こんにちは、スタッフのアユです。
薬物の影響が出ている状態を指す言葉たくさんありますが、一番よく聞くもののひとつに「ラリる」があります。もちろん良い言葉ではありませんが…どんな意味で使われているのかを見てみましょう。
薬物に限らず使われる言葉「ラリる」
「ラリる」という言葉は、俗語なので普通の辞書を引いても出てこない場合もあります。まずはこちらの定義を見てみましょう。
らり・る
俗に、睡眠薬やシンナーなどの薬物の作用で、舌が回らなくなったり、幻覚状態になったりする。(Weblio辞書より引用)
2017年に、睡眠薬を飲んだ若者が車で事故を起こすという事件がありました。処方された睡眠薬を違法薬物のように使用して、ハイになるために使っていて起こった事件です。
(参照URL:朝日新聞デジタル – 危険な「眠剤ハイ」若者に広がる 路上で睡眠薬大量購入)
上記のページの中に紹介されている、インターネット上の書き込みにも、「ラリる人と全くラリらない人いる」「ラリると異常行動はかなり多い」のように、この言葉が使われています。
ちょっとした会話の中でも、わけのわからないことや、つじつまの合わないことを言ってしまったときに、「ラリってるのか?」などのように使う人もいます。言われて良い気分のする言葉ではないですよね。
薬物の作用があるみたいに頭がおかしい、言っていることがわからない、という意味で使われているわけです。
「ラリる」の意味 由来は諸説あり
この言葉の語源は諸説あるようですが、まずは簡単なものから。
1.らりるれろがうまく言えないことから来ている説
酔っぱらった人や、薬物での影響下にいる人は、ろれつが回っておらず、日本語の「らりるれろ」がうまく言えないということが由来である、という説です。
ちなみにこれは私の意見ですが、長年アルコールや薬物を取ってきた人は、今取っていなかったとしても、ろれつの回っていない人が多い印象があります。
2.乱離骨灰(らりこっぱい)という言葉の「らり」から来ている説
乱離骨灰?ほとんどの人が聞いたことのない言葉かと思います。まずは辞書で意味を見てみると…
らり・こっぱい【乱離骨灰】
さんざんなありさまになること。また、そのさま。めちゃめちゃ。
(デジタル大辞泉より)
「乱離」は、秩序が乱れ、バラバラになる様子。
「骨灰」は、粉々、めちゃめちゃになるさま。
この2つの言葉を合わせて、さんざんなありさまになるという意味があります。
ですからこの2つの由来を見てみると、「ラリっている状態」とは、うまく話せなくなるくらいに酩酊し、メチャクチャな状態になっていることと言えるでしょう。
薬物で「ラリる」状態になるほど、そもそも何から逃げたいのか
薬物を使用する人たちの理由は、彼らに聞いてみればいろいろとあるでしょう。
- 友だちがやってるから…
- 嫌なことを忘れたいから…
- ちょっと興味があっただけ…
きっとそのようなことを言うかもしれません。
でもその根底には、2つの大きな理由が横たわっています。それは…
- 薬物が危険であると理解していないから
- 気分良くなりたいから(=気分が良くないから)
この2つです。気分が良くなりたいのはもちろんわかります。誰しもが、良い気分で生きていきたいものです。しかし、生きていれば気分が落ち込むこともあります。
苦手なことに直面しなければならない時もあるでしょう。失敗したり、人間関係に悩んで、逃げ出したいときもあるかもしれません。でもそれを「ラリる」ことで、メチャメチャにしてしまうことで、忘れてしまうことで、解決はできません。あなたの問題は依然としてそこにあり続けます。
本当の問題とは、これを自分でうまく処理できずに、自分を破壊する方向に導くという選択をしているという点です。
その時に、薬物に走る以外の解決策はあるのに、です。
ナルコノンでは、人生でうまくいかないとき、苦手な人間関係に直面しなくてはいけないとき、どのように解決したらよいかを学ぶ術があります。
薬物を断ち切り、もう戻らない。これがナルコノンの目標です。
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