薬物依存で逮捕された場合、その後、就業できるのでしょうか?名前がバレてしまうのか?面接時に話さなければいけないのか?履歴書に書かなければならないのか?いろいろと気になる点を、ひとつずつ見ていきましょう。
ある有名大学卒エリートビジネスマンの話
海外の一流大学を卒業し、その後日本の有名企業に入り、その後、外資系金融機関にヘッドハンティングされた、という方のケースをお話ししましょう。
誰もが羨む、若くして手に入れたキャリア、堪能な語学、スマートなビジュアル…
彼には、そのすべてがありました。
満ち溢れる自信。
遊び方もおしゃれ。
選択肢に縛られない経済力。
仕事による大いなる充実感。
やはり、彼の人生はすべて満たされているようでした。
しかし、金融危機と世界的な不況に突如見舞われます。
これが、彼からすべてを奪っていきました。
仕事を失い。
経済力を失い。
自信を失い・・・。
遊ぶこともなく、自暴自棄になっていきました。
そんな時友人から、覚せい剤を勧められました。
「気分が楽になるよ」
「みんなやってるから」
ここから、彼は性と薬物に溺れていきます。
薬物に溺れて行った彼でしたが、幸いなことに、彼の語学力、ビジュアル、そしてキャリアの力は失われてはいませんでした。
世界的な不況の中でも、彼の信用は強力だったため、いとも簡単に再就職することができたのです。一見、薬物をやっていてもうまくいくように見えました。
しかし、失われた自信は取り戻せず、薬物の影響のために、仕事に大きな支障をきたすようになりました。結果、薬物の使用と所持で逮捕され、職を失います。
それと同時に、彼の持っていた信用も失われました。
エリートビジネスマンから薬物事犯の前科持ちへ
彼は逮捕されました。初犯なので、たいていの場合は執行猶予が付きます。彼もその一人でした。執行猶予が明けたあと、彼は薬物を断ち、再出発することを決断しました。
しかし、再就職できませんでした。
彼のキャリアも、堪能な語学も変わりはありません。
もちろんその頃には薬物の影響と、年齢を重ねていたこともあり、その外見には変化がありました。
しかし、再就職できない理由は、そこではありませんでした。
なぜなのでしょう?
面接時に犯罪歴を言ったわけでもありません。
履歴書に犯罪歴を書いたわけでもありません。
動けないほどに、健康が損なわれたわけでもありません。
その理由は1つだけでした。
彼の逮捕は実名報道されていました。
彼ほどの華々しいキャリアの中に、空白のある職歴の欄。
不思議に思った人事担当者が、名前と会社名でインターネット検索したのでした。
彼が薬物によって逮捕されたニュースが発見されました。
当然、採用されません。
これはデジタルタトゥーのようなものです。
(参照URL:IT用語辞典「デジタルタトゥー」より)
しかし、彼は再就職をようやく達成することが出来ました。
それは次回のブログで公開しましょう。
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