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薬物リハビリはどれくらいコストに見合っているの?


薬物に依存してしまったご本人も、そのご家族も、薬物リハビリを行うことに対してお金をかけることにためらう気持ちが起こることも十分あるでしょう。もっと安く済むところがあるはず…もうこれ以上お金はかけられない…そのような声は珍しくありません。

生々しいお話かもしれませんが、今日は「高いお金を払う価値があるのか?」というテーマに対して、率直にそして的確に答えている海外の記事を日本語版でお届けします。(翻訳:清水亜悠子)

元のブログ(英語版)はこちら(Is The Rehab Worth the Cost?)からお読みいただけます。

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薬物リハビリにかかるお金とは何か?

ご家族は、良質なリハビリにかかる費用にひるむことがあるかもしれません…。しかし先見の明があれば、家族は何百万円も節約し、命をも救うことができるでしょう。

薬物リハビリにかかるお金とは何なのでしょうか?おそらく、薬物リハビリ・プログラムにかかる費用の価値を決定する唯一の方法は、リハビリが遅れた場合に何が起こるかを想像してみることです。残念ながら、これには正確に未来を見据える力が必要です。薬物依存の方が身近にいる状況を経験したことがない限り、この見据える力を身につけることは難しいでしょう。

私が息子のために支払ったお金からすれば…

後からこの教訓を学ぶしかなかった人の例があります。小さな町の自助グループの集まりで、ひとりの女性が部屋の前の方に座り、薬物依存からの回復について話していました。

参加者のひとりが「リハビリを受けるにはいくらかかるのですか?」と質問しました。スピーカーが答えると、質問者は反論して「薬物リハビリって高いな!」と言いました。すると別の人が笑ってこう言ったのです。「私が息子のために支払った治療費、訴訟費用、それに彼が私から盗んだお金を合わせたら1000万するわ。それに比べたら、薬物リハビリなんて安いわよ。」

このような感覚を持つのは、薬物依存の人をどうにか救おうとやってきた後でないと難しいでしょう。本当の代償が明らかになるのは、山積みの請求書の後だけです。

家族が薬物依存になった時の負担

大切な家族が薬物依存になった場合、家族はどのような問題に直面するのでしょう?その費用を挙げてみました。

  • 薬物に関連した感染症、病気、過剰摂取、その他の症状による入院や病院の治療費
  • 家具、宝石、電子機器、その他の貴重品の盗難による損失
  • 会社からの盗難や横領
  • 家屋、事業所、車両の損害
  • 逮捕および収監に関わる費用
  • 弁護士費用
  • 配偶者、子ども、両親、祖父母、その他の家族の負傷
  • 薬物使用者の子どもの世話

残念ながら、効果的なリハビリ・プログラムによって薬物依存に対処するまで、これらの恐ろしい費用はご家族が負担することになります。

支払うことになるもの

大切な人の薬物依存が終息する頃には、多くの場合、高額なクレジットカードの借金、未納の税金や離婚の費用が発生します。

ある女性は、薬物をやめた夫がまた覚醒剤を再使用してしまい、およそ1000万円のクレジットカードの負債と、およそ600万円の税の負債が残されました。弁護士の助けを借りて破産手続きをし、国税庁と交渉し、精神的にも経済的にも立ち直るのに何年もかかりました。さらに、離婚の費用もかかります。残念ながら、このような事態は例外というよりむしろよくある話と言えます。

ヘロイン依存者は、1日に5000円以上を薬物に支払うこともあります。このお金をどこからか得なければならないのです。その人が現在(あるいは過去に一度も)仕事を持つことができるタイプの薬物依存でないとすれば、薬物に支払う金のために何らかの不正行為が必要になるかもしれません。

貴重品や現金の窃盗、万引きしたものを店で売ったり払い戻してもらうこと、売春もあります。もしくは、友人や家族から「借り続ける」人も…これは、彼に貸したお金は返ってきた試しがないと気づくまで続きます。

薬物依存の人が遺産や和解金などの現金を手に入れた場合、その現金はすべて薬物のため食い尽くされるのが普通です。それも大体の場合が、すぐになくなります。単純に、薬物依存は高くつくのです。本当に、本当に高くつくものなのです。

先見の明を持つことには計り知れない価値がある

この状況に先見の明を持てることはめったにありません…しかし、計り知れない価値があります。想像してみてください。大人になった息子が奇妙な問題を繰り返しており、これが薬物使用と関係していたことに親が気づきます。

そこには失業、交通違反、交通事故、人間関係の問題、病気や疲労がありました。そして、注射器、大麻の破片、空になったアルコール缶や市販薬の空きビンなど、薬物使用における直接的な兆候があったかもしれません。その人の問題の本当の理由が突然明らかになるのです。失くなった宝石やその他の貴重品も腑に落ちます。

だからといって、まさにこの瞬間にその問題の大きさに完全に向き合うことは、ほとんどの人には難しすぎます。認めたくない気持ちは当然の反応です。家族のサポートによって薬物使用を断ち切らせることができるかもしれない、という希望を持とうとする気持ちもわかります。

彼が改善すると約束してくれたら、多くのチャンスが与えられるはずです。しかし、効果のあるリハビリ・プログラムの扉をくぐる瞬間まで、経済的な損失は増え続けることでしょう。

この父または母親(または配偶者、兄弟、祖父母、その他の家族)に100%鋭い先見の明があれば、天文学的な費用が将来どのように積み重なるか予想できるはずです。そして、この依存の状態を必要以上に1時間でも長く継続させるより、今この瞬間にリハビリを実現させる方が、費用がかからないことに気づくはずでしょう。

個人的および感情的な負担

これらの負担を見過ごすことはできません。大切な人が薬物やアルコールの依存によって悪化していくのを見るのは、精神的に大きな打撃を与えます。立ち直るのに何年もかかることもあり、薬物や飲酒で大切な人を失った後、決して以前のような気持ちを取り戻せない人もいます。精神的な苦しみに伴い、仕事などで活躍する能力が低下することもよくあります。

もうひとつ挙げるべき代償は、大切な人が命を落とすかもしれないという非常に現実的な可能性です。ヘロインだけでなく、コカインや覚醒剤、その他の薬物にもフェンタニルは含まれており、命を落とすのはあまりにも簡単なのです。その代償はあまりにも大きすぎます。

良質で効果的なリハビリテーション・プログラムは決して安くはありません。保険が適用されない場合、家族はその費用を負担するために資金を出し合わなければならないこともあります。

薬物依存の状態を続けさせてしまうことに伴う本当の代償とは何なのでしょうか?こちらの記事の情報が、それを理解するために必要な先見の明を養うお役に立ちますように。このような状況における先見の明は、何百万円相当の節約となり、家族を、そしておそらくは命さえも救うことができるのですから。

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以上が海外の記事のご紹介でした。薬物やアルコールの問題でお困りの方は、取り返しのつかない事態になる前に、ナルコノンへご連絡ください。スタッフが親身にお話をお伺いします。

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