしょう。多くの場合、人が回復するのをただ待てば待つほど、その問題は悪化していきます。
5. 失神や記憶がないという状況があった
飲酒や薬物使用による失神や記憶の欠落がある場合、それは重大なサインです。無意識になっている間は、普段しないような言動や行動もよくあります。記憶喪失の状態は危険な状況につながり、深刻な問題を引き起こします。ご自身やあなたの周りの方がこのような状況に陥っているのなら、それは、薬物やアルコールをやめる必要があるという兆候です。
6. 悪影響があるにもかかわらず使い続ける
依存の兆候とは、薬物やアルコールによって生活に悪い影響を及ぼしているにもかかわらず、それをやめられないということです。依存でなければほとんどの人が、一歩下がって、論理的に飲酒や薬物の使用を止める必要があることを理解し、それを実行します。薬物依存になってしまった人は、自分の力で薬物使用をやめることができません。人は、あまりにもハマりこんでしまい、悪い結末が起こることよりも、薬物を使わない方が怖いと思うこともあります。いずれにせよ、このような場合は依存の問題に注意が必要であることを示すサインです。
7. 飲酒や薬物使用の量を隠している
飲酒や薬物使用を隠すのは、その人が心の奥底では、それが問題であることはわかっていて、そのことについて話したくないからです。飲酒に問題がないなら、それについて嘘をつく必要を感じることはないですよね。依存に陥っている人は、問題があることを否定したり、問題だと思わなかったりすることが多いですから、他の人の意見をあまり受け入れないということは、留意すべき点です。
8. 感情の爆発が抑えられない
薬物やアルコールは、人を情緒不安定にさせます。薬物の影響下にある人が衝動的に怒り始めたら、これはすぐに危険な状況になる可能性があります。ご自身やあなたの大切な人が薬物の影響下にある時、抑えきれない怒りを爆発させているなら、それは薬物乱用の問題があることを示す明確なサインであると心得てください。
9. 憂鬱、不安、絶望を感じることが増えた
薬物に依存した生活を送るのは憂鬱なものであることは、認めざるを得ません。薬物使用、離脱症状、二日酔いによって、人は精神的、感情的、身体的に不調を感じるようになります。この状態が長く続くほど、人は絶望も感じるものです。常に落ち込んだり、不安になったり、自暴自棄になったりするのは、何かを変えなければならないサインなのです。
10. 本人に覚悟ができている、または、あなたは今こそその時だと感じている
助けが必要であることをご本人が自覚し、治療を受けたがる場合もあります。このような場合は、本人の気が変わる前にすぐにプログラムに参加させるのが一番です。ほとんどの薬物依存者が、こんな生活を続けたいとは思っていません。自力で良くなるにはどうしたらいいのだろうと思っていることもあるでしょう。もし、ご本人が助けを求める気持ちがあるのなら、できる限り早く質の高い薬物依存リハビリのプログラムに参加させる絶好のタイミングです。
このような兆候のすべて、あるいはいずれかを示さないなら、リハビリが有効であるとは限らないということを覚えておいてください。薬物依存に対する助けを早く得られれば得られるほど、それはより良いものになります。
回復するために「どん底」に落ちる必要はありません。「どん底」の状態は人それぞれですし、とある人の「どん底」は他の人にとってはそれほど悪くはないように見えるのかもしれません。
一番大切なことは、薬物依存がご本人や周りの人々にどのような影響を与えるかということ。そしてそれを改善するために何ができるかということです。薬物依存リハビリは、常に有益な選択肢であり、薬物依存の問題は、それがどれだけ長く続いてきたかにかかわらず、常に深刻な問題であるということを、私の意見として添えておきましょう。
********************
以上がジュリーさんの記事の翻訳でした。
薬物依存の人は、本人が歩いたり話したりできるために、ご家族をはじめとする周りの人が「そんなに急ぐことではない」「もう少し様子を見ます」「そんな大げさな」と、油断してしまいがちです。
もしその見解が正解なら、薬物やアルコールのせいで病院に送られる人や、命を落とす人はきっとこの世にはいません。ナルコノンには解決策があります。
薬物やアルコールの問題でお困りの方は、すぐにお電話ください。ご本人のみならず、周りの人も救う電話となるはずです。まずは、スタッフが親身にお話をお聞きします。
薬物やアルコール依存について情報を得たい方へ
薬物やアルコール依存の問題に関する情報を配信します。